2014/09/16 (TUE)

社会学部の友澤悠季プログラムコーディネーターが第40回藤田賞を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

社会学部の友澤悠季プログラムコーディネーターが、著書『「問い」としての公害 —環境社会学者・飯島伸子の思索』(勁草書房、2014年刊)により、第40回藤田賞(主催:公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所)を受賞しました。本作品は2013年度立教大学出版助成を受けて刊行されています。

藤田賞について

藤田賞は、地方財政学の権威、故藤田武夫立教大学名誉教授(元本財団研究員)、故佐藤進東京大学教授(元本賞選考委員)から本財団に寄贈された基金により、地方自治、地方財政および都市問題に関する研究を奨励するため、1974(昭和49)年に設けられました。毎年、前年度中に刊行・発表された著書・論文を、選考委員会が審査し、原則として、著書1点、論文3点以内を授賞します。藤田賞は、2006(平成18)年度から東京新聞の後援もいただいており、この領域における研究の向上に少なからぬ役割を果たしています。

『「問い」としての公害——環境社会学者・飯島伸子の思索』について

環境問題の起点として語られる「公害」。公害を「過去の教訓」として、「環境」を未来に属する事柄へ分類する現在の環境学のあり方は、私たちが今現在に起きている人の痛みを想像することを難しくしてきたのではないか。公害が社会問題として認識され始めた時代を生きた一人の女性研究者の視点を通じ、「公害」が「環境」学へ変貌を遂げる過程で捨象したものを現在に問い直す。

コメント

COMMENT

社会学部友澤悠季 プログラムコーディネーター

このたびは、拙著の主役・飯島伸子さんが1978年に受賞された「藤田賞」を賜り、思いがけないご縁に、驚くとともに身の引き締まる思いでおります。
まずは出版に際してご支援を頂いた立教大学出版会ならびに関係者の皆様に、あらためて御礼を申し上げます。
拙著の基となった博士論文が完成するまでには8年ほどかかりました。
資料面ではとりわけ、京都大学農学部図書室、富士常葉大学附属図書館飯島伸子文庫、埼玉大学共生社会教育研究センターや経済学部図書室、立教大学共生社会研究センターの皆様に、大変お世話になりました。その意味で、今回の受賞は、拙著単体に向けられたものではなく、この分野の研究と、それを資料面から可能にしてくださったすべての方々への奨励をこめた評価だと理解しております。
インタビューや講演会などを通じてお話を聞かせていただいたり、個人的に資料を提供くださった皆様にも、あらためて感謝をお伝えしたく思います。
今回の受賞を励みにして、拙著の内容が不要になるような社会への構想を、今後も、わずかずつ重ねていければと思っております。