2014/09/22 (MON)

経済学部の諸藤裕美教授が日本会計研究学会「太田・黒澤賞」、日本管理会計学会「文献賞」をダブル受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

経済学部会計ファイナンス学科の諸藤裕美教授が、著書『自律的組織の管理会計 原価企画の進化』(中央経済社、2013年6月刊)により、日本会計研究学会「太田・黒澤賞」および日本管理会計学会「文献賞」をダブル受賞しました。前者は、9月4日(木)横浜国立大学で開催された日本会計研究学会第73回大会にて、後者は、9月12日(金)青山学院大学で開催された日本管理会計学会2014年度全国大会にて授賞式が行われました。

日本会計研究学会「太田・黒澤賞」について
日本会計研究学会は、日本の会計学者が所属する最大の学会(会員数約1,850名)です。「太田・黒澤賞」は、我が国会計学の理論的礎石を築かれ、また、会計制度の近代化に貢献された太田哲三博士、黒澤清博士の名前を冠した賞であり、優れた著書に対して授与される賞です。
日本管理会計学会「文献賞」について
日本管理会計学会は、管理会計の研究、教育および経営管理実務に関心をもつ研究者や実務家から構成される学会(会員数約750名)です。「文献賞」は、管理会計学およびその隣接諸学に関する理論または応用の分野の発展に貢献するところが顕著であると認めた論文以外の著書等の著者に授与されるものです。
『自律的組織の管理会計 原価企画の進化』について
顧客の求める優れた製品を迅速に企業が提供するには、各組織成員が現場の情報を集め、それら情報を他部門やサプライヤーと共有し、新たな知を生み出していくことが必要です。本書は、そのような組織成員の行動(自律的行動)を促進するために、管理会計はいかなる要件を有するべきか、また、実際の企業はどのようにそのような要件を満たしていったのかを解明したものです。自律的組織のための管理会計の要件の把握にあたっては、管理会計学領域に加え、経営学、心理学領域の研究のサーベイが行われています。また、それら要件をいかに企業が満たしていったかを解明するにあたっては、製品企画・開発・設計段階の利益管理手法である原価企画に焦点を当て、原価企画を生み出し、また現在もその改善をたゆまず行っているトヨタを研究対象とし、創業当初から近年に至るまでの丹念な事例研究が行われております。

コメント

COMMENT

経済学部会計ファイナンス学科諸藤裕美 教授

この度は、非常に名誉な賞をいただき、より一層努力していかなければと身の引き締まる思いです。本書出版に至るまで支えてくださった研究者の方々、本書の出版助成をしてくださった公益社団法人メルコ学術振興財団の方々、トヨタ自動車株式会社の管理者の方々、本書公刊や所収論文執筆をさせていただいた各出版社の方々、資料収集や研究活動にかかわる事務手続きでお世話になった立教大学の職員の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
また、複数領域にまたがった文献研究や非常に手間のかかる事例研究に基づく本書が公刊できたのは、ひとえに、視野の広い研究をしている姿を若手に示し、また、善きことを追究できる環境を与えてくれた立教大学の先生方のおかげであると感謝致しております。
現在、南カリフォルニア大学にて在外研究させていただいておりますが、帰国後も、企業や社会に何らかの含意を付与できる研究を追究していきたいと思います。研究者や企業の方にこれからもご指導ご協力賜ることあるかと存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。