大学で培った思考プロセスで
真にお客様の役に立てる提案を構築
富士通株式会社 飯島 裕基さん(大学案内2025)
2024/05/07
立教を選ぶ理由
OVERVIEW
富士通株式会社に勤める飯島 裕基さんに立教大学で学んだことなどを聞きました。
ゼミの学びで習得した思考プロセス
法律を勉強したいと思い法学部に進学しましたが、仕組みとしての法律ではなくそれをどのように運用するかに興味があり、政治を研究するゼミに入りました。とても厳しいゼミで、毎週課題となる本を読み、関連する資料を調べて、自分の意見を発表します。先輩や同級生はみな研究に情熱を持って取り組んでおり、発表に対して厳しい指摘や意見が飛び交うこともしばしば。ゼミの運営も学生が主体で行っており、教授は楽しそうに見守っておられました。このゼミでの学びをとおして「状況を整理し、仮説を立て、書籍や実地で調査検証を行い、筋の通ったアウトプットを組み立てる」という思考プロセスが身についたと思います。
お客様を理解し適切なシステム提案を行う
現在は富士通で、大手金融機関向けのセールスマーケティングをしています。数あるIT企業の中で富士通への入社を決めたのは、ゼミの雰囲気に似た社風だったから。探究心や好奇心が豊かで、仕事に情熱を燃やしている人が多い印象でした。業務では、既存領域の改善はもちろん、これまでにない新規領域の提案もしています。その場合は、お客さまの状況や社会の動きなどを把握して、お客さま自身も気づいていない課題や要望を引き出し、それをシステム要件に落とし込みます。さらに、提案の形に仕上げるには、社内の各部門を巻き込むのも大切。いくら社内に良い技術者がいても、その技術力をお客さまに役立つようプロデュースしなければ意味がないのです。お客さまの心に刺さる提案ができ、高く評価いただけた時には、大きなやりがいを感じます。
大切なのは、広く長く学び続けること
リベラルアーツを重視した学部横断のプログラムも、立教大学の大きな魅力でした。印象に残っているのは、他学部の美術系の授業です。ゴッホやモネの作品などが当時の社会状況に影響されていることを知りましたが、他方で法律を学ぶ場合も社会を広く見る必要があり、全く異なる分野間にも共通したものがあると気づきました。幅広い教養を持つことは他者への理解につながりますし、仕事でクライアントに提案する時はもちろん、社内で良好な人間関係を構築する際にも役立ちます。学生の皆さんには、思う存分さまざまな学びと向き合うことをおすすめします。卒業後も学び続けられるよう、今のうちに自分なりの学修方法を体得してほしいと思います。
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