2016/06/29 (WED)

上田恵介名誉教授が第19回山階芳麿賞を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

上田恵介名誉教授が、第19回山階芳麿賞(やましなよしまろしょう)を受賞しました。

山階芳麿賞は、日本の鳥学および鳥類保護に顕著な功績のあった方(団体を含む)をたたえ、日本の鳥学の発展ならびに鳥類保護の振興に寄与することを目的として、1992年から実施しているものです。賞の名称は、山階鳥類研究所の創立者、山階芳麿博士の功績を記念しています。

上田先生は、鳥類の行動生態学の分野の多岐に亘るテーマで、野外観察や野外実験などのフィールドワークを中心とした研究により顕著な成果を挙げられました。特にカッコウ科鳥類と宿主との共進化についての研究成果は、重要な新知見として『Science』や『Biology Letters(Royal Society)』など科学分野の一流誌に取り上げられました。また、後進の育成、普及啓発にも大きく貢献されています。2014年に立教大学で開催された国際鳥類学会議の日本開催にあたっては、招致委員長ならびに実行委員長として招致と実施、運営に尽力し、日本の鳥学と鳥類保全が世界に深く認知される機会を提供し、日本と世界の鳥学の活性化に寄与しました。これらの幅広い功績が高く評価され、受賞の運びになりました。

山階芳麿賞の贈呈は、7月13日(水)に行われます。また、山階芳麿賞の贈呈を記念したシンポジウムが、9月24日(土)に行われます。

コメント

COMMENT

上田恵介 名誉教授

この度、山階芳麿賞を受賞しました。この賞は、昭和天皇のいとこであった鳥類学者の山階芳麿博士にちなむ賞で、2年に1回、受賞者が選ばれます。山階博士は、戦前、戦後を通じて、日本を代表する鳥類学者で、私財を投じて渋谷区南平台に山階鳥類研究所を開設し、日本の鳥類学の発展に尽くされました。そのお名前を冠した賞を頂けて、鳥類学者として身に余る光栄です。

在職中、立教大学で私の研究生活を支えてくれた多くの同僚(教職員)、学生・院生・研究員の皆さんに感謝します。研究は研究者個人の発想に多くを負う部分もありますが、大切なのはチームワークです。私が立教大学にいた27年間、多くの若い研究者が私とチームを組んで、国内・海外のさまざまなフィールドを開拓し、その若く柔軟な発想で新しいテーマを発見し、鳥の生態の解明に一緒になって取り組んでくれたこと、それが私の研究生活の源泉であったし、今回の受賞につながる研究の原点です。

いま改めて、自分の研究生活を振り返り、これまで得てきたものを、日本の学術と社会の発展に還元していこうと思っております。