2018/04/24 (TUE)

シンポジウム「2020年東京大会にむけて私たちにできること」を実施

キーワード:社会・地域連携

OBJECTIVE.

4月21日(土)、池袋キャンパスで立教オリパラ応援団シンポジウム「2020年東京大会にむけて私たちにできること」を開催しました。

郭洋春 総長

2年後に開催が迫る東京オリンピック・パラリンピックでは、世界200以上の国・地域から選手や大会関係者が参加するほか、国内外から多数の観光客が見込まれています。そして、10万人を超えるボランティア(大会・都市ボランティアあわせて)が必要とされ、その募集が2018年夏に開始されます。そこで、現役アスリートやスポーツボランティアに携わった方々をお迎えし、2020年に向けて、一人ひとりができることについて考える機会として今回のシンポジウムを開催しました。

冒頭、郭洋春総長から開会挨拶があり、オリンピック・パラリンピックプロジェクトの概要について説明があり、2020年東京大会を盛り上げたいと考えている立教生を応援するプログラムを実施していくとのメッセージを送りました。続いてプロジェクトの事務局から、これまでの具体的な取り組みについて紹介がありました。
第1部の基調講演では、スポーツ庁政策課長の鈴木敏之氏から「スポーツが変える。未来を創る。 ~スポーツ政策の目指すもの~」と題した講演がありました。鈴木氏からは現在のスポーツ行政についてお話しいただき、2020年東京大会でのボランティアの重要性について触れるとともに、参加した学生たちに向けて「若いエネルギーで東京大会を素晴らしいものにしてほしい」と呼びかけました。

続いて、視覚障害者柔道の元パラリンピック代表で一般社団法人日本パラリンピアンズ協会理事を務める初瀬勇輔選手から、「2020へ、パラリンピックのチカラ」をテーマにお話しいただきました。初瀬選手は、パラリンピックが社会に広く知られる大会となったロンドン大会における主催者側の取り組みや、大学生の時に緑内障により視覚障害を持つことになったご自身の体験をもとにパラリンピックの持つ力についてご講演いただきました。時折ユーモアを交えた軽妙な語り口調で会場には笑いも起き、参加者たちは熱心に耳を傾けました。

スポーツ庁政策課長 鈴木 敏之 氏

視覚障害者柔道 初瀬 勇輔 選手

第2部のパネルディスカッションでは、パネリストとして初瀬選手に加えて、ゴールボール日本女子代表で本学卒業生の若杉遥選手、東京オリンピック・パラリンピックプロジェクト座長であり本学副総長を務める松尾哲矢教授(コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科)、ボランティア活動に積極的に関わっているコミュニティ福祉学研究科2年次の中村真博さんが参加し、コーディネータとしてNPO法人STAND 代表理事である伊藤数子氏が登壇されました。

左から伊藤氏、松尾副総長、中村さん、若杉選手、初瀬選手

パネルディスカッションでは、若杉選手からはリオパラリンピック出場時に、現地でボランティアとして参加していた立教生に声をかけられ勇気づけられた経験を引き合いに出し、同年代の人たちがボランティアとして2020年東京大会に関わってくれることを楽しみにしていると語りました。また、「支えてもらう側だった自分が、パラリンピックを契機に、体験会などを企画・運営する側になった。パラリンピックがきっかけで自分を変えることができた」と、パラリンピックの持つ力について振り返りました。

立教大学入学直後のオリエンテーションで車椅子バスケを体験し、そこからしょうがい者スポーツに興味を持つようになったという中村さんは、まず行動に移すことの大切さを説き、「ボランティアは他者を支えるだけでなく、自分を変える、成長させるきっかけとなるはず」と語りかけました。

開始前、来場者たちが座れるようスポーツ用の車椅子が入口脇に置かれました

松尾副総長は、2020年東京大会への関わり方はボランティアだけでなく、スポーツを「する」「観る」「応援する」といった関わり方もあることを紹介し、一方で、「タイミングは平等ではない。今日、この会場にいる学生には、2020年に東京で迎えるこの大会を絶好の機会と捉えてほしい」と参加者たちに呼びかけました。

閉会にあたり、松尾副総長から、2020年東京大会は成熟した日本社会を世界にアピールする絶好の機会であり、この大会を契機に日本を、そして世界を変えていきましょう、との熱いメッセージが送られ、締めくくられました。

会場には本学学生を中心に200名近くの参加者が集まり、登壇者たちの話に大いに刺激を受けた様子でした。

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