次世代コミュニケーションをデザインする

現代心理学部映像身体学科教授 佐藤 一彦

2014/01/01

研究活動と教授陣

VOL.4

OVERVIEW

人間が人と人との間で交わす「コミュニケーション」。それはインターネットなどデジタル技術の発達によって、今後どのように変わっていくのでしょうか? 単に機械や技術からの視点ではなく、人間の「からだ=身体」の問題としてとらえ、考えていきます。先端的なデジタル技術が生み出す、新たなコミュニケーション体験

デジタルが変える、暮らしとコミュニケーション!

毎日のように新聞やテレビに新しいメディアサービスに関するニュースが取り上げられ、いま、私たちを取り巻くメディア環境はこれまでにない猛スピードで変化をとげています。FacebookやYouTubeのようなデジタルサービスは、十年前には想像できなかったものです。この急速な変化は、私たち自身の関心や欲求、生活行動に大きな変化をうながし、モノを購入する際の心理までも左右しています。インターネットを通じて入ってくる膨大な情報が起点となって、私たちの生活意識や行動を、まったく新たなものへと変化させ始めているのです。

身体意識の変化が、暮らしを進化させてきた!

なかでも注目したいのは、さまざまなデジタルツールによる「コミュニケーションの形」の進化です。今話題の4Kや8Kと呼ばれる超高精細映像は、従来のハイビジョンの4倍以上もの解像度を持ち、映し出された被写体の情報を劇的に増加させ、私たちの視覚によるコミュニケーションのあり方を大きく変えようとしています。
 また電子書籍は、これまで紙で伝えてきた本の内容をタブレット型の端末で実現し、あたかも図書館を手のひらの上に乗せたような進化を遂げています。それは、私たち自身の「身体」への意識が大きく変わり始めていることを意味します。

デジタル技術が、人間の身体意識を拡張する!

人間のコミュニケーションは私たち自身の「身体」によって成立しています。目、耳、口がそうですし、握手をする手も一種のコミュニケーション・ツールです。しかし身体にはもともと物理的な限界があって、遠いところにいる人と話したり、見たり、流れる時間を集め蓄えることは不可能でした。そこで私たちは常に身体機能の拡張を望んできたわけですが、それを具体的に実現したのが電話やテレビのようなメディア機器で、今、それはインターネットなどのデジタル機器に置き変わり、より新たな形のコミュニケーションを生み出そうとしているのです。

教員からのメッセージ

カンチガイをしている人が多いのですが、大学を卒業した直後にどこに就職するかは、決して人生の大きな分かれ目にはなりません。間違いなくそこから5、6年後にもう一度、職業選択の機会が来るからです。そのときに自分を必要とし、生かして行ける道に進むために、卒業後も能力を磨くことが大切です。今から十年後、二十年後に自分がどういう職業で、どういう生活をしているかイメージをして、大学生活を送ってほしいと思います。

※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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