キャリアコンサルティング論
- 2020年度 秋学期 水曜3限
- 担当教員:翁 理香
学校や職場において、「人を育てる、導く」とは、一体何をすることなのか?どのように寄り添えば、対象とする人たちが自発的に向かいたい方向に進み、社会で活躍することができるかを理論と実践(体感)ワークを通じて学ぶ科目です。
授業の目標
高校や大学、職場におけるキャリアコンサルティング=キャリア指導(職業指導/キャリア・ガイダンス)を行うために必要な基礎知識やスキルの習得を目標としています。
- 職業(進路)指導・キャリア教育の位置付け理解
- 職業情報、職業分類等、職業に関わる知識を整理する
- キャリアコンサルティング(キャリアカウンセリング)の諸理論理解
- 自己理解促進のためのアセスメントツールについての理解
- グループワークやロールプレイングを通じて、事例に基づいた討議ができる
授業の内容
- 雇用の動向と諸問題についてデータを用いて概観し、職業(進路)指導・キャリア教育の位置づけについて理解を深める。
- キャリアコンサルティングの代表的理論と個人特性の把握に必要なツール(アセスメント)の活用方法について実践(体感)ワークを通じて習得する。
- 職業情報、職業分類等、職業に関わる知識を整理し、キャリアカウンセリングに関する基本理論と方法について実践(体感)ワークを通じて習得する。
- ロールプレイングを通じて、相談者心理について体験し、傾聴力の重要性について学ぶ。
授業計画
1. 授業ガイダンス、ワークショップ(チームビルディング)
2. 雇用動向と諸問題をデータから読み取る①進学率・就業率・離職率・若年者を取り巻く環境
3. 雇用動向と諸問題をデータから読み取る②若年求職者向け雇用政策国際比較
4. 職業(進路)指導・キャリア教育の意義理解、指導現場の実態
5. 職業の定義・分類、産業分類についての理解
6. 職業情報の内容とその理解、職業を題材にしたグループワーク①(調査)
7. 職業を題材にしたグループワーク②(発表資料作成・発表)
8. 職場(企業・組織)におけるキャリアコンサルティングと展望
9. キャリアコンサルティングの代表的理論理解とケーススタディ①
10. キャリアコンサルティングの代表的理論理解とケーススタディ②
11. 個人特性の把握に必要なツール(アセスメント)活用について(体感ワーク)
12. キャリアコンサルティング理論を用いた実践ワーク(傾聴力)
13. 指導・支援者(社会人)に必要な職業観について考える
14. 授業のまとめ、理想のキャリアコンサルティングとは何か?授業時間外(予習・復習等)の学習
授業回によってはワークシート/発表資料作成などを課すことがあるため、以下は必須事項とします。
- 個人/チームとして必要な事前準備(情報収集・整理、議論)と事後学習(不足情報収集・整理、議論、レポート作成など)を行うこと。
- チーム単位で課題に取り組む際はメンバー全員が役割を担うこと。
成績評価方法・基準
平常点100 % 【出席およびリアクションペーパー・小テスト(60%) 、プレゼンテーション(発表資料・内容)(20%)最終レポート(20%)】
原則、全回出席を義務付けます。遅刻2回で欠席1回分と見なす。3回目の欠席でD評価。
テキスト
授業内で必要に応じて指示します。
参考文献
授業内で必要に応じて指示します。
その他(HP等)
- 履修定員:30名
本科目は教育職員養成課程科目ですが、教職を志望しない一般学生(他学部生含む)が履修する科目としても位置付けています。定員を超える場合は、経済学部の学生・教職「商業」免許取得を目指す学生を優先します。 - 2、3年生を主な履修対象者としますが、4年生でも受け入れます。
※授業特性により、事前レポートによる受講者選抜を行います。以下に従い、期限内に事前レポートを提出してください。
【レポート課題テーマ】
「本科目履修の志望理由と、キャリアコンサルティング論を学んで自分のどのような力を伸ばしたいのか(身につけたいのか)について根拠(理由/現状レベル)を明示して論述すること。(word形式/1200字程度)※教務事務センターにある当科目専用の表紙をつけ、上部2か所をホチキス留めすること。 また、教職「商業」免許取得のため、履修が必修の場合は所定の項目の「有」に〇をつけること。 上記の申し出を忘れたまま提出し、後から申し出があっても受け付けないので注意すること
【提出期間/提出先】
9月1日(火)~9月7日(月)16:00【締め切り】/教務事務センターのレポートボックス【履修許可者の発表】
9月10日(木)午前中に経済学部掲示板にて行います。- パワーポイントまたは板書を活用して講義を展開します。また、視聴覚教材も活用します。ワークシート作成(個人・チーム単位)、ディスカッション、プレゼンテーションなどアクティブラーニングも実施します。尚、学生の関心に応じて授業計画の順序を入れ替えることがあります。
- 経済学部キャリア教育サイト「STORY」の情報発信に目を配るようにして下さい。