チャプレンからの今週の言葉チャペル

2021.4.12

イエスは言われた。「私は復活であり、命である。」
(ヨハネによる福音書 11章25節)
立教大学チャプレン 中川 英樹

「立ち上がる」

 4月4日、世界中のキリストに結ばれた教会たちは、イエス・キリストの復活、イースターを喜び祝いました。今からおよそ2000年前、十字架の上に死に、3日目によみがえったとされる、イエス・キリストの復活のデキゴトは、教会に集う者たちにとっては、希望と光、励ましと勇気を与える大切なデキゴトとして、今もずっと覚え続けられています。

 「復活」とは、一度、死んだ人が息を吹き返すことではありません。新約聖書は、ギリシャ語で書かれましたが、「復活」と訳された言葉の、もともとの意味は、「立ち上がる」ということです。新しく立ち上がる、再び立ち上がる・・・・・ その「力」強さを、表現する言葉が、「復活」という言葉なのです。聖書は、イエスは「生き返った」とは書きません。「復活した」と記します。

 イエスは復活した・・・・・ 立ち上がった・・・・・ ここに、後に、教会と呼ばれる共同体のはじまりの、小さな信仰の泉が湧き出ました。この信仰の泉に、すべてのキリストに結ばれた教会の信仰はつながっています。もちろん、キリスト教信仰を教学の基に置く、立教大学も、この「立ち上がり」の信仰に結ばれています。

 この春、新しく立教大学の学生となられた皆さんを心から歓迎します。大学生活はきっと楽しいものとなるはずです。学びも、仲間との出会いも、いろいろなことに、自分が拓かれていく経験を、その喜びを、重ねていくことと想います。ときに、壁にぶつかることもあるかもしれません。傷つけられることもあるかもしれません。逃げ出したくなることもきっとあるでしょう。そんなときは、頑張らなくても大丈夫です。恐くなったらうずくまっても大丈夫です。大切なことは、そのあと、どう新しく立ち上がっていくか、どう再び歩き出すかです。

 立ち上がれるかどうか・・・・・ それ自体も心配しなくて大丈夫です。
 イエスは、自らを復活・・・・・「立ち上がり」だと語ります。それは、イエスの、わたしたち一人ひとりを、「立ち上がらせる」という力強い宣言でもあるからです。

2021年4月12日