2019/02/21 (THU)

観光学研究科博士課程後期課程の石野隆美さんが観光学術学会「大学院生大会発表奨励賞」を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

2018年7月7日(土)・8日(日)にかけて行われた観光学術学会第7回全国大会において、観光学研究科博士課程後期課程1年次の石野隆美さんが大学院生大会発表奨励賞(最優秀賞)を受賞しました。

石野隆美さん(右)

観光学術学会は、観光学の学術的発展と普及を図ることを目的としており、毎年学会賞、学部学生発表奨励賞、大学院生大会発表奨励賞を授与しています。今回石野さんが受賞した大学院生大会発表奨励賞は、観光学術学会全国大会における「一般研究発表」で発表した大学院生を対象としたものです。本年度は、全体35発表のうち大学院生11名の発表があり、そのなかから選考されました。

今回石野さんは「観光を『日常化』する営み -世界遺産候補『長崎の教会群』における地域住民と『観光なるもの』の関係」という題で報告を行いました。この報告は、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の教会を管理する人々に注目して、彼らが教会の秩序の維持と観光客対応をいかに両立させているのかを論じました。従来の研究では、観光客の受け入れ側であるガイドや地域住民の日常生活の姿は見落とされがちでした。そこで本研究は、文化人類学の視点を用いることで、観光客対応を担う教会管理者の実践が、実は彼らの日常生活と深く影響し合っていることを明らかにしました。

選考にあたっては、石野さんの報告について新たな知見を理論的にも事例としても一次資料に基づき考察提示しようとする優れた試みであり、今後の将来性が大変期待されると評価されました。
なお、大学院生大会発表奨励賞の本学学生の受賞は、3年連続となります。

コメント

COMMENT

観光学研究科博士課程後期課程1年次
石野 隆美 さん

この度は、観光学術学会第7回全国大会にて大学院生発表奨励賞(最優秀賞)を受賞いたしましたので、謹んでご報告申し上げます。本発表は、約4年間にわたる長崎県五島列島での継続的な人類学的フィールドワークをもとにしており、評者の方々にはそうした現地調査の成果と理論的レビューの双方を評価していただき、大変光栄に存じます。発表に際し指導教授や学内外の他の先生方、研究科の院生のみなさんには数多くのご指導を賜りました。心より感謝申し上げます。受賞者として恥じることのないよう、今後も研究活動に精励いたします。

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