修了生紹介

北見 幸一さん(2005年修了)

北見 幸一さん

北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。
博士(経営学)。1972年生まれ。1997年株式会社電通パブリックリレーションズ入社。
2005年立教大学大学院ビジネスデザイン研究科修了、MBA取得。
2007年株式会社電通パブリックリレーションズ退社。
2007年北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院助教。
2009年立教大学大学院経済学研究科経営学専攻博士後期課程修了、博士(経営学)取得。
2009年より現職。北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院で国際広報論講座分野を担当。北海道大学東アジアメディア研究センター員。
著書『企業社会関係資本と市場評価―不祥事企業分析アプローチ-』(学文社,2010)など。

Q 大学院進学を決めた理由、動機
大学院に進学する前は、民間企業でPR関係の仕事に従事していました。社会に出てからビジネスマンを5年ほど経験しましたが、PRの仕事は、経営者・役員レベルの案件を扱うことがとても多く、また危機管理などの案件も扱うことから、「経営学」に関する勉強を体系的に行いたくなった、そして、PRの業務を経営学的視点で整理したくなったというのがきっかけです。
Q 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科を選択した理由
当時、まだMBAコースは少なかったのですが、ビジネスデザイン研究科の魅力は、立地もよく、通学に便利であること、平日夜間と土日で修了可能なこと、また、実務的な教育だけではなく、研究的視座もしっかりしていることです。また、開設講座数が他大学院よりもかなり多く、選択肢があることが魅力です。学生の様々なニーズに対応できる点もよいと思います。
Q 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科で何が習得できたか、何を得られたか (知識、スキル、その他大学院生活から得られたもの)
今までとは違った視点から物事を考えることができるようになったことです。実務において、「企業価値」なんていう言葉を容易く使っていますが、真の意味を理解して使用している人はあまり多くはないと思います。企業イメージや企業ブランドなどと混同しがちです。大学院では、あえて自分の業務に馴染みが薄かった経営財務を積極的に勉強しました。その結果、「企業価値」の持つ意味を理解し、経営財務の視点からPRの重要性を再認識しました。
Q 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科を選択した理由
現在は大学で研究・教育を行う立場に変わりました。きっかけはビジネスデザイン研究科にあります。ビジネスデザイン研究科での知的な刺激がなければキャリアチェンジはなかったでしょう。ビジネスデザイン研究科では、「ゼネラリストのスペシャリストを養成する」ということが言われていましたが、まさにそれが重要だと思います。研究者になると自分の専門分野しか見えなくなりがちですが、幅広い視野が研究にも必要です。
Q 大学院での勉強は現在の仕事、今日のあなたにどのように役立っているか。

現在、北海道大学では「広報・PR」に関する分野も担当しています。「広報・PR」は一昔前までは宣伝と同一に捉えられていましたが、最近、ようやく「広報・PR」の重要性が認識されてきたように思います。しかし、日本はまだまだというのが現状です。
アメリカではPR講座を持つ大学は500校以上あると言われており、中国でも「公共关系」(中国語でPR)の講座数は日本よりも圧倒的に多数存在します。日本において「広報・PR」の社会的理解をもっと促進する必要があると考えています。PRは言葉の通り、パブリックリレーションズです。企業が社会の中で持続的に発展していくためには、社会との関係づくりが非常に重要なカギとなっています。私は経営学が専門なので、経営の視点からPRの重要性を論じていけるよう研鑽して参りたいと思います。