異文化コミュニケーション学部の教員・卒業生・大学生による座談会その2

異文化コミュニケーション学部

2014/01/05

立教を選ぶ理由

OVERVIEW

異文化コミュニケーション学部の卒業生、在学生、教員がその魅力について語りました。

大学生活について

皆さんが異文化コミュニケーション学部を受験した理由は何ですか?

(大学生)
僕は高校2年の夏から高3の夏まで10カ月半ほど、アメリカに留学しました。その時に日本について何も知らない自分に気づきました。そこで、大学では外国語のみならず、日本文化を始めとする様々な文化について深く学びたいと思い、この学部を受験しました。

(卒業生)
高校時代から英語の成績が良く、語学系の学部を目指しました。ただ、単に語学を学ぶだけなら英会話スクールでもいいので、大学では語学に加えその背景にある文化も学びたいと思いました。この学部はちょうど僕の受験時に創設されたので、僕は本学部の第1期生ということになります。

実際に大学に入学されてみての感想はいかがでしたか?

(大学生)
この学部を選んでまったく後悔はしていません。
2年次では原則として「全員留学」ですので、海外生活をします。異文化を肌で感じることができたことは、自分にとってすごくプラスでした。
ただ「英語+1」というコンセプトに関しては、少しハードルが高いのかなと感じています。僕はスペイン語を選択して、1年次では文法クラスと会話クラスで週3回くらい授業が組まれていました。2年次以降も選択して取ることができますが、「英語+1」を達成するには各自の相当な努力が必要だと思います。

(卒業生)
僕は高校の時にバレーボール部で、コーチが立教の卒業生だったんです。そのコーチから「立教の英語教育はとても良い」と言われました。実際に4年間通ってみて、本当にそうだなと思います。
留学経験も英会話の経験もなくて、本当に机上の勉強だけで大学に入学しました。英語の授業はレベル別に分かれていて、僕は筆記だけはできたので一番上のレベルのクラスだったんですね。英語を話せる学生が多く、初めは苦労しました。
1年次最初の英語の授業は今でも覚えています。ネイティブの先生の言葉がまったく聞き取れず、マクドナルドすら聞き取れない。とりあえずハンバーガーのことを話しているのはわかるのですが、とにかく言っていることがわからなくて大変でしたね。
それが今となっては英語でコミュニケーションがちゃんと取れますし、感覚としては日本語レベルに近いものになりました。

異文化コミュニケーション学部に来る学生さんは、やはり文系の学生が多いですか?

(先生)
理系学生も受験はしてくれていますが、やはり文系学生が多いと思います。しかし、数学も言語も論理という点で共通しています。数学も高度になれば論理で解くわけですし、言語学や文法も論理です。ですから、受験生には理系文系を問わずに、うちの学部を受験していただきたいと思います。
学部の特徴としては女子が多いことですね。男女比は2:8程度です。
近年、男子学生も増えつつありますが、外国語を活かして仕事をしたいと思っている男子受験生にもぜひ本学部へ挑戦してほしいです。

外国人向けの日本語教師を目指す科目もあるようですが希望者は多いのでしょうか?

(先生)
毎年10名ほどが真剣に日本語教師の道を目指しています。大学で証明書を出しますが、その証明書を持っているだけですぐに就職というのはまだ厳しい状況なのです。学部の留学で、例えばヨーロッパ、アメリカなどでインターンシップを1年間経験してもらい、その後先生になってもらうという形で日本語教師を増やしたいなと思います。

(大学生)
1年生の時に関連の授業を選択しましたが、日本語教師になるための勉強は難しいなと思いました。

(先生)
まずは「日本語概論」という教科から学びます。音声や文法、語彙などを外国人に教えるという視点で、日本語という言語をもう1回学び直すので、日本人が学ぶ「国語」とは全く切り口が違います。

「全員留学」はこの学部の大きな特徴ですね。全学生が2年次に海外留学研修を行うというカリキュラムの狙いは何でしょうか?

(先生)
よほどの理由がない限り、学部生全員が2年次に15週間程度の留学研修に参加します。留学先は、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、中国、韓国などの12カ国から希望して選択できます。
留学を原則全員対象とした目的は、異文化を理解するには、きちんと自分の中で経験を通して学ぶことが大事だろうと考えているからです。それとやはり、日本の中で学んでいるだけではなくて、その言葉を話している人たちの中に入っていき、そこで生きたコミュニケーションの中で自分が勉強した言葉を使うという経験が、その後の学びのモチベーションに結びつくと考えています。

(卒業生)
僕も2年次にアメリカに行きましたが、やはり参加して良かったですね。初めての留学でわからないことも多かったのですが、留学前も大学側がいろいろとフォローしてくれたので、安心して行くことができました。

(先生)
留学前には、「Cultural Exchange」という科目も用意されています。これは留学を疑似体験させる科目で、立教大学に来ている留学生、外国人学生に各クラスに入ってもらい、そこでコミュニケーションを取るエクササイズをしていきます。
さらに、学部としては、留学からの帰国後に学ぶカリキュラムが重要だと考えています。
机に座って先生の言うことを聞いて知識を増やすというような授業ではなくて、その授業を経験したことで、自分の考え方とか自分の価値観がちょっと変わっていく、そういう実践的な授業がうちの学部ならではの特徴かなと思っています。ですから、このような授業を充実させようと努力しています。

そのほか、特徴的な授業などがありましたら教えてください。

(大学生)
1年次に必修の「基礎演習」という授業ですね。テキストをみんなで読んで、筆者の言いたいことは何か、自分はどう考察するかを発表し合う内容です。卒論など論文を書く上で必要な論理的思考のための入門編です。毎週分厚い冊子を読んできなさいと渡されて、自分の考えも書いて、毎週発表をします。最初は宿題が大変だなと思っていたのですが、1年間通してやることで、論理的な思考や表現が身についたと思います。

(卒業生)
役に立った点で言うと、選択すれば英語で行われる授業を取れるシステムだと思います。入学時点では英語の読み書きしかできませんでしたが、4年間を通してコミュニケーションツールとしての英語に自信が持てるようになりました。留学後は特に、半分くらいは英語で行われる授業を取るようにしました。授業内容は、英語通訳や翻訳、心理学など様々なものです。英語で何かに挑戦する機会を増やせるということがとても役立ちましたね。
あと仕事に活きているという意味では、英語での質問やコミュニケーションの仕方を学べたことですね。考えてみると小学校から高校まではあまり質問をしたことが無かったなと思います。質問がちゃんとできる「質問力」は、コミュニケーション能力としても大切なものだと学びました。

この学部では「卒業論文」も全学生必修にされていますね?

(先生)
はい。今、卒論を課さない大学、学部が増えていますけれども、異文化コミュニケーション学部は、4年次は最低でも1年間、自分なりに1つのテーマを追いかけて形にする、きちんと完成形にさせて修了、というところは大事だと思っているので、論文や作品などを完成させる「卒業研究」は必修にしています。
経営学部・経済学部などは入学してから卒業するまでの学びの道筋が見えやすいのですが、異文化コミュニケーション学部の場合は、領域がすごく多岐に渡っているので、やる気になれば何でも学べるけど、道を見失うと、何も学ばない可能性があります。それを避けるための1つに「卒業研究」があるわけです。
大学は高校までとまったく違って、自分で責任を持って学びをデザインしていく場です。先生たちもいつでも相談に乗る体制はできているので、将来自分がどうなりたいか、そのためには何をどう学ぶかというのは、やはり自立してやらないといけません。異文化コミュニケーション学部ではそうした姿勢が特に重要です。

就職活動、仕事について

河野さんが現在の仕事に進まれた理由とやりがいを教えてください。

(卒業生)
この団体は、メインの事業が留学生支援ということで、大学での学びが活かせるなと思ったのが選んだ理由です。
全ての業務は事務室にいる4名で行っていますので、社会人1年目とはいえ、自分の仕事にとても責任があります。特に寮費というお金を扱っていますし、留学生への対応にしても、英語でのコミュニケーションは基本的に私が担当しています。また、寮には多くの業者も出入りしますので、そうした関係でも学ぶ機会がいろいろと多いことはやりがいになっています。

異文化コミュニケーション学部生の就職先について教えてください。

(卒業生)
同期では銀行に勤めている人も多いですね。

(先生)
第1期生の河野さん(卒業生)たちが2012年4月にやっと社会に出たばかりですので、学部としての就職先の特徴というのはまだ言えません。2012年度の卒業生で言えば、教育関係や旅行関係などが多かったです。そして大学院進学率が高かったです。立教大学内で言うと理学部、現代心理学部に続いて、3番目に大学院進学が多い学部でした。卒論で研究したことを大学院でもっと深めたいと思う学生が多いようです。また、就職という時期に留学する学生も結構います。
私としては、外務省や関連の国際機関、JICA、国際交流基金、ユネスコなどを目指してほしいと思っています。今年から学部では「外務省講座」というものも始めたんですよ。

(卒業生)
それ、もう1回大学に入り直して参加したいですね。

(先生)
河野さんのおっしゃるように学生の反応は良いですよ。異文化コミュニケーション学部らしいグローバル人材とは、一般的にグローバル人材と呼ばれる人材とはちょっと違いまして、相手の気持ち・立場・価値観をきちんと理解した上で、言葉を使ってコミュニケーションをしながら、お互いの相互理解や問題解決の着地点を探れるような人です。そうした人材が国際機関で働いてくれるといいな、というのが学部の希望です。

(大学生)
現在僕が就職先として少し興味があるのは、石油エネルギー業界です。中でも原油の輸入部門など比較的海外に近い部署で、英語を活かしながら、アラビア、イスラム圏の人たちと関われれば面白そうだなと思っています。
「Z会 TEIDAN ~学問と職業のカンケイを知る~」より
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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