2014/01/01 (WED)

新年のご挨拶

キーワード:その他

OBJECTIVE.

明けましておめでとうございます。

2014年の年頭にあたり、新春のご挨拶を申し上げるとともに、皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。

立教大学は今年創立140周年を迎えます。
1874年(明治7年)、アメリカ聖公会宣教師チャニング・ムーア・ウィリアムズ主教が、聖書と英学を教えるために東京築地で始めた小さな私塾「立教学校」が、本学の起源です。

建学以来140年間、本学はリベラルアーツ教育と国際性の涵養を教育の中心に据えてきました。

リベラルアーツは、真理を追求し世界の仕組みを知るための基礎科目群で、12世紀前後にヨーロッパで大学が誕生した頃に体系化されました。それは、個々の知識を学問全体の中に基礎づけるとともに、世界の中における私たちの位置とこの世における役割を認識するための知的訓練の体系です。『ヨハネによる福音書』に「真理はあなたたちを自由にする」(8-32)という有名な言葉がありますが、自由技芸と訳されるリベラルアーツは、特定の価値意識や偏見から自由であるために必要な知的技能の訓練体系であると言うことができます。

グローバリゼーションが加速し、膨大な情報が瞬時に地球を駆け巡る現代にあって、私たちの視野はかえって狭まり、行動は同質化しがちです。このような時代であるからこそ、リベラルアーツ教育がこれまで以上に重要になっています。多様性に満ちた豊かな未来のためには、広い視野と人類社会の一員としての自覚を備えた真の国際人の育成が不可欠なのです。

140年間の立教大学の伝統の背後には千年にわたる大学の歴史があります。そして大学は、人類の膨大な叡智を継承する存在であり、人類の未来を切り拓く使命を負っています。私たちはこのことを深く自覚しつつ、一歩一歩着実な歩みを続けていきたいと考えています。
本年も変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。

2014年元旦
立教大学総長 吉岡 知哉