ステンドグラス(新座チャペル)

チャペルの豆知識

2015/01/01

キリスト教とチャペル

OVERVIEW

チャペルにまつわる豆知識をご紹介します。

立教学院新座キャンパス正門前にチャペルがあります。このチャペルの正式名称は「立教学院聖パウロ礼拝堂」といい、1962年4月14日に起工式、約1年にわたる工事が行われて、1963年4月25日に聖別・完成しました。今年の4月で落成後52年ということになります。

設計は、近代建築の父と言われたアントニン・レーモンドによるもので、旧約聖書創世記に登場するノアの箱船を上下ひっくり返した形(船底が上)を基本デザインにしていると伝えられています。チャペルの屋根の高さは17mです。
チャペルに入ってまず目に入るのが、写真のステンドグラスでしょう。チャペルには左右に3枚ずつ大きなステンドグラスが取り付けられており、さらにチャペル後部台座上のパイプオルガン背面にもステンドグラスが取り付けられています。早朝、朝日の差し込みによってチャペル内に降り注がれる七色の光、夜にはチャペル内の照明によって映し出されるステンドグラスの輝きがとても素敵です。

この左右に3枚ずつ取り付けられている大きなステンドグラスは左右対称になっています。左右対称は神の完全を現し、ここで礼拝する者に神の存在を指し示しているようです。
ところがこの合計6枚のステンドグラス、左右対称と言うものの、実はこのうちの一枚、さらに一か所だけ左右対称になっていないところがあります。これは、神が完全であるのに対して、人間は不完全な存在であり、わからないこと、できないことがたくさんあるのを忘れないようにするため、意図的になされたと伝えられています。

チャペルに身を置く人々に、神と人間の存在を告げ知らせ、新たに踏み出していくことを願って、このステンドグラスはチャペルを訪れる人々を見守ってきたのです。

立教新座中学校・高等学校に入学した生徒たちは、入学当初のチャペルガイダンスで、この左右対称でないステンドグラスの不思議について学びます。チャプレンは新入生たちに、ステンドグラスのどこが対称でないのかを卒業までに探してみてもらいたいと勧めることにしています。早い生徒ですと、その日のうちに正解を発見してチャプレンのところへやってきますが、中1の入学時から高3の卒業直前までチャペルに来るたびに探していたがとうとうわからなかった、明日卒業なので教えてもらいたいと言ってくる生徒もいます。また、不正解の生徒も少なくありません。皆様の中で正解をご存じでない方は、新座のチャペルにおいでになられた際、生徒たちと一緒に探していただければと思います。ここは、チャペルの外側からも内側からも探すことができるというのがヒントです。そしてこの不思議を、多くの人々に見ていただければと願っています。

立教新座中学校・高等学校チャプレン 鈴木 伸明


〔『チャペルニュース』第580号 2015年1月号/連載「チャペルのタカラモノご紹介します!」より〕

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