修了生紹介

中西 哲さん(2004年修了)

中西 哲さん

1993年同志社大学文学部社会学科卒業、2004年立教大学大学院ビジネスデザイン研究科修士課程修了、修士(経営学)取得、2012年立教大学大学院ビジネスデザイン研究科博士課程後期課程修了、博士(経営管理学)取得。
1993年富士銀行入行、厚木・京都各支店を経て業務渉外部調査役となり地銀向け市場取引・地銀系列ノンバンクの審査業務、営業企画業務に従事。2002年みずほコーポレート銀行金融公共法人企画部調査役を経て、シンジケーションビジネスユニット調査役となり、シンジケートローンの組成・販売業務に携わる。2006年同行を退職し、株式会社ディールクリエイションを設立し代表取締役となり、中堅企業向け財務コンサルティング業務に従事し、現在に至る。2008年より、江戸川大学社会学部にて「金融基礎論」、「コーポレートファイナンス論」の教鞭もとっている。
著書に『キャッシュマネジメント入門』(東洋経済、西山茂らと共著)などがある。

大学院進学を決めた理由、動機

私は起業家志望でした。当時、メガバンク入行8年目でしたが、自分が経験したことの延長線上である金融関連分野で起業することが最も強みを発揮できるのではないかと考え始めておりました。

金融業の収益はリスクを負担することの対価です。個別企業のリスクを評価する能力は企業経営そのものを評価することであり、デリバティブやストラクチャードファイナンスなど、金融の技術的な知識をどれだけ知っていても本質には辿り着けないわけです。銀行においても個別企業のリスクを分析する能力は相応に養われましたが、財務内容の分析に偏重しがちです。そこで、経営学を体系的に学ぶ必要性を痛感したため大学院進学を志しました。

また、金融関連分野で起業するには大卒の学歴では足りないという考えもありました。

Q 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科を選択した理由

学部時代を同志社で過ごしたため、友好関係にある立教には馴染みが深く、大学卒業後も親しく付き合っていただいている立教OBの友人もいました。

仕事を続けながらMBAを取得できる大学院は他にもたくさんありましたが、私が大学院進学を決めたとき、たまたま立教でMBAコースを開設することを日経新聞で知り、迷いなく立教を選びました。

本研究科で何が習得できたか、何を得られたか(知識、スキル、その他大学院生活から得られたもの)

現実に起こっている現象を説明する時、あるいは将来の現象を予測する時には何らかのフレームワーク(分析の枠組み)が必要であるということ。更に重要なことは、時間の経過とともに修正を加え新たな視点を導入しなければならないということを学びました。

既存のフレームワークを習得するのは知識の世界ですから本を読めば済むことです。しかし、修正を加え、新たな視点を導入する力は創造力の世界であり、授業やゼミでの議論、論文執筆の過程でトレーニングしなければ得られない力です。

在学中は業務も忙しい中ではありましたが、通学することが楽しみで先生方や仲間と過ごす時間は充実しておりました。先生方や仲間との出会い、OB会の人脈が財産となっていることは言うまでもありません。

大学院での勉強は現在の仕事、今日のあなたにどのように役立っているか。

修士号を取得した後、私は13年間勤務したメガバンクを退職し起業しました。中堅企業をお客様として、資金調達やM&Aのアドバイザリー業務を行っております。

コンサルティング業の場合、自社の経営と顧客の経営という2つの問題に直面するわけですが、いずれの場合も成功する絶対的な法則はありません。

地上に現れている何らかの現象を検討するとき、空から見るべきときもあり、地下を掘り断層を見るべきときもあります。外部環境や内部資源の状況によって、解を創造していく必要があるわけです。このような考え方は立教大学の大学院に身を投じたからこそ身に付いたものです。

今後のキャリアプラン、展望

金融のアプローチで今後ともビジネスを行っていきたいと考えております。

顧客に支持され自社が業歴を積み重ねるためには、実務とともに研究を継続していかなければなりません。大学院で学んだ知見に基づき、ビジネスと研究を一体のものと考え取り組んでいきたいと思います。