修了生紹介

宮木 大さん

宮木 大さん

2001年4月 慶應義塾大学医学部救急医学入局
2004年4月 UNC(University of North Carolina)Emergency Medicine Resident
2007年4月 慶應義塾大学医学部救急医学助教
2009年4月 川崎市立川崎病院内科・総合診療科 副医長
2010年4月 慶應義塾大学医学部救急医学臨床講師
2010年4月立教大学大学院ビジネスデザイン研究科博士課程前期課程入学
2012年3月立教大学大学院ビジネスデザイン研究科博士課程前期課程卒業
2012年4月医療法人社団楓の風理事長

大学院進学を決めた理由、動機

大学病院で勤務をしていましたが臨床スキルを維持するために自ら希望して市立病院へ出向することになりました。その際、後期臨床研修医のマネジメントを任されることとなりました。それまで少数の初期臨床研修医を指導した経験はありましたが、約20名の若手医師のマネジメントを行ったことは無く、彼らの今後に大きくかかわるキャリア形成や人材管理について、もっと専門的に学ぶ必要があると感じました。当初はコーチングを学習することも検討したのですが、人材育成のみに限らず、俯瞰的に物事をみるといったより広い視野を得るには大学院の方が向いていると考えました。

Q 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科を選択した理由

立教大学大学院を選んだのは、夜間に通えて仕事との両立が可能なことと、実務家の先生方から学んだ内容が直接に現場で生かせると判断したからです。また、「患者さんは自分の人生を自分で選択して生きるべきだ」と考えてきた私にとって、立教大学大学院には単に経営を学ぶ講座ではなく、ホスピタリティを前面に打ち出した講座が多い点も魅力に感じました。

本研究科で何が習得できたか、何を得られたか(知識、スキル、その他大学院生活から得られたもの)

以前から「多様性」についての考え方を重要視してきましたが、年齢、性別、業種、役職など様々なクラスメートと交流し、1つの物事に多くの視点があることを学んだことが非常に大きかったと思います。どうしても同じような物の見方をする集団に所属してきたため、他者の意見を聞き、自分の意見を出して議論するといったことは当初は非常に大変でしたが、それ以上に経験やリーダーシップなどを学ぶことが出来、有意義でした。

さらに、前日に学習したモデルやスキルを翌日に勤務場所に用いることが出来ました。医師への360度評価を導入しキャリア構築に使用したことは大きな前進であったと考えます。

大学院での研究は「初期臨床研修医の勤務に対してのモチベーション」を対象としました。この研究の過程から派生した新しい知見や新たに作成された質問項目はその妥当性について現在も研究を継続しています。

大学院での勉強は現在の仕事、今日のあなたにどのように役立っているか。

MBAを取得したことは目標ではなく、単なる過程に過ぎないと考えています。大学院での在籍中に物事の捉え方を学ぶのであって、その得た力をキャリアにどう生かすのかは自分次第だと思います。

現在、大学院の同級生らと医療法人を立ち上げ、訪問診療専門のクリニックを運営していますが、日々の運営だけではなく、地域社会にどのように貢献できるか、などを皆で議論する際に大学院で学んだことが役立っています。

今後のキャリアプラン、展望

今後、在宅医療は地域社会のインフラとして必要不可欠なものと考えられます。しかし、地域によってニーズが違うので、地域ごとの実情にあったクリニックを、地域と話し合いながら作っていくいわゆるcommunity-plannningといった考え方が必要になると思います。各地域の実情を把握しながら、我々がどの様な形でリソースを提供できるかを考え、地域との話し合いを重ねつつ必要とされるクリニックを作っていく、といった「真っ当な医療を真っ当に行う」クリニックの更なる開設を色々な地域で目指していきます。