『社会を知る講座~どうしたらバズる?SNSマーケティングの世界~』の開催レポート

キャリアセンター

2023/12/04

キャリアの立教

OVERVIEW

立教大学キャリアセンターは、2023年11月14日(火)に『社会を知る講座~どうしたらバズる?SNSマーケティングの世界~』を開催しました。本プログラムは、ビジネス社会で起こっている変化やこれからの働き方をテーマに、その第一線で活躍する社会人から話を聞けるスペシャルプログラムです。

他大学では類を見ない!『社会を知る講座』とは

一般的にキャリアセンターが開催するプログラムは、ESや面接対策、企業説明会といった就活支援を目的としたものがほとんどです。しかし『社会を知る講座』では、これらの説明は一切行いません。『社会を知る講座』は、ビジネス社会で起こっている変化やこれからの働き方をテーマに、その第一線で活躍する社会人から話を聞ける特別なプログラムで、「キャリアの立教」を象徴するプログラムとなっています。就活支援に力を入れるキャリアセンターは多いですが、学生のキャリア観醸成のために、このようなプログラムを展開するのは立教大学キャリアセンターだけではないでしょうか?

今年度テーマは大学生にも馴染みのある“SNS”

今回は、2023年には市場規模が1兆円を越えるとも予想されているソーシャルメディアマーケティングの中でも、大学生が日常的に接する“SNS”にフォーカス。SNSマーケティングで有名な3社を招聘し、SNSマーケティングの事例紹介をはじめ、SNSマーケティングの目的と効果、炎上のリスク、今後の戦略等、各社の立場から話を伺いました。

豪華すぎるゲストが登壇!

槻本 裕和 氏

ANAホールディングス広報・コーポレートブランド推進部SNS・メディアプランニングチームマネージャー。福岡県北九州市生まれ。電機メーカーの広報を経て、2018年にANA入社。広報部でプレスリリース、記者会見や取材など社外広報担当を経て2021年からはSNSを担当。TikTokのANA公式アカウントを立ち上げた。現在はYouTube、Instagram、XなどANAグループの全SNSの企画・運営を統括。

土山 祥子 氏

ライオン株式会社ビジネス開発センターCXプランニングブランドコミュニケーショングループにて勤務。2010年に立教大学経営学部経営学科を卒業後、化粧品・健康食品メーカーに入社し、ECサイトを中心としたデジタルコミュニケーションに従事。2017年にライオン株式会社に転職し、ブランドの宣伝担当として、コミュニケーションの開発やテレビ・デジタルをはじめとする様々なメディアを利用したコミュニケーション戦略の立案、施策推進を行う。

山本 隆博 氏

シャープマーケティングジャパン株式会社デジタルマーケティング部にて勤務。シャープ公式Xの運営者。マス広告を担当後、SNSへ。時にゆるいと称されるツイートでニュースになることが日常に。企業コミュニケーションと広告の新しいあり方を模索しながら、日々ユーザーと交流を続けている。2019年フォーブスジャパン トップインフルエンサー50人に選ばれたことも。2021年ACCブロンズ。著書に『スマホ片手に、しんどい夜に。』(講談社)がある。

SNSマーケティングの取り組みに迫る!

パネルトークの様子

SNSマーケティングに取り組む目的について、山本氏(シャープマーケティングジャパン)は「嫌われがちな広告を、嫌われないものにするため」「消費者が何かを買おうと思った時に、最初に思い出される存在になるため」と説明。土山氏(ライオン)は「他のメディアではリーチできない層にリーチするため」と話し、「テレビCMや交通広告などではできなかった精緻なターゲティングができる」点もSNSマーケティングに取り組む目的として挙げました。
SNSマーケティングを行う上で大切にしていることについて、槻本氏(ANA)は「長期的な計画は立てず、直感的に面白いと思ったものに飛びつくスピード感を大事にしている」と説明。山本氏(シャープマーケティングジャパン)は「ウザがられない、邪魔だと思われない投稿をすること」と話し、「投稿の際はあえて改行しない」といったユーザー視点に立った工夫についても紹介しました。
炎上リスクへの対処ついて、土山氏(ライオン)は「投稿内容が薬機法などの法律に抵触しないようにするのはもちろんのこと、倫理や社会通念上問題にならないか、特定の方を傷つける内容になってはいないかなど細心の注意を払っている」と話し、槻本氏(ANA)は「航空会社として安全性に関する炎上は絶対にさせないよう意識している」と話しました。

※医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

参加満足度は【96.2%】!

200名超の学生が参加

最後に行われた質疑応答では約80もの質問が寄せられ、登壇者のみなさんはそれぞれの立場から、時に個人的な見解も踏まえて真摯に回答くださいました。学生のプログラム参加満足度は96.2%と非常に高い結果となり、学生からは「SNSの裏側や中の人を見ることができて嬉しかった」「3社とも異なる戦略を持ってSNSマーケティングに取り組んでいて勉強になった」といった感想が寄せられました。
登壇したゲストからのコメント
ライオン株式会社 土山 祥子 氏
「今回、SNSマーケティングをテーマにお話させていただきましたが、高校生から大学院生まで非常にたくさんの方々にお集まりいただき、プログラム中には多くのご質問を頂戴し、関心度の高さを感じました。学生の皆さんにとって身近なSNSは、今や企業がコミュニケーションを行う上でも欠かせない存在。今回のプログラムで少しでもマーケティングや宣伝の業界に興味を持っていただき将来の職業選択の一助になれば幸いです。」

※本プログラムには立教大学関係校の高校生も参加
『社会を知る講座』は、就職支援にとどまらず、学生一人ひとりのキャリア形成を本気で考える“キャリアの立教”だからこそ実現できるプログラムです。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。

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