理学部を選んだ理由

学部別在学生インタビュー(大学案内2026)

2025/05/07

立教を選ぶ理由

OVERVIEW

理学部に所属する在学生にそれぞれの学科を選んだ理由などを聞きました。

理学部数学科4年 田中 祝人さん(東京都 筑波大学附属視覚特別支援学校高等部)

例えば「(-1)×(-1)=1」。当たり前のことを理論的に証明するのが数学の面白さ
数学科では代数、解析、幾何、計算機の授業をバランスよく履修しています。大学の数学は高校までと違って証明を重視し、「なぜ成り立つのか」を探求します。例えば「(-1)×(-1)=1」を公理や定理を使って証明する課題があり、当たり前のようなことを理論的に証明できる点が数学科で学ぶ面白さです。

ゼミでは、格子暗号や楕円曲線暗号などの暗号数理を学んでいます。暗号技術は、ネットワーク上で個人情報などを保護するために使われています。現段階では、格子や楕円曲線の数学的性質を学んでおり、今後は暗号への応用や実装も学ぶ予定です。この分野では、数学とコンピュータープログラミングを学ぶことができ、暗号数理が生活の中で役立っていることを実感することができる点に魅力を感じています。

将来は、コンピュータを扱うエンジニアの仕事に就きたいと思っており、数学とコンピュータに関する知識や技術を身につけられる大学院に進学する予定です。大学院では引き続き、暗号数理やその計算機への実装についての研究をしようと考えています。研究では、学んだ数学の知識やプログラミングの技術と、粘り強く考える力を生かしていきたいです。

理学部物理学科4年次 菅原 詩乃さん(宮城県 仙台二華高等学校)

最先端研究に触れる機会も多く、宇宙に興味がある人には理想的な環境
幅広い物理分野をカバーする大学が多い中、本学は多くの先生が宇宙に関する研究を行っていることが特徴で、幼い頃から星を見たり宇宙に関するテレビ番組を見ることが好きだった私は、本学の物理学科を見つけたとき胸が躍りました。

物理学科では物理学や数学、学科の特徴である宇宙物理学の3つを学びます。実験では、歴史的な物理実験を再現し、精密さや物理学者の偉大さを実感できる点が興味深いです。最近ではノーベル物理学賞の内容を理解できるようになり、それが物理学の発展にどう寄与しているか学べることも物理学科の魅力だと感じています。また、宇宙物理を学ぶ環境も充実しており、外部機関との連携で最先端の研究に触れる機会も多くあります。宇宙に興味がある人には理想的な環境が整っており、興味がある方から専門的な研究を目指す方まで「宇宙が好き」を共有できる場が待っています。

将来は、モノづくりを支えるシステムエンジニアになりたいです。学科では実験や研究でプログラミングを活用する機会が多く、ゼロから何かを生み出すことに魅力を感じたのでシステムエンジニアとして日本の製造業を支えることに尽力していきたいと考えています。

理学部化学科4年次 近藤 海斗さん(岡山県 倉敷青陵高等学校)

論理的に考え、誤情報に流されない情報リテラシーが身につきました
数学や物理が得意でしたが、高校生の頃から興味があった化粧品成分について、実験を通して学べる化学科に進学しました。元々得意だった分野というよりも、興味がある分野を選択したことで意欲的に打ち込むことができたと感じています。

学問分野は物理化学、分析化学、有機化学、無機化学、計算化学の5種類がありますが、最初は基礎を満遍なく学ぶことができます。高校時代は暗記が中心だった化学も、大学では自ら考え、課題や疑問を解決することで論理的思考力が身につきます。現在は計算化学の研究室に進みましたが、人の手だと膨大な時間がかかる計算をコンピュータに実行させることで、短い時間でより多くの情報を得られる点が面白いと感じています。また、実験での失敗がなぜ起こったのか自分で考察し、考察を深めて学生同士で討論することで、論理的に物事を考え、世の中の嘘や誤った情報に流されなくなる情報リテラシーが身についたと思います。

卒業後は証券会社に就職する予定です。大学で専門的に学んだ分野とはかけ離れていますが、実験や授業、討論で学んだ思考力や主体的に学ぶ姿勢を活かしていきたいと思っています。

理学部生命理学科4年次 伊藤 藍香さん(東京都 東京成徳高等学校)

実験で実際に確認することで、生命理学が身近に感じられます
オープンキャンパスで説明を受けた際に、生命理学科の幅の広さに魅力を感じました。特に自分が生命を維持して健康に生きていることについて、分子レベルで生命の維持に関わるタンパク質の働きや重要なDNAが私たちの体にも存在するということに興味を持ちました。実験でタンパク質の働く機構を自分の目で実際に確認することで、より身近に感じられ、理解も深まります。こうした実験の機会が多く設けられているのが生命理学科の魅力だと思います。また、授業や実験でわからないことを先生や学習支援室の先輩方に気軽に相談できる環境が整っているのも心強かったです。

現在、ミトコンドリア再分極後のPINK1というタンパク質の分解機構について研究しています。このようなタンパク質の活性不良は重大な疾患の原因となる可能性があるため、生命理学科での学びと医療をつなぐ研究テーマに魅力ややりがいを感じています。

私は大学院に進みますが、企業での研究職や開発職、人と関わることも好きなので営業などを視野に入れて就職を考えています。学科で得た知識や力を今後の大学院での研究や就職先で存分に活かしていきたいと考えています。

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