立教大学社会福祉研究所 公開セミナー
2002年1月26日(土)13:30〜16:30

第10回 家族援助技術セミナー

解決志向アプローチの技法
Solution-Focused Approach
〜ブリーフ・セラピーの演習〜

講師: 田中ひな子

参加された皆様のご感想
受講報告 - 外川春美研究員

 家族問題に対するアプローチの1つとしてシステミックな家族療法が日本に導入されてから20年余りを経ましたが,その間外国のさまざまな考え方や技法が紹介されました。当研究所では,こうした家族援助技術に焦点をあてるセミナーを毎年度開催しています。
解決志向アプローチとは,Brief Family Therapy Center (BFTC)のSteve de ShazerとInsoo Kim Bergによって生み出された新しい援助アプローチです。従来の「問題や症状の背景にある原因を求め,それを治す」という治療モデルとは大きく異なり,クライエントのリソースと力を活用して,ダイレクトに解決/解決後の状態を構築していきます。
「すべてクライエントは自分たちの問題を解決するリソースと強さを持っており,自分たちにとって何が良いことかをよく知っており,またそれを望んでいて,彼らなりに精一杯やっているのだ」(I.K.Berg, 1992)という信念に基づいた技法は,非常にシンプルでパワフルなものです。
今回のセミナーでは,この解決志向アプローチの技法のエッセンスを,少人数の参加学習の形式で探っていきました。
 対人援助,家族援助に従事しているソーシャルワーカー,カウンセラー,セラピストなどの方々,またこれらの職業を志す学生や一般の皆様からご参加がありました。

主催 立教大学社会福祉研究所
講師 田中 ひな子(原宿カウンセリングセンター臨床心理士/本研究所所員)
日時 2002年1月26日(土)13:30〜16:30
会場 立教大学 池袋キャンパス 5号館2階 5215教室
定員 対人援助従事者(ソーシャルワーカー,カウンセラー,セラピストなど)10名
一般・学生 15名
受講料 一般,対人援助従事者 5,000円
学生 3,000円

当日プログラム
13:00〜 受付開始
13:30〜13:45 ご挨拶
13:45〜14:30 講義
—休憩—
14:40〜16:10 参加学習
16:10〜16:30 まとめ,質疑応答



参加された皆様のご感想 (2人以上同様の感想があったものを抜粋)

■ 発想の転換,新鮮だった
すごくポジティブなアプローチだと思いました。具体的で分かりやすかったです。
今まで考えてきたものと違って発想の転換という感じで驚きました。
初めての解決志向アプローチでしたがとてもよかった。
どうしても原因探しになりがちな心の動きから目を転じさせてもらえました。
今日は,今まで自分が知っていた問題志向アプローチではなく,新しいアプローチの概念,また具体的な症例など挙げていただきありがとうございます。とても勉強になりました。

■ 具体的な内容だった
具体的なところでお話していただき,分りやすかった…
具体的な話で,久しぶりに充実した時間でした。
具体的で分かりやすかったです。
内容は,事例等も盛り込まれていたので,具体的で大変わかりやすかったです。

■ 現場で活用したい
臨床の現場で四苦八苦していますので,積極的に取り入れていこうと考えています。
現場で活用できそうです。
自分の実践は,そうすぐには…とは思いつつ,使いたい気持ちは,持つことができました。

■ 楽に取り組める
このアプローチでは,セラピーがClとってもThにとっても苦しいものでなくなるのでその点は素晴らしいと思います。
田中先生も,このセラピーそのものも,フット・ワークが軽いという印象でした。
さっと話して,すぐ実践ですが,それが可能であるのも,先生のお力と,このセラピーの性質なのかもしれません。
非常にわかりやすく,Th-Clもお互いにラクだとは思ったが,テクニックに走りすぎるようになると問題だと思う。私はどちらかというと,深いものを目指してしまうと思うので,自分がつらいから,このテクニックを使うのか,それともClのためにそれを行うのか。
解決志向アプローチの技法についてのセミナーは初めてでしたが,いままで参加してきたセミナーよりもずいぶん楽(幸)な気分で帰ることができそうです。

■ 理解が深まった
田中先生の勉強は2回目だが,理解が深まりました。
先回の田中先生と続けて受講でき,以前より内容が理解できてよかった

■ もっと時間が欲しかった
もっと体験学習の時間の長いセミナー,1日のセミナーがあれば良いと思います。
演習時間が短かったのが残念でした。
もう半日ほしい気がします。
もう少し詳しく聞きたかったので,もう少し時間が長くてもよかったかなと思いました。
家族援助技術セミナーということで,コンプレイナントタイプ関係について,もう少しききたかったなあと思いました。

 

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