チャペルがタカラモノ(宝物)(小学校チャペル)

チャペルの豆知識

2016/01/01

キリスト教とチャペル

OVERVIEW

チャペルにまつわる豆知識をご紹介します。

立教学院諸天使礼拝堂

戦後、立教小学校が設立された頃の子どもたちは新築の木造校舎で学校生活を送っていました。しかし、まだチャペルはありませんでした。当時主事(のちの校長)の有賀千代吉先生は開校当初からチャペルの建築を願っていましたが、実現したのは校長職を引きついだ酒向誠校長の時でした。

新座にある立教学院聖パウロ礼拝堂(1963年完成)同様、立教学院諸天使礼拝堂(1966年完成)の設計は、日本の近現代建築に大きな足跡を残したアントニン・レーモンド氏ならびにレーモンド建築設計事務所の田辺博司氏によるものです。当時の建築雑誌「新建築」にも小学校のチャペル・講堂が紹介され、田辺博司氏の言葉が掲載されています。

「立教小学校は幼児から大学までの一貫教育の理想のもとに戦後まもなく創立され、神をおそれ、人を信愛する子供を育てたいとの教育目標がたてられ学校と家庭が一体となって信仰教育を行なうものである。この礼拝堂および講堂はこれらの背景のもとに長年築かれてきた努力の結晶であり、全体計画の最終段階が完成をみたものである。・・・(中略)・・・講堂収容人数1000名、チャペル450名との要求はマスタープラン作成時より相当膨張したものであり、そのため境界および法規上の制限ラインいっぱいまで建てなければならなかった。傾斜した柱や壁、山型の空間などはそのためでもあるが大地に根を張った力強い正義感を表現したものである。

チャペルのドアはいつでも開放され、だれでも気軽に入っていけるように明るい、親しみのあるものと考えた。内部仕上げはコンクリート打ち放しだけでなく、腰はベニヤ板貼り、床をモザイクパーケット敷きとして床下暖房装置を施した。左右の窓は大きくとり極彩色の諸天使像ステインドグラスが嵌込まれ、天井トップライトと併用して柔らかい感じを出すようにつとめたものである。 」(『新建築』1967年3月)
チャペル内部
「傾斜した柱や壁、山型の空間は
力強い正義感を表現したもの」
遠景
完成当時、高い建物は
それほどありませんでした。
建物の完成から50年余りの年月がたちました。その間子ども・保護者・教職員は神様に祈りをおささげし、祈りを通して神様と対話をする大切な場所がチャペルでした。さらにチャペル内外にはステンドグラス・洗礼盤・聖画・十字架・トーチなど多くの卒業記念品が飾られ、また活用されています。

チャペルはこれからも大切にしていきたい本校の「大事な宝物」であると言えます。

立教小学校教諭 遠山 章夫


 *写真:撮影「新建築」写真部
〔『チャペルニュース』第583号 2015年6・7月号/連載「チャペルのタカラモノご紹介します!」より〕

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