比較組織ネットワーク学専攻[昼夜開講制]21世紀社会デザイン研究科

OBJECTIVE.

21世紀社会の諸問題に取り組み具体的な方法論を探究する

本専攻は、知の組織化と協働のネットワークの力で、21世紀社会が直面する社会運営上の諸問題に現実的に取り組み、具体的な方法論を探究する日本初の大学院専攻です。2007年4月には博士課程後期課程を開設し、研究者養成(DBAコース)にも取り組んでいます。

専攻のポイント

  • 3つの研究領域を軸に展開

    NPOやNGO、ソーシャルビジネスなどの公共的活動・組織の運営理念、経営の理論と実践、さらにはCSR活動について研究する「コミュニティデザイン学」、21世紀市民社会における総合的危機管理の理念と方法論、スキルの研究開発をめざす「グローバルリスクガバナンス」、人類が育んできた社会組織の歴史的社会学的分析研究を行う「社会組織理論」の3つを研究領域とします。

  • 学生の研究と実践活動をサポート

    理論的な研究を基盤としながらも、実務的・実証的研究に重きを置いた指導を行っています。そのために、専任の教授教員以外にも、各分野で高い見識をもつ学外の第一線の理論家・実務家とのネットワークを活用して、学生の研究と実践活動をサポートしています。

比較組織ネットワーク学専攻専任教員/研究テーマ  *印の教員は、博士課程後期課程の研究指導は担当しません。 **印の教員は、研究指導は担当しません。

  • 萩原 なつ子 教授

    主要研究テーマ: NPO論,市民活動論,ジェンダー論,環境政策論 / 授業科目 :21世紀社会デザインと市民知,社会組織とワークライフバランス,社会的合意形成とコミュニティ,ジェンダーとコミュニティ,環境政策論

    教員紹介

    コミュニティデザインの鍵となるのは、多様な主体のゆるやかなネットワークと地域の課題を解決するための人と人、人と組織を結ぶ、ノットワーキング。人をつなぐ、組織をつなぐ媒体となる人財、地域のきずなを育てる知力、知恵が求められています。常に現場性、当事者性を持ちながら、実践的な研究を目指しましょう。

    立教大学社会学部教授。(公財)トヨタ財団アソシエイト・プログラム・オフィサー、宮城県環境生活部次長、武蔵工業大学環境情報学部助教授を経て現職。認定NPO法人日本NPOセンター副代表理事。

  • 稲葉 剛 准教授*

    主要研究テーマ:社会的排除,居住福祉論,人権 / 授業科目 :居住福祉論,貧困と社会的排除

    教員紹介

    私は1994年にホームレス問題に出会い、路上生活者など生活困窮者の支援活動に従事してきました。この20年余りの間、日本社会において貧困と社会的排除が拡大し続ける過程を現場から見つめ続けてきたことになります。市民活動の現場での経験を活かしながら、皆さんと一緒に、私たちの社会が抱える課題の本質を見極め、その解決に向けた議論を深めていきたいと願っています。

    一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事。住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人。『貧困の現場から社会を変える』(堀之内出版)、『生活保護から考える』(岩波新書)、『ハウジングプア』(山吹書店)など、著書多数。

  • 亀井 善太郎 教授*

    主要研究テーマ:公共政策,CSR,市民社会,ガバナンス,財政政策,社会保障政策 / 授業科目 :対話を重ねて構築するパブリック,民が担う政策提言のための基礎・実践,企業組織が担うパブリック

    教員紹介

    みんなにとってよいこと=Publicや公と呼ばれるものを担うのは政府だけではありません。デモクラシーの本来の姿を踏まえ、また、政府機能の相対的縮小が必然となる現代では、一人ひとりがPublicを担う力をもっと磨いていかねばなりません。多様な価値観を受けとめ、社会課題を自分のこととし、本質を見極め、具体的な解決手段に至る。お互いにそんな一人になれるよう切磋琢磨していきましょう。

    慶応義塾大学経済学部卒業。日本興業銀行、ボストン・コンサルティング・グループ、衆議院議員、東京財団等を経て、現在、表記役職に加え、PHP総研主席研究員、みずほ総合研究所アドバイザー、特定NPO法人アジア教育友好協会理事等を務め、シンクタンカーやNPOマネジメントとして民間からの政策立案、社会変革に取り組む。

  • 長坂 俊成 教授

    主要研究テーマ:リスク,防災,アーカイブ,コミュニティ,情報メディア,eコミュニティプ ラットフォーム / 授業科目 :リスク学原論,リスクガバナンス論,リスクコミュニケーション論,防災政策論,ドキュメンタリーと社会デザイン2

    教員紹介

    社会が不確実性を孕むリスクと付き合っていくためには、科学技術や制度、ビジネスによる課題解決力を高めるとともに、コミュニティやボランティア、プロボノなどの多様な主体から構成される重層的なセーフティーネットが求められる。授業を通じて、共に、感受性、俯瞰力、洞察力を高め、リスクガバナンスを再編するソーシャルデザインを実践してゆきたいと思います。

    立教大学社会学部教授。略歴:慶應義塾大学助教授、防災科学技術研究所主任研究員を経て現職。(一社)協働プラットフォーム代表理事として、コミュニティとリスクガバナンスを支える情報プラットフォームを開発し被災地の情報支援やデジタルアーカイブ等のプロボノ活動に取り組む。

  • 中村 陽一 教授

    主要研究テーマ:NPO/NGO,市民参加,ネットワーク組織,ソーシャルビジネス,CSR,コミュニティマネジメント / 授業科目 :社会デザイン学への招待,ソーシャルイノベーション論

    教員紹介

    (地域)社会やそこでの生活のデザインを、足元からグローバルな範囲にまで広がる視野のなかで、人任せではなく自律的に描き出し、NPO/NGOやソーシャルビジネスなどを通じて実現していく力量を持つ人材の育成に取り組みたいと思います。大学と社会との多面的な交錯のなかから、そうした人々とともに社会デザインという方法によるソーシャルイノベーションを進めていきたいと考えています。

    立教大学法学部教授、社会デザイン研究所所長。社会デザイン学会副会長、日本NPO学会発起人・前理事。多数のNPO、ソーシャルビジネスなどの運営やサポートなど、現場と往復しつつ実践的研究、基盤整備、政策提言に取り組む。

  • 大熊 玄 准教授

    主要研究テーマ: 哲学,宗教学,日本思想 / 授業科目 :自然学の方法,社会的人間存在論,ローカリズム原論,場の人間学

    教員紹介

    日本で唯一の「哲学の博物館」で十年間ほど学芸員をしていました。行政と民間、中央と地方、研究者と生活者、哲学と宗教という境界線を行き来しながら、現在のシステムの中で一本の弱き「考える葦」として生きてきました。個人は、組織・地域・自然という「場」においてどう生きればよいのか。個と場がともに生きる道を考えてきました。そのような「場に開かれた個」が生きる方法を、皆さんと一緒に考えていければ幸いです。

    立教大学文学部准教授。金沢大学大学院博士後期課程満期退学。Pune 大学大学院国費留学。金沢大学非常勤講師(インド哲学・金沢学等)、石川県西田幾多郎記念哲学館専門員・学芸課長を経て、2015年より同館副館長。西田哲学会理事。

  • 長 有紀枝 教授

    主要研究テーマ:ジェノサイド研究,移行期正義,人間の安全保障,国際人道法 / 授業科目 :21世紀社会デザインと市民組織,国際社会の危機管理,人間の安全保障論

    教員紹介

    21世紀の国際社会では、「人間の安全保障」「保護する責任」など新しい概念が登場し、人間一人ひとりの生存、生活、尊厳に焦点があたる一方で、伝統的な国家の安全保障をめぐる課題も存在します。私たち自身が当事者であるとの意識をもち、21世紀の社会が直面する安全保障をめぐる多様な課題に、皆さんとともに取り組んでいきたいと思います。

    立教大学社会学部教授。認定NPO法人難民を助ける会理事長。長年NGOの活動を通じて、緊急人道支援、地雷対策、地雷禁止条約策定交渉などに携わる。国連訓練調査研究所(UNITAR)理事。相馬市復興会議顧問会議委員。

  • 指田 朝久 教授*

    主要研究テーマ:セキュリティシステム論,リスクガバナンス論,企業危機管理論,BCP / 授業科目 :情報セキュリティ,リスクマネジメント,事件・事故ケーススタディ,災害と事業継続計画BCP

    教員紹介

    企業やNPO、自治体などの組織はそれぞれ目的を達成するために設立されます。ところがこの目的の達成は容易ではありません。それは目的の達成を阻害する災害や事故あるいは不祥事などの様々なリスクがあるためです。組織はこれらのリスクを克服するために、社会の一員としてリスクマネジメントや危機管理に取り組む必要があります。多くの事例をもとに体系立てて、様々なリスクに取り組む考え方を学んでいきたいと思います。

    東京海上日動リスクコンサルティング株式会社主幹研究員。NPO事業継続推進機構副理事長。危機管理、内部統制、情報リスク、事業継続計画(BCP)コンサルティングに従事。博士(情報学)、情報処理技術者システム監査、気象予報士の資格を持つ。

  • 梅本 龍夫 教授*

    主要研究テーマ:経営戦略,組織人事,能力開発,マーケティング,ブランディング,サードプレイス論,物語法 / 授業科目 :社会組織とフォロワーシップ,社会デザインとしての物語法,ライフストーリーと社会的帰属,経営戦略と社会実装,サードプレイス論への招待

    教員紹介

    現代社会の主役はリーダーではなくフォロワーです。両者が共有する物語がこの変化をもたらしています。優れた物語は真実を伝え、共感力を引き出し、行動を促します。今日、人々を引きつける物語の多くはブランドビジネスが発信しています。しかしフォロワーが真に創造的で主体的な存在になるためには、利潤目的を超える社会的枠組みが必要です。個人とビジネスと社会を1つにつなぐ魅力的な物語を一緒にデザインしていきましょう。

    NTT、ベイン、シュローダーベンチャーズ、サザビーリーグを経て独立(経営コンサルタント)。スターバックスコーヒー立上げ総責任者。著書に『日本スターバックス物語 はじめて明かされる個性派集団の挑戦』(早川書房)

  • 若林 朋子 准教授*

    主要研究テーマ:文化政策,文化支援,企業の社会貢献 / 授業科目 :文化政策論,助成と評価,非営利法人制度論

    教員紹介

    文化とは、よりよく生きようとする人間の営みであり、知恵の結晶で、世の中のあらゆる領域に深く関係しています。だからこそ、一人ひとりがよりよく生きていくための社会のデザインに欠かせない要素だと考えます。関心のアンテナを常に広げ、文化の視点から課題先進国日本を見つめなおし、人を大事にするよりよい未来社会のデザインについて、皆さんと研究を深めていけたらと願っています。

    プロジェクト・コーディネーター。1999年~2013年公益社団法人企業メセナ協議会プログラム・オフィサー。現在は主に非営利セクターで各種事業のコーディネート、企画立案、取材、執筆、編集、調査研究、 NPO支援等を行う。

  • 村尾 るみこ 助教*

    主要研究テーマ:地域研究(アフリカ),人類学,地域社会の社会経済変化,難民・帰還民研究,アフリカ農民研究 / 授業科目 :社会デザイン学の可能性,論文作成法,社会調査法,現代人類学,アフリカ地域研究

    教員紹介

    人間の日常的な営みは非常に複雑なものです。それは人間社会を特徴づける時代性や地域性と大きく影響を与えあっています。同時代に生きる他者の視点に立ち、その多様な営みの実態から、躍動や停滞の入り混じる現代、そして未来の社会デザインを考えてみませんか。

    日本学術振興会特別研究員(PD)、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所研究機関研究員を経て、現職。ザンビア大学社会経済研究所客員研究員。NPOアフリック・アフリカ理事。