観光学専攻観光学研究科

OBJECTIVE.

多面的で複雑な観光の研究には幅広い視野が不可欠

本専攻の特長は、単なる高度な専門的知識ばかりでなく、幅広い視野を獲得できる教育です。博士課程前期課程は専門的な研究者、教員をめざす人に加え、観光に関するより高度な知識を身につけ、観光産業、観光行政のリーダーをめざす人々にも門戸を開いています。

専攻のポイント

  • 観光を多角的かつ学際的に研究

    観光に関する多角的かつ学際的研究を展開。「観光行動・観光文化研究」「観光地域・観光地計画研究」「観光産業・観光事業経営研究」の3分野で構成されています。観光に関する研究・調査を総合的に推進する能力をもち、客観的な視野から観光学のフロンティアに立つ人材を育成します。

  • 活気があり充実した研究環境

    国籍や社会的背景などが異なる大学院生が集まり、オープンで活気に満ちた雰囲気も特長のひとつです。また、観光学全領域にかかわる内外の図書・資料を保有しています。

Pick
up

国内外に視野を広げた人材育成

観光事業の革新と再構築、持続的な観光地経営のための観光事業評価とネットワーク形成の手法を学びます。さらに、アジアにおける観光研究の拠点となることをめざし、各国で観光研究をリードする複数大学との学部間協定による連携のもと、学生に豊かな研究の場を提供します。

大学院進学相談会

大学院への進学を考えている方のために、大学院進学相談会を開催しています。観光学研究科の教職員、大学院生が質問に答え、各種資料を配布します。立教大学観光学研究科を受験したいと考えている方はぜひご参加ください。6月、7月、8月、11月に開催を予定しています。

観光学専攻専任教員/研究テーマ

  • 麻生 憲一 教授

    主要研究テーマ:観光経済学研究

    教員紹介

    近代経済学(ミクロ経済学・マクロ経済学)を分析手法として、観光現象に関わるさまざまな領域を研究の対象としている。ミクロ的側面として、観光財サービスの特性、観光者の最適行動、観光企業の生産様式、観光市場の特性などを理論的研究の対象としている。マクロ的側面として、観光消費による経済効果、国際観光の要因分析、旅行業者の市場構造などを統計的手法により実証分析を行っている。また近年では「道の駅」を研究対象として観光施設・防災拠点としての役割や機能について現地調査を通して研究を進めている。座学にとどまらず、積極的にフィールドに出かけていき、地域の実態把握に努めている。

  • 東 徹 教授

    主要研究テーマ:観光マーケティングの研究 

    教員紹介

    専門領域はマーケティング。主として大規模な消費財メーカーを念頭において構築されてきたマーケティングの基礎的な理論や技法を、企業のみならず、社会の様々な問題の解決に向けて拡張・適用していこうとする考え方、すなわち「ソーシャル・テクノロジー」としてのマーケティングに立脚し、「観光」「サービス」「まちづくり」に関する様々な問題に取り組んでいる。観光ビジネスやサービス業の経営、さらには観光地や商店街の振興、地域ブランド、コミュニティビジネスなど、地域振興あるいはまちづくりに関わる諸問題にマーケティングを応用し、それぞれの問題の特質や構造の解明、問題解決に向けた方策の立案を試みながら、「観光マーケティング」「地域マーケティング」といった研究領域の確立、体系化をめざしていきたい。

  • 韓 志昊 准教授

    主要研究テーマ:ホスピタリティ・マーケティング研究

    教員紹介

    ホスピタリティ産業における小規模ビジネスのマーケティングやマネジメントの研究に取り組んでいる。家族経営や少人数での経営が直面する諸問題の分析や地域連携について研究している。また、ホスピタリティ概念の理解、行為としてのホスピタリティについても研究を進めている。

  • 羽生 冬佳 教授

    主要研究テーマ:観光地域計画研究

    教員紹介

    人が訪れる空間の成立・変遷に関することを中心に研究を行っている。具体的には、観光地化の過程と地域社会への影響、観光資源の管理および活用方法、空間の変化と観光行動の関連、それらの背後にある制度や思想などについて、様々な単位の空間を対象とし研究を進めている。人々がわざわざ訪れるような空間、あるいは訪れるという行動そのものにも、暮らしを豊かにしていく様々なヒントが込められており、こうした研究を通じて、真に豊かな地域、都市、国土の構築の一助となることが最終的な目標である。

  • 橋本 俊哉 教授

    主要研究テーマ:観光行動研究

    教員紹介

    観光行動の理論的研究に多角的に取り組んでいる。具体的には、観光・レクリエーション空間における人々の行動特性研究、自然地域における観光行動と心理的効果の研究、観光行動における感動のプロセス分析や五感の効果に関する研究などである。また、これらの研究の知見をベースとし、観光者行動の視点にたった観光現象の理解や観光地づくりへの応用に関する研究に、幅広く取り組んでいる。

  • 門田 岳久 准教授

    主要研究テーマ:文化人類学・民俗学・宗教社会学

    教員紹介

    文化人類学・民俗学の立場から、現代日本における宗教的実践のあり方に関する民族誌的研究を行ってきた。具体的には巡礼や聖地、呪術といった宗教的事象と、ツーリズム、メディア、文化遺産制度などの現代的システムとの相関についてが主な関心対象である。また欧米民俗学や経験社会学を基礎とした語り研究(ナラティブアプローチ)の観点から、宗教経験に関する経験的語り・生活史の収集・分析も行っており、その観点から現代民俗学の理論的再編を試みている。近年ではコミュニティの持続と文化運動を主題に、廃校の再活用、地域史の自己記述と「野の学問」に関する実践的な研究を、主に国内島嶼部をフィールドに行っている。

  • 毛谷村 英治 教授

    主要研究テーマ:観光施設研究 

    教員紹介

    楽しさや心地よさ、寛ぎ感、趣が重視される建築や都市についてその空間構成やデザイン手法を分析し研究するとともに、その中で営まれる人々の活動や行為、それらの積み重ねに伴って醸成される空間文化について研究している。人の気持ちに変化を与える空間演出の手法についての研究にも積極的に取り組んでおり、ホテルやカフェ、移動遊園地、繁華街などを対象に調査と分析を進めている。空間がもつ「らしさ」について特に着目しており、意匠的な構成要素の分析に加えて、それが生み出されることになった背景についても現地調査や文献調査を通して考察を進めている。

  • 葛野 浩昭 教授

    主要研究テーマ:文化表象と観光現象の人類学的研究

    教員紹介

    専攻領域は文化人類学。北欧スカンディナヴィア半島北極圏地域の先住民族・サーミ人の社会でのフィールドワーク調査を原点に、生業活動、文学や音楽などの芸術活動、博物館展示やそのための調査・研究活動などに注目しながら、世界の先住民族の復権運動・文化復興運動を研究している。観光に関しては、旧来のレジャー的なエスニックツーリズムを乗り越え、先住民族側からは文化の発信、観光客側からは文化の学習と位置付けられる先住民族観光の展望に関心をもつ。指導可能な研究範囲はフィールドワーク論、民族誌論、先住民族観光あるいはエスニックツーリズム論、「観光のまなざし」論、北欧社会論等。

  • 舛谷 鋭 教授

    主要研究テーマ:観光文化と文学

    教員紹介

    東南アジア、特にマレーシア・シンガポール・ブルネイなどの島嶼部について、フィールドワークを元にした地域研究を行っている。言語文化を主な研究対象とし、アジアのポストコロニアル文学に加え、旅行記・ガイドブックなどのトラベルライティングについて、史資料解釈の他、インタビューによって得られるオーラルヒストリーを用いた研究手法を使っている。指導可能なテーマとして、観光文化と文学研究、人の移動研究としての華僑華人研究などがある。

  • 松村 公明 教授

    主要研究テーマ:観光地域変容研究 

    教員紹介

    地理学を専門領域とし、特に観光地理学に関わる分野では、旅行者の流動からみた拠点都市と、交通後背地の形成・変容過程に関する研究を、主要な研究テーマとする。広域スケールでは、交通革新によるゲートウェイシティの出現と、それを結節点とする観光交通地域の再編成など、地域システムに関わる諸問題を対象とする。都市内スケールでは、都心の拡大と移動にともなう観光空間の変容など、都市内部構造に関わる地理的事象を取り扱う。おもなフィールドとして、日本の東北地方を中心とする地方都市、およびフランスの諸都市に加え、近年には国境観光に着目した中国周辺地域が挙げられる。

  • 村上 和夫 教授

    主要研究テーマ:観光事業論研究

    教員紹介

    ①〈観光言説の研究〉観光経験後に人々が行う旅行言説の研究から観光旅行が社会にもたらす「楽しさ」の研究を行う。物語論ならびにレトリック分析により、観光経験にもとづく“旅の楽しさの語り方”の特性を明らかにし、それが日常会話からメディアへと広く用いられる現象を明らかにする。②〈観光地の地域運営方法の研究〉少子高齢化による社会構造の変容が、観光地運営に与える影響と対応策として観光地運営の革新について分析する。特に、農山村地域におけるグリーンツーリズム以降の地域社会と観光事業の関係について研究する。

  • 大橋 健一 教授(2017年度春学期 長期海外出張予定)

    主要研究テーマ:観光文化論研究 

    教員紹介

    文化現象としての観光に関する文化人類学的・社会学的研究を研究テーマとする。観光を回路とした「文化」の生成過程に関する研究をはじめ、人と「文化」の移動の結節としての都市および結節となる諸施設・装置(ホテル、空港など)に関する研究、モノ(物質文化)の移動過程としての観光現象に関する研究、「トランスナショナリズム」・「トランスカルチャリズム」をめぐる理論的研究、など現代社会における移動性と「文化」の動態に着目した研究を行っている。

  • 小野 良平 教授

    主要研究テーマ:風景・景観保全論研究

    教員紹介

    風景・景観計画論に関わる研究に、ランドスケープデザイン(造園学)の立場から取り組んでいる。観光は風土や風景を直接の資源とした事象であるので、風景・景観の取扱いが常に課題となる。しかし風景・景観は環境そのものではなく、環境とそれを体験する人との関係であるので、単にまちや自然の美しさ、快適さだけでなく、それを成り立たせる仕組み、さらにはそこに人が与える意味をあわせて考えることが求められるテーマといえる。観光地をはじめ様々な土地の風景・景観について、それを生み出す諸関係を自然・歴史・空間に留意して捉えながら、その価値評価、保全・創造のあり方について幅広く考えたい。

  • 佐藤 大祐 教授

    主要研究テーマ:観光地理学研究

    教員紹介

    観光地理学を専攻しており、研究テーマは、文化伝播と地域形成、集客圏と客層、観光行動などである。これまで、都市部・リゾート地域を含めた沿岸域が、ヨットやダイビングなどのマリンスポーツの普及に伴っていかに変容したのかを、漁業や工業などの既存産業との軋轢や棲み分けといったものに注目しながら研究してきた。他にも、避暑慣習の伝播に伴う高原避暑地の形成や、ホテルの集客圏と客層などについても、土地台帳や宿泊客台帳などの詳細なデータを収集してGIS等を活用しながら分析し、解明してきた。今後は、上記の研究内容を充実させると共に、スポーツと観光の関わり(スポーツ観戦客による都心部活性化など)やまちづくりなどの分野にも研究対象を広げていく。

  • 千住 一 准教授

    主要研究テーマ:観光の歴史学的研究

    教員紹介

    歴史学、特に日本近代史の観点から主に文字史料にもとづいて観光現象を分析している。現在取り組んでいる研究テーマは、近代日本が有していた植民地/占領地において看取される観光についてである。考察に際しては、現象の再構成のみならず、植民地/占領地統治の一手段として機能した観光のありようや、日本内地と植民地/占領地のあいだを往復するツーリストたちが帯びていた媒介性といった側面にも着目している。したがって研究指導においても、観光との関係を有する出来事の歴史的経緯を単に再構成するだけでなく、そうした変遷の背景としてある政治・経済的要因や社会・文化的動向との相互作用のなかに現象が位置付けられて説明されるよう、心掛けている。

  • 庄司 貴行 教授

    主要研究テーマ:観光グローバル人材研究 

    教員紹介

    観光産業の産業社会学的および経営組織論的分析とその国際比較を主要な研究テーマとしている。中でも人々の働き方、協働のあり方に注目し、それに影響を与える雇用関連法や資格制度、ならびに組織としての雇用制度・慣行や個人としての就労意識やキャリア概念などを視野に入れながら、観光産業をシステムとして分析することをめざしている。

  • 高岡 文章 准教授

    主要研究テーマ:観光の社会学的研究

    教員紹介

    観光社会学を専門としている。具体的な研究内容は3つに分けることができる。①観光におけるオーセンティシティについての理論的探究。②歴史的町並みや天守閣を題材とした、観光におけるオーセンティシティについての実証的研究。③観光研究におけるメディア概念の再検討とルート概念の導入。これら3つに加えて、都市や地域、文化、社会をめぐる社会学的分析にも問題関心をもっている。

  • 杜 国慶 教授

    主要研究テーマ:観光の地理情報科学的研究

    教員紹介

    都市観光と観光地理学を研究テーマとする。空間概念を強調する地理学に基づき、「人間活動としての観光の空間的表現」を究明したい。その際、日本国内だけではなく、海外まで視野を広げ、空間的視点から観光現象を洞察する。地理情報システム(GIS)など新しい技術を活用する。近年、中国において、雲南省を対象とした少数民族地域の観光開発による地域の変容、華僑を多く送出した僑郷(華僑の故郷)について現地調査と研究を続けてきた。また、日本では帰化人口の変化に注目し、外国人の定住化に関する研究も進めている。

  • 豊田 由貴夫 教授

    主要研究テーマ:観光の文化人類学的研究 

    教員紹介

    専門は文化人類学であり、パプアニューギニアを中心とする南太平洋地域を研究対象としている。これまでこの地域において、近代化が現地にもたらす影響、開発と文化の問題、新興国家におけるナショナル・アイデンティティ形成の問題、ネイション・ビルディングなどを研究課題としてきた。また、この他に民族植物学、観光と文化の問題なども研究課題としている。これらに加えて睡眠と文化の研究、東京ディズニーリゾート研究も行ってきている。

  • 豊田 三佳 教授

    主要研究テーマ:観光社会学

    教員紹介

    グローバルな規模で人の移動が多様化している今日、従来の狭義な意味での「観光」=「レジャーを目的とした旅行」では捉えきれない現象が起きている。研究テーマはグローバル化に伴う、国境を越えた人の移動に関連した事象が中心。具体的には、①老後を海外で暮らすシニアのロングステイツーリズム、②観光と移住の境界領域、③医療・ヘルスツーリズムなど。社会学を専門とし、ジェンダー、ライフコースなどの分析枠組みを用いて考察する。また、開発社会学の視点から、観光開発がもたらす地域社会への影響にも強い関心がある。