学生相談所
イベント・講演会(開催レポート)

RSS

講演会「悩むこと、生きること」

2010.01.14

実施概要

日時 2009年12月14日(月) 18:30~20:00
場所 池袋キャンパス 14号館D401教室
講師 若林 一美 氏 (山梨英和大学教授、「小さな風の会」代表)
内容 若林先生の講演は、子どもを亡くした親の会「ちいさな風の会」で、ご自身だけが「体験」をお持ちでないことへの問いから始まりました。体験とは何か?
有限な存在である人間は、同じ体験から異なるものを見る。しかし、体験は心の目で見ようとしない限り見えない世界があるのではないか。それは体験を引き受け、自ら立ち、存在の根幹に向き合うことによって見えてくる新しい世界ではないのだろうかと、原爆を体験した平山郁夫の画業、近代的ホスピスの創始者シシリー・ソンダースが末期がんの恋人と交わした言葉、アウシュビッツから生還した生物学者ジョージ・クラインの広島での体験、また「ちいさな風の会」会員の手記などを紹介しながらお話くださいました。
では、同じ体験を持たずに、悩み、苦しむ人の傍らにあって、人は何ができるのか?
それでもなお、ここにとどまり、その人のために心を尽くすこと(Remain here and watch.)。心の目で見る新しい世界での可能性をメッセージに、若林先生の講演は終了しました。
参加人数 25名
実施後記 早くからデス・スタディに目を向け、「ちいさな風の会」代表として子どもを亡くした親に寄り添ってこられた若林先生のお話は、チャペルや学生相談所で学生の悩みや苦しみに向き合う私たちにとっても大きな示唆と慰めを与えてくださるお話でした。大切なのは、手っ取り早く答えを見つけようとするのではなく、痛みに向き合うこと、心を砕くこと。クリスマスを前に、一人ひとりに語りかけるように静かにお話なさる若林先生と、参加者全てが自らを振り返る穏やかな時間を共に過ごしました。

参加者の声

・デス・スタディについて学ぶ機会がほとんど無かったので、こういった講演会に参加できたのは貴重な体験となった。
・傷のなめ合いではなく、悲しみの共有、受容することの重要さを感じた。
・心に沁み入るよいお話を聴かせていただきましてありがとうございました。効率のよい答えでなく”心を砕いて寄り添うこと”を心がけてこれからも生きていけたらと思います
・人は想像することで傷つくこともありますが、想像することで救われることもあるのだと思います。また、Correspondanceについて考えさせられました。どうもありがとうございました。
・「生きる」ということは、悲しいこと、つらいことを経て、はじめてそのありがたさがわかるのだと思います。普段、「生きる」ということはあまりにも当たり前すぎて、それがどれほど幸せなのかも忘れているけれど、悲しいこと、つらいことを経てはじめて他の人の優しさも冷たさも感じて、それで自分を見つめ直すことになるのだなと思いました。
・クリスマスを前に、自分自身、立ち止まることができたのが幸いでした。ありがとうございました。
・経験によって人はpitifulかpowerful、bitterかbetterになる、というお話になるほどと思いました。
・どうにもならない、どうしようもない。そのおもいに満ちた場所に留まることのむずかしさと大切さを改めて体に伝えていただいたように思います。ありがとうございました。

一覧へ戻る

ページの先頭へ戻る

立教学院デザインガイド モバイルサイト
池袋キャンパス(広報課)
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
TEL:03-3985-2202
新座キャンパス(新座キャンパス事務部)
〒352-8558 埼玉県新座市北野1-2-26
Copyright © Rikkyo University. All Rights Reserved.