
教育学科
内面成長と、英知の伝達。
生涯にわたる豊かな人間形成のあり方を探求します。
専修の特徴カリキュラム専任教員教員からのひとこと関連情報
専修の特徴
◎総合人間学としての教育学
あなたは教育学という言葉に何を連想しますか。教師になるために必要な知識体系でしょうか。それとも、教育活動を対象とした学問研究でしょうか。よく分からないという人もいるでしょう。教育学を勉強しても教師にならない人がいると聞けば、もっとわけが分からなくなるかもしれません。
実は、教育学とは、日々成長し変化し続ける人間を、多角的に分析検討する総合人間学なのです。あなたがこれまで成長してきた過程を振り返ってみれば、そこには実に多くの要素があったことが思い出されるはずです。
本学科が文学部の1学科として、キリスト教学、文学、史学などの人間研究の諸学科と並んであるのはそのためなのです。
本学科は、文学部教育学科として、総合人間学としての教育学の性格を十分に生かせる強みを持っています。
◎人間科学者としての教育学者
その強みを具体的に述べれば、文学部基幹科目や他学科専門科目の履修が可能であることはもとより、学科の壁を越えて文学部教員が共同して授業を展開し、多様な学科の学生が一体となって学ぶことができるカリキュラムが用意されているといったことにありますが、ここには、教育学を総合人間学として捉えようとする私たちの姿勢が表れています。
本学科教員は、教育哲学、教育心理学、教育社会学、教育史学、教育思想、比較教育学、社会教育、美術教育、音楽教育などを専門としていますが、同時に、広い意味での人間科学者でもあるのです。
◎現代の教育課題に応えるために
ゆとり教育と学力低下問題、いじめや不登校などの教育問題、心の時代における教育臨床問題、国際化社会における学校教育問題など、現代的な教育問題を考えるための講義科目を展開します。
◎カリキュラムの特色--理論と実践との相互交流
このような、幅広く、しかも深い人間観察に基づく教育観が、教育研究の運動体としての学科のまとまりを支え、本学科の教育研究の性格を特徴づけています。
そうした特徴は、1年次の「入門演習」、3年次の「演習」という正課の必修ゼミナールにはじまり、各ゼミ主催の夏合宿などの正課外活動への教員の参加といった、学生と教員との旺盛な相互交流にも表れています。人間とは何か、成長とは何か、学校とは何か、現代の教育問題はなぜ起こるのかといった多様なテーマをめぐって、教員と学生とが一緒になって、徹底的に討議し追究しています。 その上で教育学科のカリキュラムは、教育哲学、教育心理学、教育社会学などの理論的分野の基礎の上に、教育方法の原理や歴史、学校教育および社会教育における教育方法、各教科の教育方法など、広い意味での「教育方法」に重点を置いています。
このことは本学科が具体的人間に触れる教育実践を重視していることを意味しています。それゆえにボランティア活動などを単位として認める「教育実践研究」という科目などを置き、学生と社会とのつながりを大切にしています。
◎教育学専攻と初等教育専攻
3年次になると、各自の希望をもとに、教育学専攻課程と初等教育専攻課程に分かれ、共通部分を持ちながらもそれぞれの専門の学習を深めていきます。ただし、3年次の演習や、卒業論文作成は学科共通です。
教育学専攻課程では、総合人間学の観点から教育に関する思考を深めていくことになります。地方公共団体などの教育・福祉部門、教育産業やマスコミをはじめとする一般企業などで活躍できる人物の育成が目指されています。また、中学・高等学校教諭(社会・公民)1種免許状が取得できるほか、図書館司書、博物館学芸員、社会教育主事などの資格をとる道も開かれています。
初等教育専攻課程では、教育について広い視野に立つしなやかな感性と深い人間理解に基づく鋭い見識を兼ね備えた小学校教師の養成が主たる目標になっています。そのために、教育学専攻課程と共通の科目に加えて、教材研究、教育実習などの教職専門科目が盛り込まれており、課程修了者は小学校教諭1種免許状が取得できます。また教育学専攻課程と同様、図書館司書、博物館学芸員、社会教育主事の資格取得の道もあります。
教育学科の卒業生は、地方公共団体、社会教育施設、一般企業、マスコミなどで活躍するほか、その多くが小学校や中学・高校の教壇に立ち、教育の現場で重責を担っています。
カリキュラム
このページのトップへ専任教員と講習テーマ・研究分野
| 名前 | name | 研究分野 | HP |
|---|---|---|---|
| 有本 真紀 | ARIMOTO Maki | 音楽科教育、歴史社会学 | |
| 市川 誠 | ICHIKAWA Makoto | 比較教育学 | |
| 石黒 広昭(2012年度海外研究) | ISHIGURO Hiroaki | 教育心理学、発達心理学 | |
| 北澤 毅 | KITAZAWA Takeshi | 教育社会学、逸脱行動論 | |
| 河野 哲也 | KONO Tetsuya | 哲学・倫理学(現象学、科学哲学、教育哲学など) | |
| 前田 一男 | MAEDA Kazuo | 近代日本教育史、教師教育論 | |
| 太田 美幸 | OHTA Miyuki | 生涯学習論、国際教育論 | |
| 坂倉 裕治 | SAKAKURA Yuuji | 教育思想史、道徳教育、教科外教育 | |
| 冨安 敬二 | TOMIYASU Keiji | 美術教育、芸術教育論 | |
| 吉岡 有文 | YOSHIOKA Arifumi | 認知科学、科学教育論 |
教員からのひとこと
◎北澤 毅 教授

近年、「心の教育」の必要性が叫ばれている。しかし「心の教育」とはどのような教育のことだろう。そもそも「心」という曖昧な言葉によって何が意味されて いるのか。さらには、知識を教える方法と同じように「心」を教育する方法というものがあるのか。
こうした問題を素通りして「心の教育」というスローガンが 一人歩きすることには警戒が必要である。

