立教大学キリスト教学会大会・総会

INFORMATION

  • 2017年5月20日(土)13:30~17:00
  • 池袋キャンパス 12号館地下1階 第1・2会議室

初期ロマン派の作曲家、F.シューベルト(1797-1828)の連作歌曲集『冬の旅 Winterreise』は、彼の代表作というのみならず、近代芸術歌曲史上最高傑作の一つに数えられる。しかし、テキストとなったW.ミュラーの詩の創作事情と相まって、その成立は複雑な様相を呈している。また、内容的にもナポレオン戦争後の反動的な時代の閉塞感が色濃く映し出されており、単なる歌物語にとどまらず、体制への批判、理想の希求といった当時の若者の心情が織り込まれた作品となっている。今回は『冬の旅』の成立について、時代的特徴、背景をなす詩人、作曲家それぞれの芸術的主張に目を配りながら、実演を交えつつ考察する。更に、作品のモティーフの一つである当時の宗教観にも触れることが出来ればと考えている。

詳細情報

名称

立教大学キリスト教学会大会・総会

内容

【講演】
「F.シューベルト『冬の旅』の成立をめぐって~時代、背景、宗教観」
大島 博(本学キリスト教学研究科教授)

【研究発表】
大川 大地(2016年度修士課程総代)
金 大煜(2015年度修士課程副総代)

《ピアニスト》
平田 侑 氏
【略歴】
都立小石川高等学校卒、数多くの賞を受賞している東京都出身のピアニストである(2001年:P.I.A.Japan ピアノコンクールA部門銀賞、2008年:第11回長江杯国際音楽コンクール第2位(最高位)、2012年:Concours de Piano de Chatou“Cécile EDEL-LATOS”(仏)第1位受賞)。2010年3月に藝術学部長賞、優等賞を得て日本大学藝術学部音楽学科を卒業。2011年9月より、日本大学大学院海外派遣奨学生として1年間、パリ・エコール・ノルマル音楽院教授、Jean=Marc LUISADA氏の元で研鑽を積む。2013年3月日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程音楽芸術専攻修了。これまでに日本大学藝術学部音楽学科管弦楽団やアンサンブルSAKURAとシューマン、グリーグのピアノ協奏曲を演奏。日本ピアノ調律師協会主催第11回新人演奏会、読売新聞社主催第80回新人演奏会、ヤマハ株式会社主催音楽大学フェスティバル・コンサート2010などに出演。現在日本を拠点にソロでの活動の他、国内や国外におけるコンサートやコンクール、オーディションの伴奏や後進の指導、さらに留学先であったフランスにて、コンセルヴァトワールの年度末試験の伴奏やコンサートでの演奏活動をしている。

対象者

キリスト教学会会員、本学学生、教職員、校友、一般
※申込不要、入場無料

主催

文学部キリスト教学科、立教大学キリスト教学会

共催

キリスト教学研究科

お問い合わせ

学部事務1課 キリスト教学科担当

キリスト教学研究科教育研究コーディネーター 有住

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