2016/11/24 (THU)

大学教育開発・支援センターの小野田亮介学術調査員の論文が「城戸奨励賞」を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

10月9日(日)、日本教育心理学会第58回総会にて、大学教育開発・支援センターの小野田亮介学術調査員の論文が「城戸奨励賞」を受賞しました。

日本教育心理学会は、教育心理学に関する研究成果の発表を促進し、その発展に寄与することを目的とした学術団体です。城戸奨励賞は、本学会が年4回発行している機関誌『教育心理学研究』に発表された論文のうち、特に優秀な論文に対して与えるもので、35歳未満の若手の研究に与えられる賞です。

小野田氏の論文『児童の意見文産出におけるマイサイドバイアスの低減—目標提示に伴う方略提示と役割付与の効果に着目して—』では、児童の意見文産出におけるマイサイドバイアスに着目し、目標提示とそれに伴う方略提示と役割付与によって、マイサイドバイアスが低減することを実証的に示しました。

コメント

COMMENT

大学教育開発・支援センター小野田亮介 学術調査員

このたびは、城戸奨励賞という名誉ある賞を受賞し、大変光栄に存じます。研究にご協力いただいた小学校の先生と子どもたち、そして論文についてご指導下さった先生方に心より感謝申し上げます。

本研究のタイトルにある「マイサイドバイアス(My-side bias)」とは、意見を述べる際に自分に不利な意見(例:反論)を無視したり、その提示に消極的になったりする現象を指す用語です。本研究では、このバイアスを低減させるため、(1)反論想定とそれに対する再反論を促す目標、(2)目標を達成するための方略、(3)目標達成を義務とする役割、の3点をセットで与える介入を考案し、小学生であってもマイサイドバイアスを克服した意見文を書けるようになることを示しました。

今後も、こうした意見産出に伴うバイアスについて研究を進め、論文にとどまらず社会に貢献する知見を見出せるよう、より一層精進してまいります。