2017/10/26 (THU)

本学校友の現代美術家 杉本博司さんが文化功労者に選出

キーワード:卒業生

OBJECTIVE.

平成29年度(2017年度)の文化勲章・文化功労者が発表され、本学校友で現代美術家の杉本博司さん(1970年経済学部経営学科卒業)が文化功労者に選出されました。

文化功労者制度は、文化の向上発達に関し特に功績顕著な者を顕彰するために1951年に設けられた制度です。

杉本博司さんは、立教中学校、立教高等学校、立教大学を卒業し、1970年にアメリカ・ロサンゼルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインに入学、写真を学びました。1974年、卒業後にニューヨークへ移住し、1975年に写真スタジオを構えました。2008年には建築設計事務所「新素材研究所」を、2009年に公益財団法人小田原文化財団を設立されています。また今年の10月には、日本文化を広く発信する拠点として江之浦測候所を開館しました。

活動分野は、写真、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理、と多岐にわたり、これまでに紫綬褒章(2010年)、フランス芸術文化勲章オフィシエ賞(2013年)、その他多数受賞されています。

杉本さんは今回の選出にあたり、「私は成人してからのほとんどの時間を海外で過ごしてまいりました。その間、日本文化がいかに日本以外の文化に比べて特殊であるかということを身に沁みて感じ、またそのような環境のもとに生を受け、幼少期から青年期の多感な時期を過ごせたことを有り難く、また誇りに思ってまいりました。私は日本人として、海外の人々からの日本文化に関しての様々な質問に答えてまいりました。いわば日本人の日本に関する説明責任を果たしてきたつもりでございます」「自然と共生することのできる文明、それは日本人の感性の中にあると私は思います」などとコメントされています。

季刊「立教」242号(11月上旬発行予定)では、杉本博司さんのインタビューを掲載し、立教時代のエピソードも交えたお話をご紹介いたします。また、大学公式サイトのCLOSE UP RIKKYOでは、誌面に収録できなかったお話も含めて、ロングインタビューとして掲載する予定です。

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