レクチャーコンサート「中世聖歌による〈死から降誕〉—Quiero ver a Dios—」

INFORMATION

  • 2017年10月29日(日)18:30~20:00
  • 池袋キャンパス 立教学院諸聖徒礼拝堂(池袋チャペル)

教会音楽は、教会の典礼歴と結びついて成立・展開してきた経緯がある。教会は、一年の典礼を通じて創造から救済に至る神の愛の業を伝え、教会音楽は、その霊的内容を日々の典礼に合わせて豊かに表現してきた。典礼歴では11月は死者のための月であり、12月には救い主の降誕を祝う。この典礼歴に合わせて、このレクチャーコンサートでは、中世の聖歌による〈死から降誕〉を取り上げる。中世の聖歌と言っても、グレゴリオ聖歌だけでなく、さまざまな作者による作品、また、民衆によって歌い継がれたものがある。そうしたさまざまな聖歌の精神世界を、それぞれの成立背景、歌詞の内容、典礼とのつながり、歌唱法などの解説とともに、専門家の古楽器による実演とともに紹介する。また、副題のQuiero ver a Diosとは、アビラの聖テレサの言葉で「私は神を見たい」という人間の究極的な宗教的希求を表現する言葉であるが、教会音楽研究所のレクチャーコンサートとして、中世聖歌の紹介だけでなく、そのうちに、どのような人間の宗教的希求が込められているのかについても考えたい。

詳細情報

名称

レクチャーコンサート「中世聖歌による〈死から降誕〉—Quiero ver a Dios—」

内容

《講師》
杉本 ゆり 氏(ラウデージ東京・指揮者、本学兼任講師、聖グレゴリオの家資料室勤務)
須藤 みぎわ 氏(古楽器奏者、大妻女子大学非常勤講師、日本テーバーパイプ協会副会長)
坪田 一子 氏(古楽器奏者、日本ヴィオラ・ダ・ガンバ協会理事)
上出 朝子 氏(ソプラノ・ソロ、聖グレゴリオの家宗教音楽研究所講師)
名倉 亜矢子 氏(ソプラノ・ソロ/ゴシックハープ、青山学院大学聖歌隊トレーナー)

《実演協力》
ラウデージ東京(合唱)
鏑木 綾 氏(ソプラノ・ソロ)
曲淵 俊介 氏(打楽器)

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

教会音楽研究所

備考

【講師略歴】
杉本 ゆり 氏
武蔵野音楽大学音楽学学科卒業。中世ルネサンス音楽史専攻。日本音楽学会会員、グレゴリオの家・宗教音楽研究所勤務。学習院大学生涯教育講座、およびスペンイン国営セルバンテス文化センターで「中世スペイン音楽」の講師を務める。上智大学神学講座の音楽を担当。また八王子と桐生の聖クララ会、コンベンツアル聖フランシスコ会修道院、十字架のイエス・ベネディクト会女子修道院、跣足女子カルメル会聖家族修道院で音楽講義および指導者を行う。2012年、フォンス・フローリス古楽院にて「ラウダを歌う」の講師を務める。

須藤 みぎわ 氏
桐朋学園大学古楽器科、同研究科卒業。リコーダーを花岡和生氏に師事。同研究科でアンサンブルを中心にバロック、ルネサンス期の演奏法を学び、卒業後は広く演奏活動をしている。語り・芝居・音楽ユニット「からし種シアター」メンバーとして長崎、平戸のザビエル教会に招聘され、好評を博す。和泉短期大学、大妻女子大学非常勤講師。

坪田 一子 氏
国立音楽大学楽理学科卒業。ヴィオラ・ダ・ガンバを神戸愉樹美氏に師事。ベルギーでヴィーラント・クイケン、ポルトガルでパオロ・パンドルフォ氏のレッスンを受ける。卒業後、コンソートおよびアンサンブルの通奏低音奏者として主にバロック音楽の演奏を行ってきたが、中世・ルネサンス音楽の分野でも意欲的に活動している。現在、上野学園中学・高等学校で古楽アンサンブルの授業を担当し、若い人にヴィオラ・ダ・ガンバを教えている。

上出 朝子 氏
武蔵野音楽大学声楽学科卒業。国立音楽大学音楽研究所研修課程(イタリアバロック)修了。聖グレゴリオの家宗教音楽研究所教会音楽科及び専攻科修了、現在同研究所講師。2010年Vocal Duo A・Bu・miを結成し活動中。日本の唱歌や童謡、オリジナルアレンジ曲、あまり演奏されることのないクラシックの二重唱などを中心に演奏している。

名倉 亜矢子 氏
ニューイングランド音楽院を演奏優等賞を得て卒業。中世~バロック時代の作品中心に、ソリスト、アンサンブル要員として演奏活動を展開中。CD「やすらぎの歌」は、レコード芸術誌上で「プライヴェート・ベスト5」に選出された。2000年古楽コンクール第3位。

お問い合わせ

教会音楽研究所

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。