若き剣士たちの決意

フェンシング部

2016/10/26

アスリート&スポーツ

VOL.6

OVERVIEW

立教大学体育会の「今」を特集するこのコーナーでは、普段「立教スポーツ」紙面ではあまり取り上げる機会のない各部の裏側や、選手個人に対するインタビューなどを記者が紹介していきます。「立教スポーツ」編集部のWebサイトでは、各部の戦評や選手・チームへの取材記事など、さまざまな情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

強豪がひしめく関東リーグ2部で奮闘

フルーレをけん引する木村(右)

フェンシングで最もメジャーな種目、※フルーレ。立大はエペに力を入れており、フルーレに取り組む選手は現在6人。他大と比べ少ない状況だ。それでも1チーム3人の団体戦で順位を競う関東リーグでは、強豪がひしめく2部で奮闘。さらに昨年まではインカレの出場権を獲得できる4位以内に入り、安定した結果を残している。

※フルーレは、フェンシングの基本と言われる種目で有効面を胴体に限り、攻撃権を得た側のみの攻撃が認められる。エペは、有効面が全身で、先に突いた方にポイントが入る。

課せられた使命

強気なプレーが売りの功刀(右)

5月に行われたリーグ戦は2部上位進出を目標に臨んだ。立大は木村(異4)、鐘尾(コ2)、功刀(くぬぎ)(法2)という布陣。「自分と功刀で引っ張ろう」(鐘尾)。中心選手である木村は就職活動の影響で、調整が不十分な中での参戦。本調子ではないが、その分を後輩がカバーしようと意気込んでいた。

しかし、試合になると大黒柱の木村に頼りきりになってしまう。2年次生の2人は、経験で勝る相手に手も足も出なかった。特に悔しさを感じたのが拓大戦。今季1部昇格を果たした強豪を前に「本当に何もできなかった」(功刀)。立大の全20得点の内、17点を木村がもぎ取った。結果として立大は1勝4敗で5位、インカレへの出場権も逃してしまう。鐘尾、功刀は自らの力の無さに肩を落とした。
彼らに無くて木村に有るもの、それは立大のエースとしての豊富な経験と、ここぞのときの勝負強さだ。1年次からスタメンとして団体戦に出場。チームの勝ち負けを左右する場面で、何度も強敵と剣を交えてきた。そしてそんな状況を迎えたときは「一度冷静になる」。普段通りを心掛け、迷いのない剣さばきで得点を奪う。今大会でもその強さは健在だった。

現在、上級生でフルーレに取り組むのは木村のみ。そのため来年からは2年次生の2人が中心となる。「チームには頼れる存在が絶対に必要」(功刀)。エースが抜けた穴をどう埋めるかという課題が彼らに突き付けられた。

次代を担う覚悟

試合直前、真剣な表情でピストに立つ 功刀(左)と鐘尾

鐘尾と功刀は自他ともに認める正反対の選手同士だ。性格もプレースタイルも全く異なる両剣士。だからこそ「お互いを補っていきたい」と語る。

功刀は勝気な性格が持ち味。番狂わせを起こし、団体戦においてチームに流れを呼ぶことができる選手だ。リーグ戦では格上の専大に対しても臆さず挑み、リードを奪っている。そして、前に出て皆を引っ張ることができるリーダーシップの持ち主。1年次生に対しては率先して指導をし、上級生からも部を引っ張る立場になることを期待されている。
対して鐘尾の武器は安定した強さ。自分の役割を理解し、落ち着いてプレーをすることができる。国学大との1戦では点差を守り切り、勝利を確実なものとした。また普段は多くを語らない彼だが、試合中は大きな声を出し練習でも決して手を抜かない。「そういう姿を後輩に見せたい」。今後も堅実さとひたむきな姿勢がチームに好影響をもたらすに違いない。

まだ1人だけでは絶対的存在とはなれない。しかし2人が自分の武器を生かし互いに支え合うことで、死角のないチームにしてみせる。「間違いなく自分たちがやらないと」。「立大は木村のチームだった」とは言わせないために。若き2人の剣士は先を見据え、今日もさらなる強さを追い求める。

(「立教スポーツ」編集部 法学部法学科3年次 岡林 健太)

クラブ概要

PROFILE

立教大学フェンシング部

創部年:1946年
部員数: 14人

※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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