観光学部の教員・卒業生・大学生による座談会その3

観光学部

2014/01/03

立教を選ぶ理由

OVERVIEW

観光学部の卒業生、在学生、教員がその魅力について語りました。

5年後に向けて

皆さんの今後の目標を教えてください。

(大学生)
おそらくリゾートホテルを運営する会社へ就職していると思うのですが(笑)、5年後くらいでしたら、社員の快適な勤務環境をつくれたらよいなと思っています。
ホスピタリティ産業というのは、お客さまへ夢を与える仕事ですので、働いている自分たちが充実した労働環境にいないと、お客さまにも夢を与えられないのではないかなと思いますので。また、大学での学びを生かせるよう、企画提案も行えるような立場になることも目標の一つですね。

(卒業生)
僕は少しでも早くディレクター職に昇格し、自分で番組企画を立案して、プレゼンテーションし、自分の番組を作れるようになるのが目標ですね。
また、今の会社は比較的、旅番組が多いですので、観光学部の卒業生らしい旅番組企画なども考えて、世界各地へ撮影で出向くのも目標です。

先生の研究の5年後の目標は何ですか?

(先生)
そうですね、やはり2020年の東京オリンピックという一大イベントに向けてのことが、今後の研究の中心になってくると思いますね。オリンピックの時ももちろんそうですが、その後にも、日本という国にいかに世界中からの観光客に来てもらえるかというのは、観光産業にとってとても大きなテーマだと思います。
その一方で、観光をしっかりとビジネス的に考えることができる人材は非常に不足しており、それが大きな課題だと思っています。
首都圏だけでなく、各地域にとっても、観光資源開発ニーズは高まってくると思いますので、世界を相手にした観光事業をしっかりと行える人材開発にも力を入れなければいけないと考えています。

先生の研究の魅力と社会的な意義について教えてください。

(先生)
研究の魅力はやはり、観光の力を必要としている地域、地元の方々に対して、観光資源の提供という形で活性化に貢献できるところだと思いますね。
社会的な意義に関しては、「観光は見えない貿易」であり、実は日本経済を大きく支えられる可能性を秘めた産業である、ということだと思います。
これまで日本は、自動車や工業製品、ハイテク家電等の製造輸出で大きく潤ってきましたが、今では諸外国のパワーにすべてが押され気味です。そうした中で観光というのは、まだまだこれから成長が見込める分野です。その日本社会からの期待に、本学部はぜひ応えていきたいなと思っています。

高校生へのアドバイス

もし高校生に戻れるとしたら何をしたいですか?

(大学生)
留学をしておけば良かったと思いますね。私は9歳から12歳までをアメリカのテキサス州で過ごしましたが、その後はほとんど英語を使わなくなってしまいましたので。

(卒業生)
高校時代は「まだまだ時間はある」と思っているうちに、気がついたら受験がすぐそこに差し迫っていた、という感じでした(苦笑)。ですから、今度はもっと早めにいろいろなことを勉強しておくようにしたいですね。

(先生)
近藤君は高校時代、ラグビー部に夢中になり過ぎたのでしょう? 私もサッカーに夢中だったけど、部活も勉強もバランスよくやるのがよいね。
森山さんは、高校時代は部活をやらなかったの?

(大学生)
はい、やっていません。だから大学では体育会系で頑張ろうと(笑)。

学部・学科選びはどのように行いましたか?

(大学生)
私は自分で調べて選びました。大学では、語学プラスαを学びたいと考えていましたが、プラスαのテーマが「地域づくり」というキーワードに絞れましたので、社会学部と観光学部以外は考えませんでした。

(卒業生)
僕も自分で調べて選んでいきました。ただ、自分で選びきれない人は、先生や家族、あるいは先輩など、何か疑問があればどんどん相談するとよいと思いますね。人に意見を聞くことで、視野が広がると思います。

(先生)
二人ともよく考えて観光学部を選んでくれたんですね。
観光分野では、多くの優秀な学生がこの分野の研究を発展してくれることを期待しています。先ほどもお話したように観光分野をリードする人材が日本には足りていません。海外との研究協力も十分にできず、いつも怒られています。日本社会が、そして世界が、観光に興味のある皆さんが我々の仲間になって、活躍してくれることを祈っています。

高校での学びの大切さについて教えてください。

(先生)
観光学部ですぐに求められるのは、英語と地理の学びです。地理は、世界にはどのような人々がいて、どのような暮らしをしているのかを教えてくれます。そして英語は、世界の人々とわかり合うための、唯一ではありませんが、もっとも便利なツールです。
また、数学で養える論理的思考は、あらゆる部でも求められますので、文理を問わず、ぜひ頑張って勉強してほしいですね。
このように、高校での学びは、論理的思考を中心に、すべての科目が大学での基礎力になります。
大学での学びや研究は、答えがまだわからない課題に取り組むものが多く、視点を変えていろいろな角度から考えることが重要です。時には前提を疑うことも必要になってきます。決められた手順で、決められた順番に考えたとしても答えは出ません。そこで求められるのが「想像力」です。
高校時代に論理的な思考を養い、その上に想像力を加えていくことで、大学ではより充実した学びができると思います。

改めて観光学部の素晴らしさはどこにありますか?

(卒業生)
観光に関して、多角的に幅広く学べるところだと思います。

(大学生)
そうですね。また、個性的な学生がたくさんいるところも好きですね。

(先生)
やはり観光クラブなどのネットワーク組織があることや、長年の研究データの蓄積が、この学部の素晴らしさだと思いますね。

大学構内のお気に入りスポット

(大学生)
私はやはり、ラクロス部の活動のメイン舞台である「多目的グラウンド」ですね。

(卒業生)
僕は、広々とした中庭が好きでした。

(先生)
私は、その中庭にある、チャペルです(笑)。新座キャンパスのチャペルも、パイプオルガンやステンドグラスなど、国内有数の価値を持つチャペルなのですよ。日々の喧騒を離れ、自分と自分の研究を見つめ直すのに最適な場所なのです(笑)。
「Z会 TEIDAN ~学問と職業のカンケイから、大学進学を考える~」より
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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