修了生紹介

那須 一貴さん(2008年修了)

那須 一貴さん

早稲田大学文学部中国文学専修を卒業後、大手プラントメーカーで国内外の新規事業の企画立案・立上げに従事するとともに、自らも関連会社の経営者として実際の企業経営に従事。2000年には米国公認会計士試験に合格した。
2006年4月に立教大学大学院ビジネスデザイン研究科に入学し、2007年3月に国内系大手経営コンサルティング・ファームへ転職。様々な企業の経営課題の解決に従事した。
2008年3月に立教大学大学院ビジネスデザイン研究科を卒業し、同年4月より、経営コンサルタント業務の傍ら立教大学観光学部の非常勤講師としてアジア人財育成プログラムの「観光ビジネスプロジェクト」を担当し、新規事業計画立案を通じた実践的な経営学の教育に従事。また、2008年4月には大学院の有志と「ビジネス・イノベーション研究会」を立上げ、実際に企業が抱えている課題を解決するためのビジネスプランの作成・提案をおこなった。
2010年3月に経営コンサルティング・ファームを退職し、同年4月より文教大学国際学部国際観光学科准教授に就任。主に経営管理、組織論、会計を担当。

Q 大学院進学を決めた理由、動機

大学卒業後、約20年間の会社勤務を通じて得たビジネス上の経験や知見を体系的に整理するとともに、モノの見方、考え方の基本を学びたいと考え大学院への進学を決めました。
大学卒業後、大手プラントメーカーで主に国内・海外での新規事業計画の企画立案、実行に従事してきました。また、自らも関連会社の経営者として企業経営に従事する機会も得、実務を通じて、マーケティング、事業戦略、財務、組織計画、人材管理などを学習し実践していました。

しかしビジネス・パーソンとして次のステージに進むためには、自分のアイデアや考え方を裏付ける理論や、事業戦略を考える際に必要なフレームワークを学ぶとともに、ビジネスというものを構造的に捉え、そこから課題を抽出して解決する能力を身につける必要があることに気がつきました。ビジネスは様々な企業やそこに働く人々との協力によって成立します。この協働の仕組みを作り上げるためには、アイデアを説得力のある計画に落とし込み、誰もが理解できる形にする必要もあります。そのための理論と実践的能力を身につけるために大学院への進学を決意しました。

Q 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科を選択した理由

一番の理由は、「学術的な研究と実践的な知識の習得を両立できるカリキュラムがある」ということです。大学院進学に際し、私はあくまでも「実務で役立つ知識」を学ぶことを第一に考えていました。そのためには専門領域に特化するのではなく、ビジネスというものを多面的かつ幅広く捉えるための知識を学ぶ必要があると考えました。学ぶべき分野の中にはこれまで学習したことがない領域も含まれていたため、2年間という時間的制約の中で幅広く知識を吸収しなければなりませんでした。

立教大学大学院ビジネスデザイン研究科のカリキュラムは「事業を構想する力を持った真のゼネラリストを養成する」というコンセプトのもと、ビジネスシミュレーションやコンサルティングメソッドといった実践的な科目が配置されているとともに、最先端の経営理論を学ぶ講座も設定されています。実務経験豊富な教授陣と学術的な教授陣といった両方の側面からビジネスを様々な視点で捉えることができることが最大の魅力だと考え、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科を選びました。

Q 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科で何が習得できたか、何を得られたか (知識、スキル、その他大学院生活から得られたもの)

大学院で身につけた最大の能力は、「モノの見方と考え方」だと思っています。もちろん、その為には必要な知識があることは最低条件です。しかし、知識があってもそれを実務に応用する方法論が身についていなければ、実社会で必要とされるアウトプットを導き出すことはできません。

実は最初の3ヶ月間は、大学院でどのように勉強すべきか、大学院をどう活用すべきかが理解できず悩むこともありました。しかし、夏休みに同級生と一緒に開催した勉強会や先生方との議論を通じて、「大学院で学ぶ為のヒント」を数多く与えていただきました。夜の大学院で学んだ知識を昼間の仕事にすぐに活用してみる、ということができるのは社会人大学院生の特権です。これを実践することで、問題意識を持って講義に出席するとともに、実践を通じて得た新たな発見をまた大学院の教室に持ち込む、という自分なりの学習サイクルを作ることが出来ました。また年齢も異なり、様々な業界から集まっている同級生達との議論を通じて気付くことも多く、「考えることの楽しさ」「勉強することの楽しさ」を身につけることができた2年間でした。

Q 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科を選択した理由

「課題を発見するためのアプローチ方法と課題解決方法の立案・実行力」を身につけることができました。ビジネス上では、「計画が実行されない」「計画通りに売上が上がらない」「思わぬリスクが顕在化する」など、様々な問題が発生します。このような局面に遭遇したときに、その問題がなぜ生じているのかという根本的な原因を考えるとともに、それを解決するためのアイデアを形にするために必要な情報を収集し整理する必要があります。大学院での勉強・研究活動は、このプロセスと全く一緒です。2年間の大学院での勉強・研究を通じて自然と身に付いたこの「考えるクセ」と「課題解決方法の立案・実行力」は、頭の中で考えていたことを具体的な行動レベルに落とし込んで実践し、組織を使って成果を上げるという具体的な成果に繋がりました。

「真のゼネラリスト」を目指してビジネスデザイン研究科で学んだ幅広い知識は、必要な部分を深く掘り下げるための数多くの「入り口」を開いてくれたと思っています。すでに「入り口」は開いているので、問題を掘り下げ解決策を探すプロセスは以前よりもずっと簡単になりました。

Q 大学院での勉強は現在の仕事、今日のあなたにどのように役立っているか。

私は大学院在学中に、大学院で学んでいる知識を実践の場で活用したいと考え、経営コンサルティング・ファームへ転職しました。経営コンサルティング・ファームでは、経営コンサルタントとして、数多くの企業再生や経営戦略立案、新規事業開拓、業務改革、営業力強化といったプロジェクトに従事し、大学院で学んだ知識や考え方に基づく新たな改革手法を作り出すことができました。

その過程で、日本の企業をより元気にするためには「人づくり」の部分にもっと踏み込む必要があると考えるとともに、大学院での研究を継続したいとの思いから大学の教職を志し、2010年4月に文教大学国際学部の准教授に就任しました。ビジネスデザイン研究科で学んだことで、それまでは別世界のこととしか思えなかったキャリアプランを実現させることができました。

今後は、次のビジネス界を担う人財育成と、特に中小企業の様々な経営課題の解決に資するために、大学での研究・教育を中心に、将来は企業経営者の支援活動に従事していきたいと考えています。