仕事への適性を確認できるのがインターンシップの良さ

インターンシップ座談会

2015/01/01

キャリアの立教

OVERVIEW

インターンシップに参加した学生の皆さんにお集まりいただき、それぞれが体験したさまざまなプログラムについて語り合いました。

加倉井 友祐

理学部数学科4年次
大手銀行入社予定

森田 悠美

異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科4年次
外資系化学メーカー入社予定

佐藤 元

経済学部経済学科4年次
不動産会社入社予定

高尾 雅之

経営学部経営学科4年次
損害保険会社入社予定

村田 賢子

現代心理学部心理学科4年次
通信関連会社入社予定

河村 陽介

社会学部メディア社会学科4年次
放送局入局予定

—みなさんそれぞれどんなインターンシップに参加したのかを教えてください。

高尾:チャレンジできる環境が良いと思ったため、3年次の秋ごろに外資系のコンサルティング会社のインターンシップに参加したのが最初です。2カ月にわたるプログラムでしたが、実際会社に行くのは5日間ほどでした。そこではグループワークを中心に行いました。そのほか、ワンデーのインターンシップ(※)にも参加しました。

加倉井:私も不動産関係のワンデーのインターンシップに参加しました。早めに動かなければと危機感を抱いていたので、就職活動を始めたすぐ後に、気軽に参加できるワンデーのインターンシップがあると知って参加しました。そのほか入社先を含め、金融や製薬業界など数日間にわたるインターンシップにもいくつか参加しました。

佐藤:3年次の最後、2月にワンデーのインターンシップを実施している商社系の会社に行きました。秋のインターンシップに参加できなかったため、改めて4年次の6月に4日間のインターンシップに参加しました。探せば遅い時期にもインターン生を募集する企業があることに驚きました。

村田:3年次の夏に、損害保険会社の5日間のインターンシップに参加しました。冬の時期には、自分の興味や見聞を広げたいと思い、ワンデーのインターンシップに多数応募して、さまざまな業界のプログラムに参加することができました。業界ごとの違いなどについて、詳しく知ることができる機会になったと思います。
森田:早めの選考を行う企業に備え、3年次の夏、4日間と5日間のインターンシップに参加しました。それぞれ日系企業でしたが、できれば英語が使える企業を中心に、業界に拘らずに幅広く見て、結果選考に受かった2社のインターンシップに参加しました。


河村:興味があったマスコミ業界に加え、敢えて関心の薄い業界を見たいと考えていました。もしかしたら自分が知らない分野にも興味が持てる要素があるかもしれないと考えて、できるだけいろいろな業界を見るように努めました。具体的には、立教型インターンシップを活用し、損害保険会社のインターンシップを経験しました。そのうえで、最終的にもともと興味のあった放送業界に絞って活動をしました。納得して決めることができたのは、幅広く業界を見て、差別化できていたからだと思います。

※”ワンデーインターンシップ”とは、仕事・業種を知るため、1~2日の短期間で説明を聞くタイプのもの(以下同様)

—インターンシップを通した学んだこと、役に立ったことはありますか?

高尾:外資系コンサル会社のインターンシップに参加した際、エンジニアの部門に配属していただいたのですが、ほかの参加者はすべて理工系の大学院生の人たちでした。「なぜ文系の学部年がいるんだ」という雰囲気で、知識がない分大変ではありましたが、バックボーンが異なる違った世界の人と協働したことで、問題解決に対する着眼点の違いや、課題への向き合い方など学びになることが多く、こうした経験はインターンシップでなければできないと思います。

佐藤:やはり業務内容や、現場で起きていることを体感できるのは貴重だと思いました。社員の方と面談する機会もいただけて、仕事のやりがいであったり、大変さであったり、ホームページで見る情報とは違う、生の声を聞けるのは新鮮でした。また実際の職場を見ることができたり、社員の方が担当する仕事を一部でも体験できたりするのは、自分の経験として志望動機を語るうえで、たいへん役立ちました。

村田:ある企業のインターンシップで、いつもお世話になっている取引先との商談に同席させていただきました。実際の現場を立ち会えたことで、就業イメージがとても明確になりました。「この会社は40歳になっても活躍されている女性が多いな」など、データだけではわからない環境面の良さについても知ることができました。「もし入社したら、自分もこんな風に働きたい」という仕事に対して肯定的なイメージを抱けるようになったのはインターンシップの利点ですね。

加倉井:もともと興味があった業界のなかに、離職率の高い業界がありました。その理由を知る手がかりになればと思い、インターンシップに参加してみたのですが、業界特有の慣習であったり、労働環境が特殊であったりで、そのスタイルが性に合わない人は続けられないのだろうと感じました。私自身も同じように感じたので、実際の選考には進みませんでした。インターンシップに参加すると、業界全体の雰囲気がわかるため、自分の思っているイメージとのギャップを正しく把握するためにも、参加する意義があると思います。
森田:インターンシップに参加した人は、面接で話す内容やエントリーシートに書く内容が、参加していない人とまったく変わってくると思います。何かエピソードを交えた志望動機があれば、自分がその会社にどれだけマッチしているかというアピールができ、説得力が増します。インターネットで得た情報より、インターンシップを通して出会った社員の方に話を聞く中で得た情報の方が、人事の方に対する訴求力も高まると思いますし、何より自分の想いを自信を持って伝えることができるようになるため、インターンシップはとても役立ちました。

河村:IT業界のインターンシップに参加した際、敢えてエンジニアのポジションで受けてみたところがあります。もともと向いてないかなと思っていましたが、経験して改めて自分の志向とは違うと感じました。志望業界での面接の時に、「ほかの業界は考えないのか?」と質問されることもありましたが、こうしたインターンシップでの経験が功を奏し、ほかの業界も見てきちんと理解したうえで、この業界を志望していることを、相手の方にしっかりと伝えることができました。

—就職活動全般を振り返ってアドバイスや成功の秘訣はありますか?

高尾:周りに就職活動で苦しんでいる人もいましたが、「自分はなんとかなるだろう」という気持ちでずっと挑んでいました。多少は苦しい時期もありましたが、気楽に考えて活動できたことが成功の秘訣かなと思っています。実際に面接の前日も友達と遊んだりするなど、平常心でいるように心がけました。最終的にたくさん企業を受けても行ける会社は一つなので、ダメだった時は、「この会社とは縁がなかったのかな」くらいに考え、そのタイミングで自分に縁がある会社にお世話になろうと考えると気持ちが楽になると思います。

森田:自分より学歴が高かったり、受賞経験などの功績があったりする優秀な学生たちを目の当たりにし、「大丈夫かな。受かるかな」と不安に思っていました。ただ活動して思ったのは、自分の性格を考えたうえで、自分がこの会社の風土とか働き方に合っているなと素直に思っていれば、面接で自分を取り繕う必要はないということです。私は自分が本当にマッチすると心から思える会社に出会えることができました。それは企業研究やインターンシップを通して自分と合うのかを、しっかり考えきれたからだと思います。
村田:「自分が納得できる量をこなす」ことを目標にしていました。私の場合は、自分がそのとき何を一番やりたいか、そのためにどれだけやれば良いのか。そしてそれを実際にやりきれるかを考えました。例えば就職活動はセミナーが始まってから、4カ月くらいは休み無く毎日どこかの企業を訪問していました。自分で「これだけやったから大丈夫」と思える量をこなしたことが自信となり、かつ成功した一番の理由かなと思います。

河村:やはり事前準備が大切だと思います。部活もゼミも忙しいということがわかっていたので、その分早めに動き始めました、あとは妥協しないこと。自分の中で「これだけはやろう!」というものをこなしていくと自信も持てるため、そういう意味でも事前準備に時間をかけて欲しいと思います。
加倉井:僕は就職活動に対して危機感を抱いていました。だからその分、人より早く動いて情報収集しなければと思い、インターンシップにも積極的に参加しました。インターンシップを通して、他大学の人たちとの交流を深められ、困ったことがあったときにはお互い協力しあうという仲間を作ることができたことも財産となりました。

佐藤:例えば、OB・OG訪問の際など、社会人の方に電話するのはかなり勇気がいります。僕も苦手で逃げ出したくなりましたが、それでも率先して実践するという気持ちが大切だと思います。例えば興味のあった住宅業界の知見を深めるためにモデルルームの見学も行きましたが、モデルルームに電話して「見学したいのですが」とお願いするのも、買う気がないのに連絡することに引け目を感じ、かなり躊躇しました。でも「ここでやらないと業界のことを勉強したって言えないな」と自分の中で覚悟を決めて電話をしていました。
※所属・年次はインタビュー時(2015年12月)のものです。

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