2017/05/15 (MON)プレスリリース

理学部の小田原助教らが葉緑体増殖の基礎的しくみを世界で初めて解明

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

葉緑体増殖の基礎的しくみを解明
-葉緑体分裂・増殖時にDNA分配を制御する酵素の発見-

理学部の小田原真樹助教がメンバーとして参加している研究グループは、葉緑体がもつ「葉緑体DNA(葉緑体核様体)」の分配(遺伝)を制御する遺伝子MOC1と、この遺伝子がコードする葉緑体型ホリデイジャンクション解離酵素を世界で初めて発見しました。

ホリデイジャンクションとはDNA損傷の修復、複製、減数分裂の際にみられる、 DNA配列がよく似た部分同士で組換え(相同組換え)が進む過程で現れる構造ですが(図1)、葉緑体核様体ではこの構造がどのように切断されているか分かっていませんでした。今回の基礎的な発見から、葉緑体における相同組換え機構の解明、さらには新たな物質生産に向けた応用研究への展開も期待されます。

この研究成果は、米国の科学誌『Science』に5月12日付にて掲載されました。
論文タイトルと著者
【タイトル】
Holliday-junction resolvases mediate chloroplast nucleoid segregation
【著者】
Yusuke Kobayashi, Osami Misumi, Masaki Odahara, Kota Ishibashi, Masafumi Hirono, Kumi Hidaka, Masayuki Endo, Hiroshi Sugiyama, Hiroshi Iwasaki, Tsuneyoshi Kuroiwa, Toshiharu Shikanai, Yoshiki Nishimura.
【掲載誌】
Science

本研究は日本学術振興会科学研究費助成事業(課題: 16K14768、17H05840、特別研究員制度(DC1: 26・786))の支援を受けました。