特集「オリンピック・パラリンピックに向けた立教の取り組み」

東京オリンピック・パラリンピックプロジェクト

2017/01/24

アスリート&スポーツ

OVERVIEW

立教大学の学生が初めてオリンピックに出場したのは、1924年にフランスで行われた第8回パリ大会。水泳部在籍の斎藤巍洋(たかひろ)さんが、100メートル背泳ぎで6位という成績を残しました。以来、立教大学は60名以上の選手を送り出すとともに、コーチや監督といった選手を支えるスタッフとしても多くの関係者が出場してきました。今号では2016年8~9月に開催されたリオデジャネイロ大会を記念し、立教大学のオリンピック・パラリンピックに向けた取り組みなどをご紹介いたします。

オリンピック・パラリンピックプロジェクトの推進

(写真上)新座キャンパスの横断幕 (写真下)7月28日に行われた壮行礼拝

2015年10月、立教大学は2024年の創立150周年に向けた将来像を示した中長期ビジョン「RIKKYO VISION 2024」を策定し、つのバリューと、それぞれに紐付けられた9つのアクションプランを提示しています。そのアクションプランの一つに「東京オリンピック・パラリンピックプロジェクトの推進」があります。これは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機に、多様な人々との文化的交流、心と身体の健康、活力を持って生きる環境を提供するさまざまな教育・研究活動(立教スポーツの活性化、通訳・ボランティア派遣等大会支援活動、しょうがい者スポーツボランティア育成、競技への科学的サポート等)を実施していこうというものです。

このアクションプランはその名称の通り、2020年の東京大会を意識したものではありますが、今夏のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでも上記【資料】の取り組みを行いました。

また、卒業生(岡田久美子さん)と在学生(若杉遥さん)の出場が決まったことから、派遣者の卒業生3名を加えた5名の壮行礼拝および壮行会を7月に実施し、キャンパスに両選手を応援する横断幕を掲示しました。岡田さんは、本学ホームカミングデー(10月16日開催)での講演もしていただきました。

このほか、「立教スポーツ」編集部がパラリンピックの広報に協力したり、ブラジルに留学中の学生がリオ大会で通訳ボランティアを務めたりするなど、さまざまな動きが起こっています。

プロジェクトの活動は、学内各部局、在学生や卒業生など多方面での連携が求められることから、現在準備会となっているプロジェクトの活動を、全学的な体制により推進していきます。2017年から、活動はさらに活発なものとなっていきます。ぜひ今後の立教大学の取り組みにご注目ください。
【資料】
オリンピック・パラリンピックプロジェクト2016年までの取り組み一例
  1. 日本身体障がい者水泳連盟との覚書に基づき、両キャンパスのプール施設をパラリンピック水泳日本代表選手の練習場所として提供。
  2. 外国選手団の事前キャンプ地としてキャンパス施設を提供するための誘致活動。
  3. 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会との連携協定締結。
  4. 立教学院展示館において立教生のオリンピックでの活躍を振り返る企画展開催。
  5. 東京オリンピック・パラリンピックプロジェクト準備会の発足。

リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック 2016.8.5~21/ 9.7~18

社会学部社会学科3年次 若杉 遥さん (写真:伊藤真吾/アフロ)

リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでは、立教生や卒業生などが活躍し、オリンピック・パラリンピックがより身近な存在に感じられる大会となりました。

◆ゴールボール女子 第5位◆
若杉 遥さん
4年前のロンドンに続き、日本代表選手として出場しました。4年前は、先輩たちに付いていくことに必死でした。今大会は、チームでの役割をきちんと果たすことや相手チームとどう戦えばよいかということを考え、また、戦えることにワクワクしていました。

前回大会では金メダルを取ったのでプレッシャーはありましたが、日本でやってきたことを悔いなく発揮しようという良い緊張感につながっていました。5位という結果には悔しさが残りますが、気持ちを切り替え、2020年の東京では、もう一度金メダルを取ろうという意気込みで練習を再開しています。

今大会で、パラリンピック競技への注目度が高まったことを実感しました。これから2020年に向けて、もっとたくさんの方にパラリンピックやゴールボールについて知っていただければと思います。そのためにもがんばっていきます。応援、よろしくお願いいたします。

2014年社会学部卒業、 ビックカメラ陸上部所属 岡田 久美子さん (写真:中西祐介/アフロスポーツ)

◆陸上競技女子20km競歩 第16位◆
岡田 久美子さん
オリンピックは、各国が4年間準備をして挑む特別な舞台です。注目度も非常に高く、私もプレッシャーから体調を崩さないよう注意したり、時差に対応するためにニューヨークで時差調整の合宿を5日間行ったり、万全の準備をして臨みました。レースは平常心で冷静に歩くことを心掛けました。これまでの持ちタイムでは、出場選手のランキングで24位でしたが、後半粘って16位でゴールすることができました。今の自分の力を全て出せたレースでした。ゴール後は達成感と、これまでお世話になった方々への感謝の気持ちがあふれ、言葉になりませんでした。

今回、大学在学中から意識してきたオリンピックに出場でき、諦めずに競歩を続けてきて良かったと心から思います。今後の目標は、「東京オリンピックでメダル獲得」。これから4年間でしっかり経験を積み、レベルアップをして競技人生最高のパフォーマンスができるようにがんばります。後輩の活躍にも期待しています!

立教のプールから メダリスト誕生!

パラリンピックを終えた9月23日、立教のプールを練習や合宿に使用しているメダリストらが来学し、メダル獲得を報告してくださいました。日本身体障がい者水泳連盟会長の河合純一氏は、「日本ではいまだにしょうがいのある方々がスポーツをする環境が十分とは言えない状況の中、最新の、しかも50mのプールを提供していただけたことは、練習に専念し、着実に力を付けることに大きく大きくつながりました。今大会の結果はチームとしてはまだまだ満足していませんが、2020年の東京に向けてすでに始動しています。今後もご支援をお願いいたします」と述べられました。

(後列右から)神谷昭男立教学院理事長、吉岡知哉立教大学総長、 峰村史世リオパラリンピック水泳日本代表監督

【選手のコメント】
山田 拓朗 選手(前列右)
銅メダル 男子50m自由形(S9)
初出場から12年、ようやくメダルを獲得できました。東京に向けてしっかりと取り組み、よりいい色のメダルをかけられるよう、引き続き精進していきます。

木村 敬一 選手(前列右から2番目)
銀メダル 男子50m 自由形(S11)・100mバタフライ(S11)
トレーニング拠点を確保できたことがメダルにつながったといっても過言ではありません。ありがとうございました。

中島 啓智 選手(前列左から2番目)
銅メダル 男子200m個人メドレー(SM14)
立教のプールはとても泳ぎやすいプールでした。東京で金メダル、そして世界記録を突破することを目標としてがんばっていきます。

津川 拓也 選手(前列左)
銅メダル 男子100m背泳ぎ(S14)
リオでは目標としていた背泳ぎでのメダル獲得と、個人メドレーで自己記録更新しての決勝5位を達成できて満足しています。東京ではもっと上を目指します。

通訳ボランティアとして活躍 堀池 桃代さん

社会学部メディア社会学科3年次/ サンパウロ大学へ1年間の交換留学中 堀池 桃代さん

幼いころサンパウロに住んでいた私にとって、ブラジルは第二の故郷。リオから東京へのバトンをつなぐという、両国にとって大きな意義を持つ大会期間中にブラジルに滞在しており、その上、同じ学部学年の若杉遥さんがパラリンピックに出場すると知り、通訳ボランティアに応募しました。オリンピックでは、メディア対応や試合後の選手インタビューの通訳を、また、日本チームが大活躍したラグビー会場では、選手へのインタビューも担いました。パラリンピックで若杉さんの通訳としてお手伝いできたときは、本当に感動しました。

今回、自分の語学力のつたなさを歯がゆく思いましたが、言語を勉強することで広がる世界とその楽しさにも改めて気付きました。今後も英語、ポルトガル語を勉強し、さまざまなことに挑戦したいと思います。

立教アスリートの世界的活躍を振り返る 立教学院展示館が企画展とトークイベントを開催

8月1日から10月16日まで、立教学院展示館で企画展「世界に羽ばたくスポーツ文化─『立教』の挑戦─」を開催。1924年のパリオリンピックから1964年の東京オリンピック、戦前の野球部のアメリカ遠征や山岳部のヒマラヤ初登頂など、立教生の世界での活躍と挑戦を振り返りました。10月16日のホームカミングデーでは、東京オリンピック、リオデジャネイロオリンピックに出場した立教アスリートによるトークイベントを開催しました。
立教学院展示館トークイベント
世界に羽ばたくスポーツ文化~「立教」の挑戦~

10月16日(日)11:00~12:30
15号館(マキムホール)MB01教室

東京オリンピック(1964年)出場の荒木敏明さん(1965年卒業/フェンシング)、山内政勝さん(1966年卒業/漕艇)、横山謙三さん(1966年卒業/サッカー)とリオデジャネイロオリンピック出場の岡田久美子さん(2014年卒業/女子20km競歩)を迎え、オリンピックでの体験や学生生活について伺いました。

東京パラリンピックの会場を満員に!「立教スポーツ」編集部がゴールボールの広報を担当

日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)が、大学スポーツ新聞部の学生を広報インターンとして競技団体に派遣する「パラリンピック競技 広報支援プロジェクト」に、「立教スポーツ」編集部の学生3名が参加。ゴールボールを担当し、大会や強化合宿の取材など、広報活動を行っています。メンバーの浅野徹さん(社会学部3年次)は、「非常に小さな力ではありますが、競技の魅力を発信し続け、東京パラリンピックでは、ゴールボールの会場を満員にしたいです。満員の観客が固唾(かたず)をのんでシーンと見守る中で、ボールの鈴の音が行き来する。そんな様子を見たいです。また、その時に会場で広報として活躍するであろう後輩たちも育てていきたいと思います」と意気込みを語ってくれました。

プロジェクトの活動は、現在も続いています。学生たちが、自主的に各競技を取材した様子は、パラサポのFacebook【広報インターン】で発信されています。

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