2018年は古豪復活元年 鍵はマネジャーの献身的なサポート

陸上競技部

2019/02/07

アスリート&スポーツ

OVERVIEW

古豪復活を感じている。2017年度は同志社大学対立教大学定期陸上競技戦で51年ぶりの男子総合優勝、東京箱根間往復大学駅伝競走予選会で11年ぶりに立教記録を更新、18年度の関東インカレでは1970年度の3位以来となる男子2部総合4強入りと、急激な成長曲線を描いている。活躍の立役者は誰か。グラウンドの隅々まで見渡すと──トラックの外で目が留まった。

起こせ、マネジャー改革

給水の際には選手の横を一緒に走る

新座キャンパスのセントポールズ・フィールドには甲高い声が響く。「56、57、58、先頭56秒です!......何だか緊張しちゃいます。選手ってこんな気持ちなのですね」。1周目のタイムを読み上げると、カメラを向ける記者に顔を向けて辻松マネジャー(観3)は照れくさそうに笑った。

縁の下にとどまらない活躍ぶりだ。現在マネジャーは8人。部員が100人を超えるのに対して決して多くない。記録会のエントリー申請はもちろんのこと、給水や記録管理、SNSの運営など仕事内容は多岐にわたる。5月に行われた関東インカレではサブトラックの陣地確保のために4時に起床し、寝不足の目をこすって待機列に並んだ。身体も心もフルに稼働させる仕事ばかりだ。

改革期があった。18年の年明け、当時の東島パートチーフ(現4)が上質なサポートを求めて「いろいろなことに挑戦してみよう」とマネジャーに投げかけた。

「URECY」での情報共有で選手に関する理解度は格段に向上した

重んじたのは全体での向上だ。練習や試合ごとにメッセージ共有アプリ「URECY」でその日の状況や感じたことなどの書き込みを始めた。他のマネジャーの取り組み、良かった点や感じたことなどから、次第に選手の傾向をつかめるようになった。

自信も、その裏付けもある。新たな取り組みの一環として、慶應義塾大学や法政大学などの陸上競技部に足を運び、吸収できるものを探した。だが、望月パートチーフ(観3)は「マネジャーの動きに関してはむしろ立教大学の方がいいかなと感じた」。サポートは既に強豪校の仲間入りを果たしているようだ。

おせっかいなほどのサポート

選手とのコミュニケーションもマネジャーの重要な仕事

マネジャーは母のよう、と言うことがある。望月は「関東インカレは忙しさのあまりマネジャー同士でいるときは話す気力がありませんでした。それでも全てが感動。続けていて良かったと思える」と目を細めて振り返る。夏合宿の指揮を務めた辻松は「最初は選手に対して、何だろうこの人たちはと思ったこともあります。でも最高学年になったいまでは、みんなかわいくてしょうがない」と笑った。共に戦った時間は思い入れを強くする。マネジャー全員が全日本インカレで渡すミサンガを「凝ったものに」と意気込んでいるそうだ。

関東インカレの際にも原田監督(中央)と選手全員に手作りのミサンガをプレゼント

思いは、選手にしかと届いている。「それこそ無償の愛だよ。試合のビデオにもマネジャーが自然と喜んでいる声が入っていて......本当に嬉しいよね」と松浦主将(コ3)。おせっかいなほどの手厚いサポートと、成長と結果で恩を返す選手たち。マネジャーと選手は強い絆で結ばれている。

古豪復活から黄金時代へ──。到底届かなかった夢景色が現実味を帯びていく。立大陸上競技部の更なる飛躍の鍵は、マネジャーの無償の愛だ。

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