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立教大学法学部

学部案内


法学部では、大学でしか学ぶことのできない「学問」としての法律学・政治学と、「実践の学」としてのそれとを有機的に結びつける努力を重ねてきました。スタッフの高い研究水準が、単なる技術教育を遥かに越える、知的刺激に満ちた教育を実現しています。 法学部での勉強はしばしば法曹界に進むための知識と同一視されてきましたが、ここで身につける知的・実践的能力は、現代のあらゆる組織において有効に発揮されることになるでしょう。とりわけ、狭い意味での法曹養成機能が、職業大学院としての法科大学院に集中されることになったいま、組織を組み立て、制度を形成し、人間の活動を活性化していくための法的・制度的な基礎力養成の場として、法学部が果たす役割はますます重要になってきています。

法学部では創立以来の伝統を踏まえつつ、現在、さまざまな改革を行っています。カリキュラムは基礎から応用へと展開する多様な科目構成をとることになります。 そして、法学科は、制度構想と組織運営の法的能力を、 国際ビジネス法学科は、 国際化する企業活動の現状に対応する総合的学力を、政治学科は、グローバル化する現代社会の諸問題に対処する指導力を、 それぞれ育成することを目指します。


法学部長 角 紀代恵     


入試を控えた皆さんへ

読書をするということ

立教大学法学部では、このほど、みなさんが大学に入るまでに、あるいは大学に入ってすぐに手にとり、繙くことを望む文献のリストを作成しました。すべて法律と政治、そして社会科学全般に関する基本的な本ばかりです。みなさんが購入しやすいように、新書、文庫を中心に選びました。大学一年生程度の学力で理解可能なものを用意しましたが、中には読み通すのが難しいと思われるものがあるかもしれません。

その時には途中で諦めずに、読み通すのも一つの方法ですし、あるいは少し時期をおき、後で再度挑戦するのも良い方法です。みなさんに余計な先入観を与えたくないがために、あえて難易の区別はつけていません。



【自分の世界を広げるために】
【社会科学への招待】
・永井均 『<子ども>のための哲学』
講談社現代新書
・ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟』
光文社古典新訳文庫(亀井郁夫訳)ほか
・クローバー(行方昭夫訳) 『イシ--―北米最後の野生インディアン』
岩波現代文庫
・M.J. アドラー、C.V. ドーレン(外山滋比古他訳) 『本を読む本』
講談社学術文庫
・夏目漱石(三好行雄編) 『漱石文明論集』
岩波文庫
・ティム・オブライエン(村上春樹訳) 『本当の戦争の話をしよう』
文春文庫
・吉野源三郎 『君たちはどう生きるか』
岩波文庫
・ジョナサン・スウィフト(平井正穂訳) 『ガリヴァー旅行記』
岩波文庫
・福沢諭吉 『福翁自伝』
岩波新書
・岩井克人 『会社はこれからどうなるのか』
平凡社
   【法の世界】
【政治を見る眼】
・プラトン 『ソクラテスの弁明』
岩波文庫(久保勉訳)ほか
・カフカ 『審判』
白水uブックス(池内紀訳)ほか
・大岡昇平 『事件』
新潮文庫
・真山仁 『ハゲタカ』
講談社文庫
・古関彰一 『新憲法の誕生』
中公文庫
・ハンス・P. リヒター(上田真而子訳)
『あのころはフリードリヒがいた』
岩波少年文庫
・ジョン・リード(原光雄訳) 『世界をゆるがした十日間』
岩波文庫
・シュテファン・ツヴァイク(高橋禎二、秋山英夫訳) 『ジョゼフ・フーシェ―ある政治的人間の肖像』
岩波文庫
・石牟礼道子 『苦海浄土---わが水俣病』
講談社文庫
・ジョージ・オーウェル(新庄哲夫訳) 『1984年』
ハヤカワNV文庫

大学生活をできるだけ豊かに過ごすためには、世界、そして自分についてよく知ろうとすることが大切です。読書をするかしないかによって、人間としての成熟度に大きな開きが生じます。そう言われてギクッとした人はいませんか。読書は習慣ですから,是非いまのうちから深い内容の本を沢山読んで、大学生活への軽やかな助走を始めてください。



世の中の動きをつかむ

つぎに、大学に入る前の準備についてもう少しお話ししましょう。まず、自宅で購読している新聞に興味を持って下さい。法学部で学ぶ基礎としては、政治・国際・経済などの特集記事や解説が役立ちます。次に、もし高校や近所の図書館で、たとえば、『世界』(岩波書店)、『中央公論』(中央公論新社)などの総合雑誌をとっているようであれば、ためしにここ一年くらいの目次を見てみて下さい。世の中でどんなことが議論になっているのかがわかります。

そして、興味の持てることがあれば、ちょっと記事をのぞいてみて下さい。そうすると、いろいろとわからないことが出てきます。その時はちゃんと調べましょう。一番手っ取り早いのは、辞典・事典などで調べることです。お勧めは平凡社の『世界百科事典』です。高校の図書館に備え付けてあれば、ぜひ活用してみて下さい。CD-ROM版もあります。

それから、最近の事柄については、朝日新聞社の『知恵蔵』や集英社の『イミダス』、自由国民社の『現代用語の基礎知識』などが便利です。もちろんインターネットで調べるという手もあります。

大学の講義は、みなさんが高校で、世界史、日本史、地理、倫理、政治・経済の各科目を一通り勉強していることを前提になされます。ですから、選択などの関係で充分に勉強できていない科目があれば、自分でおさらいをしておいて下さい。法学部関係の授業では、とくに世界史、日本史、政治・経済の最低限の知識がないと困ることもあります。

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