外国人留学生のための「和太鼓Work Shop」開催

2018/07/13

RIKKYO GLOBAL

OVERVIEW

6月23日(土)、立教大学新座キャンパス体育館にて、本学に留学している外国人留学生を主な対象とした「和太鼓Work Shop」を開催しました。「田中孝記念立教大学コミュニティ福祉学部和太鼓プロジェクト」(以下、「和太鼓 PJ」)のメンバーである学生および教職員が、留学生に和太鼓を指導し、共に演奏しました。

「和太鼓Work Shop」当日の佐々木さん(写真右)

2017年度に初めて開催され、今年で2回目を迎える本イベントには、本学で学ぶ8カ国15人の留学生と、日本人学生6人、和太鼓 PJのメンバー7人が参加しました。5種類12個の和太鼓をすべて試し打ちして、自身の担当和太鼓を決定。種類毎にグループに分かれ、和太鼓PJメンバーが作ったオリジナルの曲を、メンバー指導のもと練習して、最後に全員で演奏しました。
参加した留学生の国籍は、アメリカ、インドネシア、オーストラリア、タイ、ベトナム、ボツワナ、南アフリカ、中国とさまざま。和太鼓を通じた国際交流の場となりました。

イベントの様子を和太鼓PJメンバーの佐々木綾乃さん(コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科4年次生)に伺いました。

外国人留学生たちとの交流はいかがでしたか

一言で表すとありきたりなのですが、非常に面白かったです。「興味深い」という意味で。
留学生が主な対象と聞いていたので、少し緊張していましたが、イベント開始前に会場に到着した参加者へ声をかけて、少し和太鼓に触れてもらったり、簡単な会話を交わしたりしたことが、一人一人を知る貴重な時間になりました。
それと同時に、参加してくれた外国人の方々を、これまで「留学生」とひとくくりにとらえていた自分に気が付きました。国籍もバラバラで、育った環境が違えば、話せる言語もさまざまな参加者が、いろいろな期待をもって集まってくれたことを嬉しく思いました。

準備や同日の活動で大変だったことなど、エピソードはありますか

和太鼓PJのメンバーはこのプロジェクトだけではなく、ほかの活動にも注力しています。そのため、練習・準備期間中にメンバー全員揃うことはありませんでした。でも、だからこそ全員がそれぞれできることを考え、行動し、協力して練習・準備を行いました。
私は、当日大太鼓を担当しましたので、全体の音頭を取る場面が多く、息を合わせて音を出す場面の練習、出だしや細かい音に関しての打ち合わせを何度も行いました。
そしてほかのメンバーも前年度のものをベースに当日の流れをブラッシュアップさせたり、どうしたらより楽しんでもらえるか、また、1時間程度の練習時間である程度の形に仕上げられるのかという点を考慮しながら課題曲を考えたり、とさまざまな場面で力を発揮して協力して全員でイベントを作り上げました。
その結果、今回も参加者の満足度が高く、充実したイベントができたと思っています。

嬉しかったことなど、エピソードはありますか

私の担当していた4尺5寸という太鼓は和太鼓PJが所有する和太鼓の中で最も大きく、当日の体験でも人気でした。私は英語が得意ではないので、定員を超えた希望者を別の和太鼓へ再割り振りしたり、演奏練習の中でアドバイスしたりする際に、なかなか思いを伝えられず、参加者と私のお互いが歯がゆい思いをしていました。
ただし、以前学部の海外プログラムに参加した際に学んだ、気持ちの表現は世界共通ということを大切にしようと決めていましたので、参加者が練習していてうまくいかなかったときは一緒に悔しがり、できたときは一緒に思いっきり喜ぶことで、参加者と距離を縮めることができました。最後の演奏発表の後には、英語しか話せない参加者が「うまくできた!」とか「あそこが納得いかなかった」と自分から感想を伝えてくれ、そこに英語の得意・不得意関係なく、それを超えた信頼を築くことができたと思い、とても嬉しく感じました。

今回の経験を今後どのように生かしていきたいですか

私は来年から社会人となりますが、これからの社会は国外と関わらないほうが難しいでしょう。もちろん、英語の勉強も再度挑戦し、私が伝えたいことを伝えられる幅を広げたいですが、それ以上に「情熱」という部分も大切にしていきたいと思います。
結局、人を動かしたいときに大切になるのは、語彙力以上に「伝えたいという思い」と「感情を伝える行動である」と今回、改めて学びましたので、これからも大切にしていきます。そして、来年以降も世界を広げられるチャンスが自分にはまだまだたくさんあると、わくわくできる自分でいるための努力を続けていきたいです。
また、和太鼓PJの後輩たちにも来年以降もこのイベントや、海外の方とかかわる際に思い出してほしいと伝えていければと思っています。

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