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キャリアコンサルティング論

  • 2025年度 秋学期 火曜2限 対象学年:2、3、4年生 履修可能学部:全学部
    担当教員:柏木 理佳

教育現場及び企業で、個人が能力を発揮できるようサポートするキャリアコンサルタント実践(基礎)

授業の目標

キャリアコンサルティングの理論と実践を学び、学校などの教育現場及び企業内でキャリア形成に関してサポートやアドバイスができるようになることを目標とする。
グループワークやディスカッションにてキャリア分析方法を実践的に学ぶ。キャリア指導のための基礎的な知識を習得する。

授業の内容

自己理解のためのアセスメントツールについて理解し、ロールプレイングを通して、協調する姿勢や信頼を得るために拝聴する姿勢を身につける。
教育現場や職場において、キャリア教育の重要性と実効性を理解する。

授業計画

  1. ガイダンス
    キャリア形成におけるキャリア教育の必要性などを学ぶ。リカレント教育の重要性と分析方法などを紹介し、個人のキャリアアップのためだけでなく、日本市場における人手不足とミスマッチの解決にもつながることを認識する。
  2. 日本企業の雇用形態
    メンバーシップ型雇用、終身雇用、年功序列、ジョブ型雇用など日本企業の特徴を知る。契約社員、派遣社員、任期付き正社員などの雇用形態などの比較や契約条件などを学ぶ。新卒採用が多い日本企業における高卒、大卒者の就職率、離職率、第二新卒採用、キャリア採用の違いと特徴を諸外国と比較する。
  3. 企業の保険や法制度
    雇用保険(失業保険)のしくみ、社会(健康)保険VS国民保険、厚生年金VS国民年金の比較する。残業代報酬制度や労働基準法などを学ぶ。
  4. ライフスタイル
    グループワークでは、理論:エリクソンのライフスタイル時期などを習得後、希望するライフスタイルを具体的にイメージしてディスカッションする。
  5. AI化による未来の職業(グループワーク)
    AIにより増える職種、減る職種を話し合う。「専門性」「カウンセリング」などの個人の相談業務の重要性をディスカッションする。VR,AR,XRで進化する未来の産業をイメージし、人間カウンセリングにしかできないことを話し合う。
  6. 学校教育におけるキャリアコンサルティングの現状と課題
    欧米の小学生のパーソナルキャリアコンサルティングの現状と日本の課題を確認する。個別相談の重要性、人材不足、受給のミスマッチ、適職分析の方法を知る。
    企業におけるキャリアコンサルティングの現状と課題
    厚労省10万人養成、モチベーションアップ、リストラ候補者向けに実施している実態などを知る。異動、人材配置、適材適所以外の人間関係、パワハラ、セクハラ対応などを学ぶ。
  7. ゲストスピーカー:キャリアカウンセラーの資格取得者の社会での活躍と仕事内容など
  8. 理論:パーソンズの特性因子論、ホランドの六角形モデル、クランボルツの「計画的偶発性理論」など
  9. 13の価値観
    グループワークにて自分の価値観に順位をつける。価値観から職業、企業選択をする方法を学ぶ。
  10. 実践ワーク:小中高時代の理想の職業の理由から将来の仕事を探る
    例 お菓子屋、花屋などから「クリエイティブ」、サッカー選手、歌手などから「影響力」などがあり、これらの共通のキーワードが適職探しのヒントになる。
    また、小中高の部活動、習い事から分析する適性とコミュニケーション能力を知る。
  11. 理想のライフスタイルから適性、適職を知る
    一軒家で海の近くVS都心でマンションに住みたいのか、車の有無、働き方は転勤や出張が多く海外も視野に入れているのか、日本での地方転勤でもいいのかなどをイメージして、書き込むことでライフスタイルから職業が見えてくる。
  12. 相談者VSコンサルタントのロールプレイ実践練習
    (信頼性確保のためメモは見せながら書く、自己肯定力を上げる同意方法、同調方法、回答は相談者本人が答えを出すなど)
  13. 相談者VSコンサルタントのロールプレイ実践練習
    事例1 複数内定をもらっても、まだ受けたい学生(自己肯定力、適性) 
    事例2 A企業のA職種しか受けない女子学生(イメージ、固定観念、こだわり)など
  14. 総括 まとめ 小テスト
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