誰も撮ったことのない写真を求めて

文学部文学科英米文学専修4年次 佐藤和紀さん

2018/06/20

立教生のキャンパスライフ

OVERVIEW

立教大学の公式Instagram(@rikkyouniv)。関東に記録的な大雪が降った1月22日の夜、池袋キャンパスの風景を捉えた写真は、初めて1,000「いいね」を超えた。その写真を投稿したのが佐藤和紀さんだ。「写真で人の役に立ちたい」と言う彼の思いに迫る。

秩父雲海。秋から春、雨上がりの夜から朝方に発生する確率が高い(埼玉県秩父市、2017年10月撮影)

2017年3月、SNSに投稿された1枚の写真。霧に覆われた夜空とカラフルな街の灯りが混ざり合った、息を呑むほど幻想的な風景。佐藤さんが埼玉県の秩父で撮影した秩父雲海だ。瞬く間に拡散され、テレビ番組やインターネットニュースにも取り上げられた。同時に、秩父に住む方々から「こんな風景が見られるとは知らなかった」「新しい魅力を教えてくれてありがとう」といった感謝のメッセージが多数届いた。
「これほどたくさんの方々から感謝される経験は人生で初めてだったので、とにかくうれしかったです。そして、“写真で人の役に立てる”ということに気付くきっかけにもなりました」

大学公式Instagramで初の1,000いいね超えを達成した写真(立教大学池袋キャンパス、2018年1月撮影)

佐藤さんが写真を撮り始めてまだ2年ほど。
「1年次の冬ごろ、“趣味でも作ろうかな”という軽い気持ちでカメラを購入しました。でも、旅行のついでに持っていく程度であまり夢中にはなれませんでした」
そんな彼に転機が訪れたのはそれから1年後。初めて一人で秩父の山奥を訪れた際、見たことのない大自然に圧倒され、大きな感動を覚えたのだ。
「埼玉はよく東京と比較され“何もない場所だ”とネガティブな印象を持たれがちです。僕もそのイメージを抱いていましたが、地元のことを何も知らなかったのだと気付かされました。そこで、カメラを通して埼玉の魅力をもっと知り、発信しようと思ったのです」
現在、佐藤さんは市民との交流を通して岩手県陸前高田市の復興、地域づくりに参画する学生団体「若興人(わこうど)の家」に所属。復興支援の一環として、地域住民向けの情報雑誌『たかたる。』の制作に携わっている。
「2カ月に1度、陸前高田を訪問して住民の方々にインタビューをしながら誌面用の撮影をしたり、その合間に風景を撮ったりしています。星空がきれいなので、夜中みんなが寝静まった後に抜け出して撮影することもよくあります」
2017年11月には、団体が主催するイベントの一つとして、佐藤さんが同市で撮りためた風景写真を展示する個展が開催された。地域住民からたくさんの感謝メッセージが届いたという。
「見る人が“ここに生まれてよかった” “ここに行ってみたい”と思える写真を撮りたい」と語る佐藤さんの次なる目標は、日本全国だけでなく、海外に活動範囲を広げること。人の心を動かす写真家として彼の名が世界に響き渡る未来は、そう遠くないかもしれない。

陸前高田市の星空(岩手県陸前高田市、 2017年8月撮影)

見沼田んぼ(埼玉県さいたま市、2017年6月撮影)

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