2015/06/01 (MON)

法学部の安藤裕介兼任講師が第32回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン・ジャパン特別賞を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

2015.06.01
法学部政治学科の安藤裕介兼任講師・日本学術振興会特別研究員PD(2003年法学部卒、2012年博士〔政治学、立教大学〕取得)が、著書『商業・専制・世論 —フランス啓蒙の「政治経済学」と統治原理の転換—』(創文社, 2014)により、第32回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン・ジャパン特別賞を受賞しました。本書は2013年度立教大学出版助成を受けて刊行されました。

渋沢・クローデル賞(主催:日仏会館、読売新聞社)は、日仏会館創立60周年を機に、創立者の渋沢栄一とポール・クローデルを記念して創設されました。毎年日仏両国の文化に関する優れた研究成果に対して、渋沢・クローデル賞本賞とルイ・ヴィトン・特別賞が贈呈されます。授賞式は、6月22日(月)日仏会館で開催されます。

『商業・専制・世論 —フランス啓蒙の「政治経済学」と統治原理の転換—』について

エコノミーの概念が統治と深く関わった時代、「政治的なもの」と「経済的なもの」の関係はどのように揺れ動いていたのであろうか。本書は、18世紀フランスの言説空間において、富や市場の問題と統治形態や社会編成の問題とを含んだ「政治経済学」の思想的展開を、1760~70年代における穀物取引論争をコンテクストとして論じる。アダム・スミスとも通底する経済的自由主義を唱えながら中央集権体制を理想化したフィジオクラット運動の指導者フランソワ・ケネー。その弟子で、師の政治理論を「合法的専制」という衝撃的な概念へと発展させたル・メルシエ・ド・ラ・リヴィエール。穀物取引自由化の理念をフィジオクラットと共有しつつも、他方でその政治理論からは距離を置き、世論という考え方に期待を寄せたチュルゴーとコンドルセ。さらには二人と同様に世論の重要性を捉えながらも自由化には反対の立場を貫いたネッケルの思想を順にひもとく。長らく政治思想史の大舞台において、モンテスキューやルソーの脇役と位置づけられ、看過されてきた思想家たちに光を当て、フランス啓蒙主義の政治哲学研究に新たな一ページを開く業績。
(創文社 図書目録より転載 http://www.sobunsha.co.jp/detail.html?id=4-423-71080-7

コメント

COMMENT

法学部政治学科安藤裕介 兼任講師・日本学術振興会特別研究員PD

今回、このように栄誉と歴史のある賞が拙著に与えられましたことを大変光栄に感じております。自分の研究生活をあらためて振り返ってみれば、その根底には本当に多くの魅力的な先生方そして研究仲間との出会いがありました。とくに立教大学で研究活動の拠点を築けたことが、まさにそうした出会いの礎になったのだと確信しております。この場を借りてお世話になった皆さまには深く感謝を申し上げます。