文学部を選んだ理由

学部別在学生インタビュー(大学案内2021)

2020/05/20

立教を選ぶ理由

OVERVIEW

文学部に所属する在学生にそれぞれの学科を選んだ理由などを聞きました。

文学部キリスト教学科4年次 阿部 遥さん(東京都 新宿山吹高等学校)

■学科の魅力
キリスト教とひと口にいっても美術、倫理、考古学など関連する分野は幅広く、4年間の学びをとおして自分が取り組みたい分野に出会うことができると思います。3年次以降の演習では、それぞれ異なる専門分野をもつ先生方のもと、1つの科目に限らず、複数選択することが可能です。自分の興味・関心をじっくりと探求し、自由に学べるのがキリスト教学科の魅力だと感じています。

■研究テーマ
演習では、キリスト教思想史における「愛」をめぐる諸問題について学んでいます。その中には、女性の社会的役割の変化や騎士道精神といったさまざまな要素が含まれます。これまでジェンダーに関する講義を受けたり、資料を読んだりしてきましたが、この演習をとおして、歴史的に見てきた女性のイメージを捉えなおす必要性を感じました。聖書にもあるようにキリスト教は「隣人愛」を大切にしているので、愛を学ぶことがキリスト教理解への一歩だと考え、この演習を選択しました。

■学科での学びを通して得たもの
もともと洋画を見ることが好きで、作品の世界をより深く知りたいという思いがキリスト教を学ぼうと思ったきっかけです。聖書の知識を身につけたことで、入学前にはわからなかった映画作品のバックグラウンドや世界観を理解できるようになりました。また聖書を読む中で、そのテクストが書かれた時代背景に目を向ける視点が養われました。これは、聖書に限らずさまざまな資料を読む際に役立っています。

文学部文学科英米文学専修4年次 伊藤 千裕さん(神奈川県 横須賀高等学校)

■学科を選んだ理由
米軍基地がある横須賀出身の私は、幼少期からアメリカ人の子どもと一緒に遊ぶ機会が多く、英語はとても身近な言語でした。世界共通語である英語を身につけることで、世界中の人と関わり、異文化に触れたいと思い、英語が習得できる学部を志望するようになりました。その中でも本学の英米文学専修は、英米文学の授業だけでなく、ネイティブ講師による少人数のクラスや英語でのディスカッションといった多彩な学びの機会があることを知り、大変魅力に感じました。

■学科での学びをとおして得たもの
本専修では、洋画を字幕なしで鑑賞してディスカッションしたり、英米文学の作品を原文で読んだりと、「英語で」学ぶ機会が豊富です。英米文学作品の原文には、日本語に存在しない差別用語が用いられているものもあります。多くの作品に触れ、人種差別やジェンダー問題について深く知ることができました。こうした学びを通じて、人間はどうあるべきか、これから世界はどうあるべきかといった、大きな視点で物事を考える力が身についたと思います。

■研究テーマ
幼い頃、近所にアフリカ系アメリカ人の一家が住んでおり、とても仲良くしていました。その経験から、黒人文学に興味があり、多くの作品に触れてきました。受講していた「演習B」は、人種差別や性差別など多くの差別に関して学ぶクラスで、これまでなんとなくしか知らなかった奴隷制についても深く学ぶことができました。制度的に廃止された後もさまざまな差別は根強く残っています。この問題は現代にも通じ、たとえばいじめの問題や男女の雇用機会の問題などにもつながると考えています。

文学部文学科ドイツ文学専修4年次 森下 信康さん(埼玉県 立教新座高等学校)

■学科の魅力
ドイツに関する多彩なテーマについて、とことん学びを深めることができる環境が本専修の魅力です。また2年次からゼミに所属できるため、自分の研究テーマについて早い段階から先生に指導を仰ぐことも可能。留学に関してもサポートが手厚く、多くの選択肢から自分の学びに合った留学先を選ぶことができます。実際に長期と短期、二度の留学を経験し、ドイツ流の考え方に至近距離で触れることができたのは、以降の学びにとって大きな収穫でした。

■おすすめの科目
1年次の必修科目「ドイツ語圏文化概論」では、ドイツ語圏の言語学から文化史までドイツに関して幅広く学ぶことができます。この授業をしっかり受け、理解を深めれば、以降の専修での授業のほぼすべてに通用する基礎知識が身につくと思います。また本専修の教授陣によるリレー講義であるため、今後どの先生のゼミに入れば自分の学びたいテーマを学べるかという見極めにもなるはずです。

■研究テーマ
ドイツ語の書き言葉における文法項目の1つである「Asyndeton」について研究しています。これは、本来接続詞がなければならないところに代わりにコンマが置かれている現象で、どのような条件で用いられ、どのような意味を持つのか、といったことを理解するべく学びを深めています。このテーマについて日本語で体系的に説明された文献がまだないため、人に見せられるレベルにまで体系化することを目指し、大学院でも研究を続けていきます。

文学部文学科フランス文学専修3年次 根本 ひかるさん(東京都 三輪田学園高等学校)

■学科の魅力
フランス文学専修の学生は穏やかな人が多く、学生間の仲が良いところが特徴です。1・2年次には語学や演習など必修の少人数クラスが多く、アットホームな環境を他学部からうらやましがられることがあります。専修全体で1学年が75名ほどなので、所属しているゼミ以外の先生方にも、顔を覚えていただけるくらい距離の近い関係です。そのため、学業上の悩みがある際にも相談しやすく、私は大学院進学を検討するときに話を聞いていただきました。

■おすすめの科目
2年次の夏に参加した海外フィールドスタディでは、フランスのヴィシーという地区に3週間ほど滞在し、語学学校に通いました。授業のない日は自由に観光することが可能で、私は運河のあるアヌシーという美しい街を訪れました。ヴィシーの人々や語学学校に通うさまざまな国籍の学生との交流をとおして、日本で生活していると気付けないようなことに気付かされる機会が多々ありました。最終日には、パリのルーヴル美術館やオルセー美術館を訪れ、古代ギリシアの彫刻や絵画などを鑑賞できたのも良い思い出です。

■卒業後の進路
大学院に進学し、さらに学びを深めたいと考えています。2年次の海外フィールドスタディをとおして自分の興味の見出すことができ、それを軸に据えて研究や読書に取り組めるようになりました。いざテーマに取り組んでみると、学部の4年間だけでは不足しているのではないかと感じ、大学院進学を決意しました。文系で大学院に進学した知り合いがおらず不安もありましたが、先生や院生の先輩方が親身になってくださるので、今はとても心強いです。

文学部文学科日本文学専修4年次 島田 正紀さん(埼玉県 開智未来高等学校)

■学科を選んだ理由
将来国語の教員になりたいと思っていたため、教職の免許が取得できる本学科を選択しました。念願かなって教師として就職することが決まったので、大学で培った専門性を生かし、生徒たちに国語の授業を通して日本文学の面白さ、奥深さを伝えていけたらと考えています。1人でも多くの生徒が日本文学に興味をもち、多様な考え方やものの見方を養ってくれたらうれしいです。

■おすすめの科目
文学作品とそれが映画化されたものを比較、考察する「文学講義313」という講義が印象に残っています。その中で扱った『複製技術時代の芸術作品』『小津安二郎の反映画』という文献が非常に面白く、毎週の講義が待ち遠しいほどでした。この2冊と出会い、文学研究には描写の方法や空間の描き方などさまざまな観点があると気付かされました。味気なく感じていたテクストを豊かなものとして捉えられるようになったのは、この講義のおかげです。

■学科での学びをとおして得たもの
複数の文学講義やゼミナールに参加したことで、文学のテクストを多様な観点で観察、分析できるようになったと感じています。また、多くの文学作品に触れる中で、さまざまな背景を持つ作中の人物に出会いました。彼らの生き方は現代社会にもどこか通じるものがあり、「そのような生き方もあるのか」というように多様な生き方を肯定できる客観的な視点を養えたと感じています。

文学部文学科文芸・思想専修4年次 三浦 萌衣(東京都 北豊島高等学校)

■おすすめの科目
ドイツの哲学者、エーリッヒ・フロムの思想を学ぶ「哲学講義5」は、自分の生活に身近なテーマが多く、特に印象に残っています。例えば「自己」について考える講義では、「どこまでがオリジナルの自分なのか」という問いを投げかけられました。自分自身の感情や思想だと思っていることは外部からの植え付けかもしれない。「あの靴が欲しい」と思う時、広告など外部からの影響を受けている。こういったことを学び、自分の人生や考え方を振り返る貴重な機会となりました。

■研究テーマ
「アイルランド文学・映画と植民地表象」というテーマで卒業論文に取り組んでいます。このテーマを選んだきっかけは、1年次の演習で扱ったアフリカ文学。アフリカを苦難の多い場所として西洋人が描いた作品に対抗し、幸福に満ちた場所としてアフリカを描いた文学に惹かれました。かつて植民地であったアフリカと同様に、アイルランドも元々はイギリスの植民地であり、アイルランドの文学や映画にも植民地であったことの影響が表れているのではないかと考え、興味をもちました。

■学科での学びをとおして得たもの
想像力が身につきました。想像といっても空想やファンタジーではなく、ある事象が、どのような人に、どんな影響を及ぼすのかを想像する力です。近年、若者の投票率の低さが社会問題になっていますが、その要因の一つに、「投票しないことで、どのような未来が待ち受けているか」を想像できる人が少ないことが考えられます。社会への関心を持つという意味でも大切な力を身につけられたと感じています。

文学部史学科4年次 千 奈津輝さん(東京都 新宿高等学校)

■学科の魅力
史学科で学んだことで、自分のアンテナがさまざまな物事に反応するようになり、日常生活で触れるあらゆる事象に興味が広がりました。たとえば、国際的なニュースを目にした時や海外旅行に出かけた時などに、背景となる歴史を知っていることで、その事象や国について深く理解することができます。史学科の学生は、まわりに流されずに自分の研究に打ち込む芯の強さがあり、全体的に落ち着いた性格の人が多い印象です。

■おすすめの科目
1年次の「入門演習」は、大学での学び方を身につける、最初の一歩となる科目です。史学科における学習方法を一通り教わった後、グループに分かれて1つのテーマを調査し、プレゼンテーションを行います。大学に入って初めて自分たちだけで課題に取り組み、成果を人前で発表した経験は、4年次になった今でも忘れられません。みなさんも、この授業で得たものを生かし、充実した4年間を過ごしていただきたいです。

■研究テーマ
卒業論文のテーマは「黒死病期の心性と死生観」。「黒死病」として知られ、14世紀にヨーロッパを襲ったペストが、当時の人々の心にどのような影響を与えたのか、ということについて研究しています。人間が長い歴史の中で抗うことができなかった「死」に対する人々の思想を研究することは、それぞれの地域の歴史を理解する上で、重要な基盤になると考えました。また自然災害の多い日本において、災害がもたらす人々への精神的な影響について興味があったことも、このテーマを選んだ理由のひとつです。

文学部教育学科4年次 福川 周(岩手県 盛岡第一高等学校)

■おすすめの科目
2年次の秋学期に履修した「教育哲学2」が最も印象に残っています。先生を含めた全員が円になって座り、日常生活の中で感じた疑問などをテーマに「対話」を行います。「議論」ではないため、時間内に答えを出す必要はありません。しかし、自分の考えを他者と話し合うことで新たな気づきが得られます。対話の楽しさと、そこから生まれる深い学びを実感することができ、とても充実した時間でした。

■研究テーマ
教育学科での講義やゼミで、さまざまな教育の問題に触れました。その問題の中にある本質を突き詰めたいと思い、教育哲学のゼミを選択。現在、私は「高校野球における球数問題」について研究しています。甲子園に出場する高校生のピッチャーが過剰な投球数によってひじや肩を怪我するケースが多く、それが社会問題となっています。この問題は、学校教育やスポーツ科学といった多様な観点から議論が行われており、非常に興味深いテーマだと感じています。

■学科での学びをとおして得たもの
最も成長した力は「批判的思考力」だと思います。これは、物事に対して否定的に噛みつこうとするものではなく、さまざまな問題や事象について「なぜだろう」「どうしてだろう」と疑問を持ち、考える力です。本学科では、自分たちが小学校の頃から当たり前のように受けてきた教育について、哲学、心理学、歴史学といった多様な学問領域から検討します。こうした学びによって、批判的思考力や探究する力を、みっちり鍛え上げられます。

CATEGORY

このカテゴリの他の記事を見る

立教を選ぶ理由

2020/05/20

OBに聞くリベラルアーツ×AI
 ~リベラルアーツ的思考をもち
...

株式会社フライウィール 代表取締役CEO(2000年 経済学部経済学科卒業) 横山 直人 さん