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教員紹介

先住民族サーミを伝えること
~伊勢丹クリスマス・キャンペーン2014『Life is a Gift』に協力して~

(2) サーミ文化の<多様性>を伝える

 伊勢丹新宿店本館のウインドウ・ディスプレイは全部で12面あって、そこには、たとえば下の【写真2】のようなサケ漁を伝えるディスプレイもありました。また、伊勢丹新宿店メンズ館のウインドウ・ディスプレイでは、サケ漁の網や釣竿、ルアー等の現物展示もしました。さらに、(b) のサーミを伝える小冊子と、(c) のサーミを伝えるウェブサイトでは、「Sápmelaš ja Sámi Eatnan【サーミ人とサーミの大地】」というページで、サケ漁やライチョウ狩猟、ベリー採集等も紹介し、サーミの生業活動がトナカイ遊牧に限らないことを伝えています。

© 2014 ISETAN MITSUKOSHI 写真2:ウィンドウNo.10(全景)

© 2014 ISETAN MITSUKOSHI 【写真2:ウインドウNo.10(全景)】

  「サーミのお話 [vol.10]」
ノルウェーでタナ川、フィンランドではテノ川と呼ばれる大河テアットゥヌは、
もともとは固有名詞の地名ではなくて、サーミ語で大河を意味する一般名詞。
20kg級のサケ、コアッチムが北極海から遡上し、
川岸にはサケ漁に従事する「河川サーミ」が暮らす。
サーミは小さな子どものサケはティッティ、
3~7kgほどのサケはルオスユオルキと呼び、
成熟したサケだけをルオッサと呼ぶが、
20kg級の巨大な雄サケはコアッチムと呼ぶ。

 11月26日から12月9日まで伊勢丹新宿店本館7階特設会場で行なわれた特別展示でも、サーミ文化それ自体の<多様性>を伝えることに力を入れました。

 今回の、そして今年以降のクリスマス・キャンペーンのテーマは、人類の文化が多様性に満ちていることを伝えることです。であるにもかかわらず、その第1回目でサーミ文化を1つのノッペリとした画一的な文化として伝えてしまったならば、それこそ最初からテーマに反した、元も子もない話になってしまうでしょう。

 下の【写真3】は特別展示の風景です。

© 2014 ISETAN MITSUKOSHI 写真3:特別展示

© 2014 ISETAN MITSUKOSHI 【写真3:特別展示】

 民族衣装の向こうに掲げたパネルは、「Sápmi【サーミ】:言語と衣裳の多様性」と題し、「サーミの人々は1つの民族と考えられていますが、その文化には大きな地域的多様性があります」と伝えて、多様な言語と民族衣装の地域的分布状況を整理して示しました。

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