公開講演会「英語教育の情報化:我々は今どこまで来たのか」

INFORMATION

  • 2017年5月27日(土)13:30~16:30
  • 池袋キャンパス 8号館5階 8506教室

詳細情報

名称

公開講演会「英語教育の情報化:我々は今どこまで来たのか」

内容

《講師》
原田 康也 氏(早稲田大学法学学術院教授・情報教育研究所所長)

◆第1部(13:30-15:00):「教育の情報化は英語学習をどう変えたか」
ICTの活用によって教室の中に海外も含めた実社会を持ち込むことが可能となってきました。QQEnglishなどSkypeを用いて海外の母語話者・訓練された英語教師などと会話を行いながら英語を学ぶサービスが多数提供されています。大学の授業の中でこのようなサービスを活用する工夫も報告されています。EnglishCentralのように音声認識の技術を活用して学習者の発音の癖を矯正する学習支援システムも開発されています。Pearsonが提供するVersant English Testは受験者がコンピュータシステムと電話またはインターネット経由で17分間ほど「質問と応答」をした結果を非母語話者音声向けに開発された音声認識エンジンなどを用いて採点し、受験者のリスニング・スピーキング能力を測定します。Versant Writing TestはLatent Semantic Analysisなど自然言語処理技術も応用して受験者のキーボードからの回答を採点します。4技能試験の大学入学試験への導入が話題となっていますが、実際に日本人大学生にこのような試験を実施し、合わせて読解課題に置いて英語の語彙・連語・文法などの言語知識を測るOxford Quick Placement Testを受験してもらうと、大部分の学生について言語知識と運用能力に大きな乖離があり、リスニング・リーディングが弱いということがスコアの点から確認できます。
◆第2部(15:00-16:30):「英語教育と情報教育はいかに統合されるべきか」
TOEFL iBTを受験しようとしてもコンピュータやキーボードが使えないと限られた時間に求められている回答をすることもできません。理工系の分野では、学部・修士課程で国際的な研究集会で研究発表を行うことが期待されていますが、そのためにはプレゼンテーション・ソフトウェアを使用して発表スライドを用意し、アブストラクトや原稿をオンラインで投稿することが求められます。大学における英語教育では、専門科目や一般教育科目の内容について対話や意見交換ができる英語力の養成が求められていますが、その際にコンピュータ・ネットワークを使用できることが当然の前提となっています。一般的な大学生の英語運用能力では、相手の質問を直ちに理解して自分の考えをまとめて英語で答え、相手の発話の内容に即して的確な質問を直ちに英語で構成することは難しいようです。単純な文であっても主語を疑問詞とする疑問文を文法的に誤りなく構成する英語運用能力がない大学生が多いことがわかってきました。疑問文の構築に関するこのような弱点を紹介した上で、そうした弱点を補うことも目的の一つとして早稲田大学法学部のコンピュータ教室で実践している授業内容について紹介します。

対象者

本学学生、教職員、校友、一般
※申込不要、入場無料

主催

英語教育研究所

備考

【講師略歴】
原田 康也 氏
経歴:
早稲田大学情報教育研究所所長、日本英語教育学会・顧問(前会長)、日本言語情報学会(旧称:論理文法研究会)前会長電子情報通信学会思考と言語研究専門委員会・顧問(前委員長)、社団法人私立大学情報教育協会(英語教育FD/IT活用研究委員会委員)
職歴:
1986年4月 早稲田大学法学部専任講師(1989年3月まで)
1989年4月 早稲田大学法学部助教授(身分変更)(1994年3月まで)
1994年4月 早稲田大学法学部教授(身分変更)(2004年9月15日まで)
2004年9月16日 早稲田大学法学学術院教授(教員組織変更による)(現在に至る)
1998年9月 早稲田大学メディアネットワークセンター教務担当教務主任(2001年3月まで)
1991年3月スタンフォード大学 言語情報研究センター研究員(1993年3月まで)
2001年3月スタンフォード大学 言語情報研究センター研究員(2002年3月まで)

お問い合わせ

異文化コミュニケーション学部教授
鳥飼 慎一郎(英語教育研究所所長)

TEL:03-3985-4198 E-mail:tori[at]rikkyo.ac.jp

※E-mailアドレスの[at]の部分を@に置き換えてください。

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