公開シンポジウム「史学科の比較史:草創期から1945年」3/10、3/11

INFORMATION

  • 2017年3月10日(金)13:00~18:30
    2017年3月11日(土)10:00~18:00
  • 池袋キャンパス 11号館3階 A301教室

本シンポジウムでは、明治初期から1945年に至るまでの、近代日本における史学科(含歴史研究機関)の歴史をたどり、比較史的アプローチにより、近代社会における史学科の役割に注目する。対象となるのは、始まりの組織である東京帝国大学ならびに史料編纂所、後続する帝国大学(京都帝国大学、東北帝国大学、京城帝国大学)、それぞれ設立の目的・理念を異にする官立・私立の大学(東京商科大学、東京専門学校、慶應義塾大学、皇典講究所(・國學院大學)、立教大学)である。いずれの大学史学科も、独自の教育課程を持つ史学科(もしくはそれに類するコース)、大学独自の学会、その学会の機関誌を備え、独特の学風を育みながら、研究成果、研究者、卒業生らを生産してきた機関である。今回はとりわけ日本史研究に注目し、各組織の成立課程、スタッフ、学会、機関誌などを比較し、それぞれの特徴を抽出するとともに、近代日本における史学科の持つ役割を明らかにしたい。

詳細情報

名称

公開シンポジウム「史学科の比較史:草創期から1945年」3/10、3/11

内容

講師
■佐藤 雄基 (本学文学部准教授):
東京帝国大学「東京帝国大学における史学と国史--史料編纂事業との関わりと卒業生進路から」
■近藤 成一 氏(放送大学教授、東京大学名誉教授):
史料編纂所「史料編纂所の歴史家たち」
■上島 享 氏(京都大学大学院文学研究科准教授):
京都帝国大学「京都大学日本史研究の特色」
■柳原 敏昭 氏(東北大学大学院文学研究科教授):
東北帝国大学「創設期の東北大学日本史研究室—地域史・民俗学・学会—」
■永島 広紀 氏(九州大学韓国研究センター教授):
京城帝国大学「京城帝国大学における史学研究と史料編纂」
■夏目 琢史 氏(一橋大学附属図書館助教):
東京商科大学(一橋大学)「東京商科大学における歴史系ゼミナール—川上多助・幸田成友を中心に—」
■廣木 尚 氏(早稲田大学大学史資料センター助教):
東京専門学校(早稲田大学)「早稲田のなかの歴史学」
■堀 和孝 氏(慶應義塾福沢研究センター研究嘱託):
慶應義塾大学「田中萃一郎と三田史学の展開」
■藤田 大誠 氏(國學院大学人間開発学部准教授):
皇典講究所・國學院大學「近代国学と国史学—皇典講究所・國學院大學を軸として—」
■小澤 実 (本学文学部准教授):
立教大学「小林秀雄とその時代 戦前・戦中の立教史学科・史学会・『史苑』」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

申込不要、入場無料

主催

文学部史学科

共催

立教SFR共同研究「グローバルヒストリーのなかの近代歴史学」

備考

【講師略歴】
近藤 成一 氏
博士(文学)。主著に『シリーズ日本中世史2 鎌倉幕府と朝廷』(岩波新書、2016)、『鎌倉時代政治構造の研究』(校倉書房、2016)、編著に『日本の時代史9 モンゴルの襲来』(吉川弘文館、2003)ほか。

上島 享 氏
博士(文学)。主著に『日本中世社会の形成と王権』(名古屋大学出版会、2010)、編著に『史料纂集 福智院家文書 一~三』(末柄豊らと共編、続群書類従完成会・八木書店、2005~13)、『日本の歴史08 古代天皇制を考える』(大津透らと共著、講談社学術文庫、2009)ほか。

柳原 敏昭 氏
博士(文学)。主著に『中世日本の周縁と東アジア』(吉川弘文館、2011)、編著に『東北の中世史1 平泉の光芒』(吉川弘文館、2015)、『東北中世史の開拓者大島正隆資料集』(東北大学大学院文学研究科東北文化研究室、2012)ほか。

永島 広紀 氏
博士(文学)。主著に『戦時期朝鮮における「新体制」と京城帝国大学』(ゆまに書房、2011)、編著に『寺内正毅と帝国日本 桜圃寺内文庫が語る新たな歴史像』(勉誠出版、2015)、『植民地帝国人物叢書別巻(解題)』(谷ヶ城秀吉と共編、ゆまに書房、2014)ほか。

夏目 琢史 氏
博士(社会学)。主著に『近世の地方寺院と地域社会:遠州井伊谷龍潭寺を中心に』(同成社、2015)、『アジールの日本史』(同成社、2009)、共編著に『人物史阿部猛:享受者たちの足跡』(竹田進吾と共編、日本史史料研究会企画部、2016)ほか。

廣木 尚 氏
博士(文学)。共著に『近代日本のヒストリオグラフィー』(山川出版社、2015)、主要論文に「日本近代史学史研究の現状と黒板勝美の位置」『立教大学日本学研究所年報』14・15(2016): 26-32頁、「黒板勝美の通史叙述:アカデミズム史学による卓越化の技法と〈国民史〉」『日本史研究』624(2014):1-32頁ほか。

堀 和孝 氏
「福沢諭吉の中津像:『福翁自伝』の記述に込められた"意図"」『近代日本研究』31(2014):203-221頁、「竹越与三郎と『日本経済史』:近代日本史学史の知られざる一面」『近代日本研究』30(2013):153-169頁、「竹越与三郎と『明治天皇紀』編修事業:稿本「明治天皇紀」の分析」『同志社法學』59-2(2007):1219-1248頁ほか。

藤田 大誠 氏
博士(神道学)。主著に『近代国学の研究』(弘文堂、2007)、共編著に『明治神宮以前・以後:近代神社をめぐる環境形成の構造転換』(青井哲人・畔上直樹・今泉宜子と共編、鹿島出版会、2015)、論文に「近代国学と人文諸学の形成」(井田太郎・藤巻和宏編『近代学問の起源と編成』勉誠出版、2014):43-61頁ほか。

お問い合わせ

学部事務1課史学科担当

電話:03-3985-2479

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