ベルタワー(新座チャペル)

チャペルの豆知識

2017/03/21

キリスト教とチャペル

OVERVIEW

チャペルにまつわる豆知識をご紹介します。

建設中のベルタワー

立教学院聖パウロ礼拝堂(新座)の隣にありますチャペル会館中央に、高さ31mのベルタワーがあります。朝昼のチャペルアワーおよび夕の祈り開始時、日曜日のチャペル会衆主日礼拝開始時等に鐘の音が高らかに鳴り響きます。新座キャンパス正門から正面に延びる道は、新座市によって「鐘の音通り」と命名されており、ベルタワーの鐘の音は立教だけでなく、地域の人々に約半世紀にわたり親しまれています。

礼拝前に鐘を鳴らす習慣は、中世より続いているとされており、礼拝開始を知らせると共に、時を知らせる役割を担っていたと言われています。時計が高価で一般家庭に普及していなかったため、人びとは教会の鐘を聞いて時間を知ったのです。また、ミレーの「晩鐘」という絵が示しているように、畑で働いている人々が、教会の礼拝開始を知らせる鐘の音を聞き、それぞれの場所において、礼拝に参加している人々と共に祈りをささげるという、重要な役割も担っていたのです。

さて新座のベルタワーは、チャペルが完成した1963年の4年後、1967年に完成しました。実はベルタワーが建設されるまでこの場所には十字架の形をした池があり、池の真ん中から噴水が勢いよく水を噴き上げていたそうです。

ベルタワーは高さ31m、最上部には4mの十字架が取り付けられており、塔内には大(546kg)、中(318kg)、小(229kg)、合わせて3つの鐘が取り付けられています。この鐘は、英国ロンドンにある「ホワイトチャペル・ベル・ファウンドリー社」によって製造されたもので、この会社は400年以上の古い歴史をもち、英国国内はもとより、世界中のあらゆる有名なベルを製造してきました。主なものでは、ロンドン国会議事堂の「ビッグベン」、現在アメリカ合衆国フィラデルフィアのインデペンデント・ホールに飾られている独立宣言(1776年7月4日)の時に鳴らされた「自由の鐘」などがあります。

英国よりチャペル前に到着した3つの鐘(1967年2月)

ベルタワーの3つの鐘は、英国より船で横浜に運ばれ、1967年2月にトラックで新座に到着しました。約1週間にわたる取り付け工事の後、同年3月3日、立教高等学校卒業礼拝において初めて3つの音色を響かせることになったのです。

近隣に居住しているチャペル会衆信徒の方は、朝8時5分の中高チャペルアワーの鐘が聞こえると、自然と手を合わせて自分も共に祈る日々を過ごしてきたと言っておられました。ベルタワーの鐘の音が立教で学ぶ人々と地域の人々に引き続き愛され、その使命を果たし続けることを願っています。

立教新座中学校・高等学校チャプレン 鈴木 伸明



〔『チャペルニュース』第588号2016年4・5月号/連載「チャペルのタカラモノご紹介します!」より〕

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