企画講座C
産学連携による課題解決型授業「企画講座C」─Project-Based Learning─
2013年度にスタートを切った、経済学部のキャリア教育の柱である正課「企画講座C」も、今年で3年目を迎えました。当科目は、協力企業から提示される具体的な課題に対し、解決策の検討や提案に取り組む中で、社会理解・職業理解を深めることはもちろん、専門科目として学ぶ経済学と実社会で起きている問題とのつながりを実感してもらうことを目的に展開しています。
今年度の授業前半をご担当いただいたのは、科目の立ち上げ当初からご支援いただいている、株式会社Plan・Do・See。ホテルやレストラン、ウエディングの企画運営・プロデュースを主な事業とする企業(様)です。昨年度までは、課題提示から最終発表まで全ての回を学内の教室で行ってきましたが、「より会社の一員としての意識を強く持って、企画の仕事をリアルに体験してもらいたい」との想いから、授業初回と最終発表日には本社オフィスの会議スペースをお借りして課外授業を実施しました。さらに、初回には"入社式"を模したセレモニーと名刺交換も体験させていただきました。
今回の課題は、「次の50年も愛されるThe Sodoh Higashiyamaの戦略を立案せよ」!Plan・Do・Seeが実際に運営する京都の店舗を題材に、50年後の未来を想定して大改装を行うとしたら、どのような提案をするかというものです。企業が掲げるビジョンやミッションを背負い、各チーム4名で資料収集・情報分析・ディスカッションを約1ヶ月間重ね、先輩社員の皆様を前にプレゼンテーションを行いました。
結果、ターゲット層拡大のための新規プランや、人生二度目のプロポーズという文化自体の発信、また訪日外国人に対するサービスなど様々な切り口の面白い提案が集まりました。発表時の堂々とした立ち振る舞いからも、彼ら・彼女らがどれ程真剣に、熱意を持って取り組んできたかがしっかりと伝わってくる内容でした。
今回の経験で得た達成感や悔しさを忘れることなく、学生の皆さんには「こんな未来になったらいいな」をひとつひとつ着実に叶えていくための豊かな発想力と力強さを持って、近い将来、立教大学経済学部から羽ばたいてもらいたいと願っています。