公開講演会“Christianity as an Asian religion. The East-Syriac Nestorian ‘Church of the East’ along the silk road (China, Central Asia, India)” 「アジアの宗教としてのキリスト教──シルクロード沿い(中国、中央アジア、インド)の東シリア・ネストリウス派『東方教会』(Church of the East)」※使用言語:英語(来場者には講演原稿を配布、質疑応答時は通訳あり)

INFORMATION

  • 2016年10月20日(木)18:20~20:30
  • 池袋キャンパス 8号館1階 8101教室

ヨーロッパの宣教師や植民地主義者たちがアジアに到着するよりもずっと前から、アジア大陸のさまざまな場所にはすでにキリスト者共同体が存在していた。これら古代のキリスト者共同体の中で最も有名なのは、東シリア・ネストリウス派の「東方教会」(=景教)である。ネストリウス派はメソポタミア(現在のイラク/イラン)で起こって拡大していき、13~14世紀に最も勢力を広げたときには、シリアから中国、シベリアから南インドやスリランカにまで広まっていた。発表者はこれまで何度も中国、中央アジア、パキスタン、インドなどシルクロードのさまざまなルート沿いにある、ネストリウス派の現地を訪ねてきた。写真を提示しつつ、「東方教会」を近代以前の大陸の宗教ネットワークとして、そして中世の世界キリスト教の三大中心地のひとつとして紹介する。

講師

ミュンヘン大学福音主義神学部教会史講座名誉教授
Klaus Koschorke 氏

講演者は「世界キリスト教ミュンヘン学派」(Munich School of World Christianity)の創始者であり第一責任者であり、2012~2015年にかけて「1900年前後のアジア・アフリカにおける新聞・雑誌に見られる現地キリスト教徒のエリートたち」と題するプロジェクトにおいて、アフリカとアジアを繋ぐ地域を超えたネットワークの初期形態を分析し、それらのネットワークにおける認知的相互作用のパターンを明らかにしてきた。専門領域であるインドのキリスト教史という視点から、近代アジア・アフリカのキリスト教徒にとって日本が模範とされたことの意義を問うてきた。
さらに、同プロジェクトに先行する複数のプロジェクト(「16~20世紀におけるアジア・アフリカ・南米のキリスト教史」、「世界キリスト教史におけるグローバル化」、「アジア・アフリカにおける植民地時代以前の教会」、「6~13世紀アジアにおけるネストリユス派東シリアの「東方教会」(Church of the East)」)を通して、世界キリスト教史の中に多中心主義的拡張運動(polycentric expansion)を見出してきた。そして、近代以降、非西洋世界で発生したキリスト教的独立運動をそうした多中心主義的拡張の諸「中心」と捉えた上で、1910年のエディンバラ大会に代表される西洋のエキュメニカル運動は、それらの運動に呼応するものであったとしてきた。

詳細情報

名称

公開講演会“Christianity as an Asian religion. The East-Syriac Nestorian ‘Church of the East’ along the silk road (China, Central Asia, India)” 「アジアの宗教としてのキリスト教──シルクロード沿い(中国、中央アジア、インド)の東シリア・ネストリウス派『東方教会』(Church of the East)」※使用言語:英語(来場者には講演原稿を配布、質疑応答時は通訳あり)

対象者

本学学生、教職員、校友、一般
※申込不要、入場無料

主催

文学部キリスト教学科

共催

キリスト教学研究科、立教大学キリスト教学会

お問い合わせ

学部事務1課 TEL:03-3985-2521
キリスト教学研究科教育研究コーディネーター 有住 TEL:03-3985-4779

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