59年ぶりの全日本優勝に導いた、野球部主将。
夢のプロ野球選手へ

コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科4年次 熊谷 敬宥さん

2018/03/28

立教生のキャンパスライフ

OVERVIEW

第66回全日本大学野球選手権大会で、立教大学は59年ぶりの優勝を飾った。2017年度のチームを率いたのは、阪神タイガースから3位でドラフト指名を受け、プロ野球界入りが決まった熊谷敬宥さん。試行錯誤の上、彼が作ったチームとは。

ドラフト会議後、記者の質問に答える熊谷さん(10月26日)

2017年10月、プロ野球ドラフト会議。2017年度硬式野球部主将として18年ぶりに東京六大学野球を制し、さらに全日本大学野球選手権大会での優勝に導いた熊谷敬宥さんは、緊張の面持ちでテレビ中継を見守っていた。そして、阪神タイガースから3位で指名。

「プロ野球選手になることだけを考えて4年間過ごしていたので、とにかくほっとしました」

夢がついにかなう。プロ野球の選手は小学生のころから抱いてきた夢であり、東京六大学でプレーをしてプロに進む、そのための道筋として立教大学野球部の門をたたいた。しかし、「立教の野球部は文武両道」。野球だけをやっていればいいわけではない。覚悟はしていたが、思った以上に学業と部活の両立は厳しかったという。さらに、高校野球で活躍した実績をもっての入部だったが、簡単には通用しなかった。

東京六大学野球秋季リーグ戦

「自分の実力を思い知らされました。自主性を重んじる立教の野球部では、いま自分にはどういう練習が必要なのか、何をすべきなのかを把握して実行する力がなければ試合に出られる選手にはなれません。練習計画をしっかり立て、授業や試験勉強もしながら、とにかく練習をしました」

4年次の春、熊谷さんは主将を受け継ぐ。彼が目指したのは、東京六大学野球優勝。どうすれば勝てるのか。「これまでのチームとは何かを変えなければならないと考え、行きついた答えが、勝っても負けても楽しもうということでした。一つのプレーの結果に左右されない精神力があればと思ったのです」

全日本大学野球選手権大会

エラーをしても次のプレーで切り替えればいいし、打てなければ次の打席で打てばいい。この小さなことの積み重ねが“諦めない立教” を作り上げ、いくつもの逆転やサヨナラでの勝利を生み出した。今年のチームは下級生レギュラーが多く、「後輩たちに堂々と戦ってほしい」という気持ちもあった。日ごろから学年に関係なくコミュニケーションを図り、選手の性格に合った声掛けの方法を探った。その結果、チーム全体が最大限に力を発揮できる「強いチーム」が生まれたのだ。「OB・OGの皆さんや在学生、地域の皆さんの応援は支えになりました。主将として多くの人と接し、多様な経験をしたことで人として大きく成長させてもらいました。まずは、1年目に1軍で試合に出て、誰からも認められる選手になります」

後輩たちにも熊谷さんの思いは伝わっているに違いない。野球部と熊谷さんの活躍に期待が持てそうだ。

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