立教の生命理学とは

立教大学理学部では、1949年の発足当時から生物物理学と生物化学の研究と教育を行ってきました。その基礎の上に1994年に化学科生命理学コースができて、2002年に学科として独立しました。ですから、立教の生命理学科は、1953年のワトソンとクリックによるDNA2重らせん構造の発見以前から、分子レベルの生命科学研究を続けてきた、立教の伝統に基づいて築かれた学科なのです。また、大学院の生命理学専攻は学科に先だち1996年にできています。

ポストゲノム時代の今日、立教の生命理学では「一味ちがった」生命へのアプローチを目指しています。それは、生命現象を、「理学」として(目先の応用を追い求めるのではなく)、分子科学に基礎をおいて(DNAやタンパク質といった生物をつくる分子から)、多面的にとらえることです。「生命理学」という耳慣れない言葉には、「いわゆる生物学科とは違う」という私たちの考えが込められているのです。

「物理や化学が苦手だから」ではなく、生命現象に本当に興味を持った、意欲ある人たちの積極的な挑戦を期待しています。

目のとどく少人数教育

立教理学部の大きな特徴は「少人数教育」。学生同士、学生と先生がお互いをよく知ることのできる大きさのクラスで、学生ひとりひとりに目がとどく指導を行います。とくに「卒業研究」では1研究室あたり6人程度という、私立大学では最良クラスの緊密な指導を受けることができます。「卒業研究」や大学院での「特別研究」では、最新の機器を用いた研究をおこなうことができます。

生命理学科Q&A

 「生命理学科」では何を勉強するのですか?
DNAやタンパク質といった、生物をつくっている「分子」を基礎として、「生きている」姿を理解するための考え方や知識を学びます。つまり、新聞やテレビで毎日見聞きする「遺伝子」「DNA」「ゲノム」「タンパク質」といったものが、どのように働くことによって私たちが「生きている」のか、を勉強します。
「生物学科」と「生命理学科」はどう違いますか?
伝統的な「生物学科」では動植物の行動や生態や体の仕組みを中心に学ぶのに対して、「生命理学科」では、生物をつくっている細胞の仕組みという「生きている基本の姿」を中心に学びます。いずれにしても、高校の「生物学」が記憶中心になりがちであるのに対して、大学での勉強では「考えること」がより大切です。
高校で「生物」をとらなかったのですが・・・?
「生物学序論」では高校レベルから生物学を教えます。また「化学序論」では高校レベルから化学を教えます。
実験は沢山できますか?
大学に入ったらすぐに週に1回の「生命理学基礎実験」が始まります。1年生の秋学期には物理学と化学の実験をやります。これらの積み上げを生かして、いよいよ2年生の秋学期から「生命理学実験」を始めて生命理学の実験のやり方を学びます。そして4年生では、それまでに勉強したことを活かして、1年間みっちりと「卒業研究」を行います。
コンピュータの勉強もしたいのですが・・・?
生命理学科のカリキュラムの中には、「基礎情報科学」と「バイオインフォマティクス」の2科目があって、コンピュータの基本とバイオでのコンピュータ応用について学ぶことができます。「生命理学実験」にもコンピュータを使った課題があります。また、数学科のカリキュラムにはコンピュータに関するもっと高度な科目がたくさんあり、それらの科目をとることもできます。立教大学には先駆的なネットワークシステムV-Campusがあり、充実したコンピュータ環境で勉強することができます。
生命理学科で勉強したことはどんな役にたつのですか?
「21世紀はバイオの時代」と言われていますね。生命理学科からも、製薬・化学・食品といったバイオ業界に卒業生が就職しています。でも、立教大学理学部のモットーは、「すぐに役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」。応用の可能性については「バイオテクノロジー」で学びますが、日進月歩の「バイオ」だからこそ基礎をしっかり固めておくことが大切です。急がば回れ!
卒業したあとはどうなるのですか?
生命理学科では、おおよそ1/3から半数の卒業生が大学院に進学しています。研究や開発に携わる職に就くためには、大学院での勉強が必要になっているからです。立教大学の生命理学の大学院では、学部での教育課程と一貫した教育を行っています。学部卒で就職した人たちは、製薬・食品・情報など幅広い業界に進んでいます。
学校の先生になりたいのですが・・・?
中学・高校の理科の教員免許をとることができます。そのためには、生命理学科の専門に加えて、教員になるために必要な事柄を勉強する必要があります。

卒業後の進路

生命理学科 最近5年間の卒業生の進路

卒業生の1/3から半数程度は大学院(立教大学および国公立大学(東大、東工大、横浜市立大など))に進学しています。 これは、専門教育を活かせる職に就くためには、 修士レベルの教育が必要であると考えられているからです。

学部卒業で就職した人たちは、幅広い分野で活躍しています。 食品・製薬・化学といったバイオ関係業種だけでなく、IT関連業種等にも多く就職しています。 これは立教大学理学部の「考え方の筋道を大切にする」 教育の伝統が認められているからです。


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