2017/11/02 (THU)

理学部の中野祐司准教授が「第12回(2018年)日本物理学会若手奨励賞」を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

理学部物理学科の中野祐司准教授が「第12回(2018年)日本物理学会若手奨励賞」を受賞しました。

日本物理学会では将来の物理学を担う優秀な若手研究者の研究を奨励し、学会をより活性化するために若手奨励賞を設けています。

中野准教授は、高速イオンが結晶の中を通過する際に起こる、「3次元コヒーレント共鳴励起」とよばれる現象について開拓的な実験を行い、そのダイナミクスを解き明かしました。また、偏光制御や多重共鳴などのテクニックを導入し、X線領域において原子の量子状態をコントロールする手法として応用性を実証したことが評価につながり、受賞にいたりました。

コメント

COMMENT

理学部物理学科准教授
中野 祐司

このたび、日本物理学会の若手奨励賞を賜ることとなり、大変光栄に存じます。共同研究者の方々をはじめ、日頃よりご支援いただいている本学の教職員の皆様に心よりお礼申し上げます。
対象となった研究では、「光」の代わりに、「結晶の周期的な構造」を使って原子の量子状態をコントロールするという、世界的にもユニークな方法を実践してきました。この先、特にX線やγ線といった短波長領域の原子分子・光科学を通じて、物理学の発展に貢献していくことを目指しています。
また、この研究は、私が大学院生の時に物理学の面白さを知り、研究に打ち込むきっかけとなったテーマでした。いまいちど初心に立ち戻るとともに、学生の皆さんにも物理を楽しんでもらえるよう、これからも一層、教育と研究に励んでいきたいと思います。

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