修了生紹介

崔 漢拏(チェ ハンラ)さん(2004年修了)

崔 漢拏(チェ ハンラ)さん

某企業 プロモーション業務担当(韓国)
ビジネスデザイン研究科ビジネスデザイン専攻 2009年3月修士課程修了
現、野村総合研究所グループ NRIネットワークコミュニケーションズ 勤務

大学院進学を決めた理由、動機

私が大学院進学を決めた動機は、「経営知識」と「論理的思考」の修習でした。

私は、韓国でプロモーション業務を担当した経験から、マーケティングに興味を持っていました。現場の経験、書籍、セミナーなどを通じて、専門知識を得ましたが、物足りない感覚がありました。視野を広げて考えてみると、産業、業界、競合、顧客、企業の中に自分の業務があり、自分の業務を理解するだけでは、こうした物足りない感覚は解消できないと考えました。自分の業務は組織の中の一部分であり、根本的に組織そのものの理解が必要だと判断し、企業の経営に目を向けるようになりました。それで、専門大学院で経営について全般的に理解を深めた上で、マーケティングについてもより体系的に勉強したいと思いました。

私は大学院での研究活動を通じて、論理的な思考力を養いたいと考えました。知識と経験を論理的にまとめる能力があれば、物事を分かりやすく他人に伝えることができます。これは、どこの組織でも必要で、特にリーダーには欠かせない能力です。将来、私は社会事業を営みたいと考えていますが、そのためにリーダーになるための必要な能力を備えたいと思いました。

Q 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科を選択した理由

進学にあたって、大学院を探してみると、ファイナンスと会計に集中したカリキュラムの学校が多くみられました。私はマーケティングを専門にしたかったので、マーケティングの科目を中心に色々な大学院のカリキュラムを見ましたが、立教のビジネスデザイン研究科は、組織、人事、戦略など、他の科目も満遍なく講義が開設されていました。加えてホスピタリティ系、エンタテイメント系、IT系など、特色のある講義が多く見られました。特に、ビジネスシミュレーションという科目が魅力的でした。シミュレーションを通じて、自分の業務では経験できなかったことが勉強できそうで、仮想の会社を経営するビジネスゲームという内容が面白そうだと思いました。実際に1年次に半年間受講しましたが、経営に関する専門知識を総合的に学習する授業で、思考力を高める有意義な時間でした。チーム対戦で、戦略を立てることは悩ましく、難しい課題でしたが、チーム内の仲間意識も強くなる面白い科目でした。

また、大学院選択の付加的な要素として、研究会活動、セミナー開設、人的ネットワーク、図書館などの勉学環境もみました。特に、研究会、セミナーが多かったので、学外活動にも活発的だという印象を持ちました。講義以外にも勉強ができる機会が多そうだと思いました。 実際、予想以上にセミナーも多かったですし、学会や研究会などの学外活動も活発でした。

本研究科で何が習得できたか、何を得られたか(知識、スキル、その他大学院生活から得られたもの)

経営に関する全ての分野の基礎知識を得たいと思いましたので、数多くの科目を受講しました。「会計」と「ファイナンス」はまったく素人でしたので、難しくて数日悩んで毎回課題をこなしました。「マーケティング」と「組織」については普段から興味を持っていましたので、自分が持っている知識に加えて、一層深く専門的研究ができました。入学する前は、経営に関する知識のバランスが取れていなかったので、自信を持てないところがありました。2年間の学習で、経営の一連の流れが分かりましたので、将来のキャリアへのステップが作られたと思います。

また、大学院での学習によって、以前と比べて、物事を考える視点が変わりました。修士論文を書きながら、自分が「分かっているようで分かっていない」と気付くことが多かったです。指導教授とのフィードバックで、「何が説明できないか」、「説明するために何を調べるべきか」、「情報をどのようにまとめて論ずるか」の繰り返しで、論理的に考える訓練ができたと思います。 ゼミ(論文指導)では、講義で学んだ知識を発展させるために、必要な土台をどのように作るかのプロセスを学びました。

大学院での勉強は現在の仕事、今日のあなたにどのように役立っているか。

私は、大学院での研究によって、視野が広がり、森を見て木を見る視点が持てるようになりました。そして、市場の動向、産業の動き及び企業の経営について勉強している内に、企業を取り巻く環境に敏感になりました。最近の出来事から考えると、金融危機など、市場は急激に変化し、それに伴い企業の動きも変わりつつあります。そのため、私たちも常に新たなことに挑戦しなければならなくなっていますが、新たなことをどう始めればいいのか、その「入り口を開く方法」を大学院で学んだと思います。

私は修士論文で、ウェブマーケティングについて研究しましたが、研究を進める中で、「思った以上急速にIT化が進んでいる、マーケティングの専門家はもっとIT技術を活用するようになる、今よりIT技術の専門知識が必要になる」と考えました。それで、卒業後ITという新たな分野へ挑戦し、現在も続けています。私にとってはまったくゼロから始める技術分野ですので、当然壁にぶつかる事も少なくありません。仕事で壁にぶつかるとき、研究生活の中で、難しくて悩み続けた結果、多くの課題をやり遂げることができたという、大学院での経験を思い出します。少しずつ目標に近づき、「IT技術が分かるマーケティングの専門家」と自信をもって言えるようになりたいという「ビジョン」を持っています。

今後のキャリアプラン、展望

今後のキャリアについて、短期間の具体的な計画は立てていますが、自分の能力をどこまで伸ばせるのか、そして環境の変化によって、キャリアプランは修正していくと思います。

私は、自分の「理想(ゴール)」としては、将来「社会事業を営む」ことですので、それに必要な能力を養うように努力し続けたいです。

私は、自分の「目標」を5年ごとに大まかに分けて考えています。最初の5年は、IT技術に携わる業務に関わり、「IT技術をどのようにマーケティングに活用できるのか」について、技術の活用手法を身に付けたいと思います。その後、本格的にマーケティングにIT技術を活用し、マーケティングの専門性を深めたいと考えています。10年後には、自分のマーケティングの専門分野の一つとして「ウェブマーケティング」を持ち出せるくらいに、IT技術を融合したマーケティングの手法を確立したいと思います。